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名探偵リーダー、ようやく始動
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紆余曲折の末に、事件を解決するための役者が揃った。この警察官は早くも私の助手をクビだな。とりあえず現場に案内してくれるだけでいい。いつか警官の仕事に嫌気が差し、怪盗になりたくなったなら、私を訪れてくれればいい。面接と試験だけはしてやる。それで今日の借りは返せるだろ。バカ犬の一人コントに突き合わせ時間を無駄にさせてしまった事の。
あとはお前次第だなと心の中で言いながら、私は口では別の内容を発した。
「忙しいところ、お待たせしてすいません。現場の方へ案内してもらえますか?」
「はい、分かりました。こちらです」
警察官としても人生においても後輩のこの警察官は、低姿勢でお願いした私に対して、低姿勢では返さず役所仕事のように答えた。最初の対応からは明らかな違いを感じる。言葉では丁寧に接していたが、態度も横柄に感じる。ちょっと待たせただけじゃないか。この程度の時間は、私がこの事件を早期解決に導くと、取り返せるどころかお釣りがくるぞ。それでお前のここでの立ち番は終わるのだ。それでお前は私たちに感謝をすると同時に、『一期一会』という四字熟語を思い出す。その時になって大衆の面前で「後悔先に立たずー!」と大声で叫び不審者扱いされ、あわや警察官失職だ。
明智君と阿部君を目の当たりにして誤解したのだろう。こいつらに事件を解決するなんて、自分が警視長になるよりも難しいと。オーラが見えない奴は、これだからな。目の前で起こっていることだけで判断する。仕方がないか。世の中は、そういう凡人によって形成されているのだから。とりあえず、お前は私の怪盗団には必要ない。定年まで出世できなくても勤めあげることを進めるぞ。それと、人や犬を見た目だけで判断してはいけない。何よりもお前が損をするからな。
と、この警察官の後頭部に口パクで呟いていると、現場に到着した。明智君は脇目も振らずついてきた。もう完全に普段の明智君だ。阿部君はキョロキョロしながらもギリギリ遅れなかった。阿部君も完全に普段の阿部君だ。だけど、ここへの盗みはしばらくやらないと決めたはず。まさか阿部君のしばらくは、この事件が解決するまでの一週間かそこらなのだろうか。今は気にしないでおくか。案外、無警戒になっているかもしれないし。待てよ。意表を突いて、この事件の捜査のどさくさに紛れて何か盗ってやるのもありかも。固定観念は捨てて、『大怪盗探偵』でも『名探偵怪盗』でも臨機応変に変えられるようにしておくか。
「ここです。ここに被害者が倒れていたんです。被害者は亡くなってはいなかったのですけど、暇つぶし……じゃなくて、分かりやすいように白ロープで人型を作っておきました。これでなんとなくイメージをつかめると期待しております。あっ、そう言えば、そちらの方は第一発見者でしたね。そこから容疑者となって、なぜか分からないうちに捜査官になられたんですよね? プッ……。失礼。私はまた屋敷の門の警備に戻るので、あとは自由に捜査してください。この家の方にも、あなたたちの事は言ってあるので、協力してくれるはずです。それではまた何かあったら、何でも遠慮せずに聞いてください」と警察官が立ち去るか立ち去らないかで、阿部君が呼び止めた。
「あっ、ちょっと待ってください。あのー、パトランプって貸してもらえないんですか? 車は自分たちで用意してますけど、何かの時に必ず必要となるので」
「ええー! パ、パトランプですか? ちょっと、それは……。本官では対処できないので、上司に相談してみますね」
「はいっ。いい返事を期待というか、だめなら、この明智君を捜査から外しますと、言ってください」
パトランプなんて本当に必要なのか……。阿部君パパが言いやがったな。しかしこんな強気な交渉ができるなんて、阿部君も成長……いや、阿部君は以前からこうだったな。阿部君は警視長とは会ったことがないのに、明智君の名前を出せば確実に通ると踏んでいる。この警察官の直属の上司が警視長ではないけど、おそらく気を利かせて警視長まで話がいくずっと手前で許可が下りるだろう。
しかしパトランプとは。さすがの私でも、その発想はなかった。阿部君及び阿部君パパの想定ではカーアクションがありきなのだろうか。阿部君パパは本職である自称俳優の仕事で、刑事役をやったことがあるのかもしれない。だから思い浮かんだのだろう。
お前なんて本物の警察官をやっていただろ、と突っ込む命知らずの奴はいないと思う。だけど一応言い訳だけはしておこう。私は私服警官ではなかったし交通課でもなかったので、覆面パトカーに乗ったことがなかったのだ。じゃあ何をしていたのかと言えば、町の人気者だったとだけ言っておこう。それで十分だろう。
そんな事よりも、ここまで来ているのだから、肝心な捜査をしないといけない。鑑識が調べた後で何かが見つかるとは思えない。しかしこういう地道な捜査の積み重ねが必要なのだ。とは言ったものの、何から手を付ければいいのだろうか。横目で阿部君と明智君を見ると、珍しく静かにじっとしている。気持ちは分かるぞ。仕方がないから、私が第一声を上げてやるとするか。
何と言えば、こいつらは私を尊敬するだろうか。ホームズなら何と言うんだ? 確か「名探偵ホームズがいる限り、悪が繁栄するのは大変だぞー」だったような。今の状況にふさわしくないし、本職が怪盗の私が言っては白けるだけだな。今は探偵の実務をさり気なく当たり前にしてみるか。そういう実直な私を見て、このお調子者たちがどう感じるかは賭けに近い。捜査とは、地味で単調なものだからな。とりあえず訳知り顔で意味はないながらも、遺留品や犯人に繋がる何かがないか、探すふりをしてみるか。
「阿部君、明智君、これ以上現場を荒らされたくないから、しばし私の仕事を離れたところから見ていなさい」
「はいっ!」「ワンッ!」
やけに素直じゃないか。『名探偵ひまわり』と『名犬あけっちー』が聞いてあきれるぞ。明智君は『名犬あけっちー』と言った言っていないはあんまり掘り下げないでおくれ。私が言ってみたかっただけなのだ。それよりも、私がしようとしている地味な捜査に対して嫌悪感を見せるどころか、興味津々で良かった。私は賭けに勝ったのだ。嬉しい誤算だと言ってもいいだろう。阿部君と明智君のことだから、地味な捜査は私に任せて、最後の犯人を指摘する見せ場だけ登場する可能性もなくもなかったのだから。
私は鼻高々になり、阿部君と明智君が離れるのを待った。しかし、こいつらはほんの2、3歩下がっただけだ。それじゃ私のエセ捜査が見られるじゃないか。あまりムキになって下げさせても逆効果かもしれないし、こいつらが私の動きを熱心に見ないように期待するしかないか。どうせ私には興味がないし単調な捜査をすぐに見飽きるだろう。そして盗みに入る時に備えて、悪徳政治家宅の偵察をさり気なく始める。見え見えだな。でもまあ、こんな事もあろうかとポケットに忍ばせておいた大きな虫眼鏡で、何らかの証拠物件を探すふりをしよう。
私は阿部君と明智君に聞こえるように「ふむふむ」とか「なるほど」とか「あるはずだ」とかを千両役者のように言い続けた。決して黙ってはだめだ。奴らに質問されてしまう。私は時折阿部君と明智君をチラ見するが、なかなか悪徳政治家宅への興味に移ってないようだ。いやむしろ、私への興味が増している。それも尊敬の眼差しだ。
この感じは、いつ以来だろう。阿部君の初出勤の日だな。あの日に、私も阿部君と同じく新米怪盗だと白状した瞬間から、阿部君は私を下に見出した。せめて同等にしてくれればいいのに。そしてなぜか分からないが、明智君は阿部君派になり、阿部君と同じように私を下に見出すことがたまにある。
長かった。私のおかげでいろいろな戦利品や大量の現金を手に入れたというのに、二人は私の活躍を見ていない。それぞれの持ち場があったからだ。本当に私は活躍したんだぞ。信じておくれ。と言っても疑っているのだろうな。世間は私の敵なのだろうか。被害妄想か。本格的な人間不信に陥らないためにも気分がすっきりするためにも、早いうちに私の怪盗日記を発表しないといけないようだ。そのためには、必ずこの事件を解決してやる。
話が逸れたようだ。ついつい。いつものことなので許しておくれ。それよりも、いつまでも白々しい芝居をやっていられない。腹黒い二人に怪しまれてしまう。せっかく取り戻した尊敬を少しでも長く持ち続けたい。いずれ無くなると断言できるが。悲しいが、それが現実だ。意味はなくてもいいから、何か適当な証拠品と見えなくもない物を見つけないといけない。後でなんとでもなる物がいいなと思った私の視線の先に、一つの野球ボールが目に入った。
あとはお前次第だなと心の中で言いながら、私は口では別の内容を発した。
「忙しいところ、お待たせしてすいません。現場の方へ案内してもらえますか?」
「はい、分かりました。こちらです」
警察官としても人生においても後輩のこの警察官は、低姿勢でお願いした私に対して、低姿勢では返さず役所仕事のように答えた。最初の対応からは明らかな違いを感じる。言葉では丁寧に接していたが、態度も横柄に感じる。ちょっと待たせただけじゃないか。この程度の時間は、私がこの事件を早期解決に導くと、取り返せるどころかお釣りがくるぞ。それでお前のここでの立ち番は終わるのだ。それでお前は私たちに感謝をすると同時に、『一期一会』という四字熟語を思い出す。その時になって大衆の面前で「後悔先に立たずー!」と大声で叫び不審者扱いされ、あわや警察官失職だ。
明智君と阿部君を目の当たりにして誤解したのだろう。こいつらに事件を解決するなんて、自分が警視長になるよりも難しいと。オーラが見えない奴は、これだからな。目の前で起こっていることだけで判断する。仕方がないか。世の中は、そういう凡人によって形成されているのだから。とりあえず、お前は私の怪盗団には必要ない。定年まで出世できなくても勤めあげることを進めるぞ。それと、人や犬を見た目だけで判断してはいけない。何よりもお前が損をするからな。
と、この警察官の後頭部に口パクで呟いていると、現場に到着した。明智君は脇目も振らずついてきた。もう完全に普段の明智君だ。阿部君はキョロキョロしながらもギリギリ遅れなかった。阿部君も完全に普段の阿部君だ。だけど、ここへの盗みはしばらくやらないと決めたはず。まさか阿部君のしばらくは、この事件が解決するまでの一週間かそこらなのだろうか。今は気にしないでおくか。案外、無警戒になっているかもしれないし。待てよ。意表を突いて、この事件の捜査のどさくさに紛れて何か盗ってやるのもありかも。固定観念は捨てて、『大怪盗探偵』でも『名探偵怪盗』でも臨機応変に変えられるようにしておくか。
「ここです。ここに被害者が倒れていたんです。被害者は亡くなってはいなかったのですけど、暇つぶし……じゃなくて、分かりやすいように白ロープで人型を作っておきました。これでなんとなくイメージをつかめると期待しております。あっ、そう言えば、そちらの方は第一発見者でしたね。そこから容疑者となって、なぜか分からないうちに捜査官になられたんですよね? プッ……。失礼。私はまた屋敷の門の警備に戻るので、あとは自由に捜査してください。この家の方にも、あなたたちの事は言ってあるので、協力してくれるはずです。それではまた何かあったら、何でも遠慮せずに聞いてください」と警察官が立ち去るか立ち去らないかで、阿部君が呼び止めた。
「あっ、ちょっと待ってください。あのー、パトランプって貸してもらえないんですか? 車は自分たちで用意してますけど、何かの時に必ず必要となるので」
「ええー! パ、パトランプですか? ちょっと、それは……。本官では対処できないので、上司に相談してみますね」
「はいっ。いい返事を期待というか、だめなら、この明智君を捜査から外しますと、言ってください」
パトランプなんて本当に必要なのか……。阿部君パパが言いやがったな。しかしこんな強気な交渉ができるなんて、阿部君も成長……いや、阿部君は以前からこうだったな。阿部君は警視長とは会ったことがないのに、明智君の名前を出せば確実に通ると踏んでいる。この警察官の直属の上司が警視長ではないけど、おそらく気を利かせて警視長まで話がいくずっと手前で許可が下りるだろう。
しかしパトランプとは。さすがの私でも、その発想はなかった。阿部君及び阿部君パパの想定ではカーアクションがありきなのだろうか。阿部君パパは本職である自称俳優の仕事で、刑事役をやったことがあるのかもしれない。だから思い浮かんだのだろう。
お前なんて本物の警察官をやっていただろ、と突っ込む命知らずの奴はいないと思う。だけど一応言い訳だけはしておこう。私は私服警官ではなかったし交通課でもなかったので、覆面パトカーに乗ったことがなかったのだ。じゃあ何をしていたのかと言えば、町の人気者だったとだけ言っておこう。それで十分だろう。
そんな事よりも、ここまで来ているのだから、肝心な捜査をしないといけない。鑑識が調べた後で何かが見つかるとは思えない。しかしこういう地道な捜査の積み重ねが必要なのだ。とは言ったものの、何から手を付ければいいのだろうか。横目で阿部君と明智君を見ると、珍しく静かにじっとしている。気持ちは分かるぞ。仕方がないから、私が第一声を上げてやるとするか。
何と言えば、こいつらは私を尊敬するだろうか。ホームズなら何と言うんだ? 確か「名探偵ホームズがいる限り、悪が繁栄するのは大変だぞー」だったような。今の状況にふさわしくないし、本職が怪盗の私が言っては白けるだけだな。今は探偵の実務をさり気なく当たり前にしてみるか。そういう実直な私を見て、このお調子者たちがどう感じるかは賭けに近い。捜査とは、地味で単調なものだからな。とりあえず訳知り顔で意味はないながらも、遺留品や犯人に繋がる何かがないか、探すふりをしてみるか。
「阿部君、明智君、これ以上現場を荒らされたくないから、しばし私の仕事を離れたところから見ていなさい」
「はいっ!」「ワンッ!」
やけに素直じゃないか。『名探偵ひまわり』と『名犬あけっちー』が聞いてあきれるぞ。明智君は『名犬あけっちー』と言った言っていないはあんまり掘り下げないでおくれ。私が言ってみたかっただけなのだ。それよりも、私がしようとしている地味な捜査に対して嫌悪感を見せるどころか、興味津々で良かった。私は賭けに勝ったのだ。嬉しい誤算だと言ってもいいだろう。阿部君と明智君のことだから、地味な捜査は私に任せて、最後の犯人を指摘する見せ場だけ登場する可能性もなくもなかったのだから。
私は鼻高々になり、阿部君と明智君が離れるのを待った。しかし、こいつらはほんの2、3歩下がっただけだ。それじゃ私のエセ捜査が見られるじゃないか。あまりムキになって下げさせても逆効果かもしれないし、こいつらが私の動きを熱心に見ないように期待するしかないか。どうせ私には興味がないし単調な捜査をすぐに見飽きるだろう。そして盗みに入る時に備えて、悪徳政治家宅の偵察をさり気なく始める。見え見えだな。でもまあ、こんな事もあろうかとポケットに忍ばせておいた大きな虫眼鏡で、何らかの証拠物件を探すふりをしよう。
私は阿部君と明智君に聞こえるように「ふむふむ」とか「なるほど」とか「あるはずだ」とかを千両役者のように言い続けた。決して黙ってはだめだ。奴らに質問されてしまう。私は時折阿部君と明智君をチラ見するが、なかなか悪徳政治家宅への興味に移ってないようだ。いやむしろ、私への興味が増している。それも尊敬の眼差しだ。
この感じは、いつ以来だろう。阿部君の初出勤の日だな。あの日に、私も阿部君と同じく新米怪盗だと白状した瞬間から、阿部君は私を下に見出した。せめて同等にしてくれればいいのに。そしてなぜか分からないが、明智君は阿部君派になり、阿部君と同じように私を下に見出すことがたまにある。
長かった。私のおかげでいろいろな戦利品や大量の現金を手に入れたというのに、二人は私の活躍を見ていない。それぞれの持ち場があったからだ。本当に私は活躍したんだぞ。信じておくれ。と言っても疑っているのだろうな。世間は私の敵なのだろうか。被害妄想か。本格的な人間不信に陥らないためにも気分がすっきりするためにも、早いうちに私の怪盗日記を発表しないといけないようだ。そのためには、必ずこの事件を解決してやる。
話が逸れたようだ。ついつい。いつものことなので許しておくれ。それよりも、いつまでも白々しい芝居をやっていられない。腹黒い二人に怪しまれてしまう。せっかく取り戻した尊敬を少しでも長く持ち続けたい。いずれ無くなると断言できるが。悲しいが、それが現実だ。意味はなくてもいいから、何か適当な証拠品と見えなくもない物を見つけないといけない。後でなんとでもなる物がいいなと思った私の視線の先に、一つの野球ボールが目に入った。
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