夢見るディナータイム

あろまりん

文字の大きさ
上 下
48 / 59

44皿目

しおりを挟む


「ディッナーァ!」
「ディッナーァ!」

「・・・・・何なんだよ、お前等のその歌・・・・・」

「うふふふふ、楽しみなんですよね?森谷さんも、康太君も」

「「当ったり前だろー!?」」

「まあ、確かにな。試作とはいえ、俺達の分を作ってくれるってんだから」

「楽しみですよね!」



カフェの営業も終わり。
階下へと下りれば、みんなの嬉しそうにはしゃぐ声。

フロアの掃除をしながら、もうすぐご馳走してもらえる浩一朗のディナーを心待ちにしているという所。

だって私も楽しみだもの!!!



「もう掃除終わり?」

「おっと。お疲れさん、響子」
「お疲れさまです、響子さん」
「「お疲れー!!!」」

「ふふ、お疲れ様。・・・・・なんかいい匂いしてくるわねー」

「だよなー!?」
「何出てくるんだろうな!」
「お、泉さんのドルチェー!!!」
「落ち着け万里・・・・・」



□ ■ □



フロアを掃除し、それぞれテーブルをセッティング。
そうすれば後は、キッチンのシェフ達が出てくるのを待つばかりだ。

テーブルには私達が勢ぞろい。
私、万里ちゃん、康太君、大亮さんに藤堂さん。
晴明は食前酒を出す為に、キッチンへ。

今日は料理をシェフ自ら持ってきてくれる。
だから、普通よりは少し運びの遅いディナーだろうけど。
やっぱり、浩一朗もみんなの反応を見たいんだろう。



「では、食前酒から」

「ありがと、ハル」



小さめのワイングラス。
それに注がれるのは、金色のリキュール。



「これは何のお酒?」

「林檎の発泡酒だ。アルコールも控えめだから万里も平気だろ?」

「は、はい!」

「すげーいい匂いすんな!」
「俺達にはもの足りねえけどな!」

「お前等はビール、ってんだろうけどな。
まあ、今日は我慢しろ。後でワインも飲ませてやるからよ」

「頂きます」



こくり、と一口。
しゅわ、っと炭酸が弾け、喉を潤す。

ふんわり林檎の香りがして、アルコールも控えめ。
これなら万里ちゃんのような、あまりお酒が強くない人にも飲めるだろう。



「うん、いい匂い。美味しい」

「だろ?」

「美味しいですー。私、お酒はダメなんですけど、これくらいなら・・・・・」

「うめ」
「だなー」

「ええ。これはいいものですね。最初に口にするには最高です」



康太君も、大亮さんも美味しい、と評価。
飲兵衛の彼等すらも美味しいと言うのだから、満足してもらえるだろう。

晴明も自分用に1杯。
東堂さんも満足そうに味を確かめていた。

ふと見れば、キッチンから前菜を持って浩一朗と山崎君が登場。



「待たせたな」
「お待たせしました」

「「待ってましたー!!!」」
「楽しみだわ」
「はい!」
「美味しそうですね」
「おっと。すげえな」



かたん、と置かれた前菜。
白い皿に、彩りも美しく3種類のオードブル。

魚介のマリネ。
きゅうりとささみの一口サラダ。
アボカドの生春巻き。

最初はちょっと口に出来るような、一口大の軽いもの。



「うー、美味しい」
「生春巻き、大好きですー!!!」

「「うめー!!!」」

「お前等、もっと違う語彙はねえのか」
「彩りも綺麗ですね。女性だけでなく、男性も喜びそうですね」

「まあな。男女ペアで来る客も多いだろうしよ。だったら、ちったぁ考えねぇとな。
この前菜は全部、山崎の考えたもんだぜ」
「恐縮です」

「あら、凄いじゃない」



ぺこ、と一礼する山崎君。
浩一朗も彼の腕を見るためにもやらせたのだろうけど。
自信をつけさせる為でもあるかもしれない。

それから、サラダ、スープと運ばれる。

浩一朗はメインにとりかかるらしく、山崎君がいそいそと運ぶ。
見かねたのか、東堂さんと晴明も手伝った。



「うん、サラダもドレッシング美味しいわね」

「玉ねぎでしょうか。美味しいですー」

「ええ、玉ねぎドレッシングでしょうね。山崎君が一生懸命仕込みをしていましたよ。
スープのブイヨンも、毎日頑張って作っていますし」

「かなり腕も上がったんじゃねえのか?
毎日巽さんにああでもない、こうでもねえって仕込まれてるからな?」

「あはは、そうかもね」

「ですが、シェフの修行はそういうものですよ。
口でどうこう言っても身に付きませんしね。体、腕をもって覚えていかなくては」

「・・・・・東堂さん、俺にもそう言って珈琲の淹れ方とかスパルタだったよな」
「おや、そうでしたか?私にとっては教えたつもりですが」

「まあ、それでハルの腕も上がったんだし?」

「まあな」



軽くおなかを満たしているうちに、お次はパスタの登場だ。
私達には少し量を控えめに。
・・・・・だけど康太君と大亮さんの量は・・・・・。



「ちょ、それ食べれるの?」

「「軽いぜ!!!」」

「・・・・・す、凄いです」
「まあ、あいつ等にはこれくらいでいいだろ」
「私としてはもう少し減らしてないと、メインディッシュが霞むのではないかと思いますがね」



パスタ、大盛り(笑)

でも、いつもたくさん食べる彼等だし。
これくらい食べないと満足しないらしい。
勿論、メインディッシュも入るって・・・・・。

パンもあるのにねぇ・・・・・?



パスタはトマトソースのパスタ。
なすにズッキーニ。

夏っぽいなぁ・・・・・。



「うーん、夏はトマトって感じ」

「美味しいですー幸せですー」

「酸味が効いてるな」

「それがまたアクセントなのでしょう。これくらいなら男性でも違和感ないでしょうね」



傍らには、晴明が某酒造から取り寄せたワイン。
白ワインを出してくれた。

甘口?なのだろう。
あまりワインに詳しくない私でも、くいっと飲める美味しさ。



「なんでも、メインは魚だって言うからよ?白にしといた」

「あら、お魚なのね」

「肉にしようかとも思ったみてえなんだけどな」



まあどっちでも美味しいのには変わりない!!!
全体的なバランスを見て、浩一朗達が作ったメニューだ。
美味しければよし!!! ←オーナーとしてそれでいいのか?



パスタを楽しみつつ、おしゃべり。
全員が食べ終わる頃には、待ちに待った、メインの登場・・・・・。



「メインだ」

「わお!いい匂い!!!」

「パンもどうぞ。焼きたてをお持ちしました」



浩一朗と山崎君が持ってきてくれた料理。

メインディッシュ。
白身魚のポワレに、付け合せにはジャガイモとアスパラ。
こんがりと焼き色の付いたのが食欲をそそる。

パンも焼きたて。
これに合わせて持ってきてくれたのだろう。



「美味しそう!!!」
「いい匂いです~~~」

「すげえ!!!本格的!!!」
「旨そう!!!」
「・・・・・いや本格的なのは当たり前だろお前等」
「うん、素晴らしいですね。香りも彩りも申し分ありません」

「褒め言葉は食ってから言ってもらいてぇもんだな」



そういいながら、まんざらでもない浩一朗。
腕を奮った料理を褒められるのは、シェフにとって最高の時間だろうから。

もちろん、味は最高。

私自身、あまりこういったディナーメニューを食べた事は少ない。
でも、それでも大満足!って言えるくらいの美味しさ。

他のメニューを食べて、お腹が満腹になりつつもあるけれど、食べたいって思う美味しさなのだから。



「ううう、お腹いっぱいに近いのに手が~~~」
「わかります、何ででしょう~~~」

「ははは、それだけ旨いってこったろ?」

「響子がそうなら、他の客もそうなるんだろうな。
ま、このメニューで当日は行かせてもらうぜ?異論はねぇんだろ?」

「「「「勿論です」」」」
「ええ、これならお客様も満足して下さるでしょう。
泉君のドルチェがまた一層楽しみになりますね」

「やだなあ、東堂さんてば。ハードル上げないでよね」



ひょこん、とフロアの様子を見に来た総悟君。
おそらく、ずっとキッチンでドルチェの仕込みをしていたのだろう。

ニコニコ笑顔で私の傍に来る。



「美味しい?響子さん」

「もう最高。まだ総悟君のドルチェも来るんだものね?」

「うん。楽しみにしてね。ちゃんと合わせたつもりだから」

「ええ。・・・・・総悟君は料理、頂いたの?」

「うん、あっちでね。山崎君と立ち食べだけど」

「あらまあ。感想は?」

「美味しかったよ。やっぱ巽さんて性格悪いけど腕は抜群だよね」

「おい総悟!!!」

「嫌だなあ、褒めてるのに」

「お前の褒め方は要らないものも多いんだよ!!!」

「まあまあ・・・・・お酒も飲んだ?」

「うん、一口ね。あんまり飲むと舌が鈍るし。後でもう少し貰うよ」



確かに、作ってる最中はお酒はダメかもね。
料理の方もしっかり食べたのではなく、一口の味見程度らしい。
後で残りを食べるそうだけど。



「・・・・・あら、浩一朗は食べたの?」

「あん?自分で作ってんだから味見くらいはするさ」

「ちゃんと食べてないの?」

「自分で作ってんのにか?・・・・・まあ、後で食うさ」

「なら良いけど。結構いいお魚使ってるんじゃないの?」

「高い、って訳じゃねぇぞ?スズキだからな。新鮮さはお墨付きだが」

「そうなのね、すっごい身がしまってて美味しかったわ」

「んじゃ、皆食べたみたいだしドルチェ持ってくるね」



皆のお皿の空き具合を見て、総悟君がキッチンへと戻る。
隣の万里ちゃんのそわそわ度が上がったのはいうまでもなく・・・・・



「き、緊張します!!!」

「落ち着こうね、万里ちゃん・・・・・」

「はっ、はいいいい!!!」



そんな万里ちゃんを見て、皆失笑気味。
それでも皆、どこかわくわくして待つ。

ケーキや焼き菓子。
何を作らせても、美味しいお菓子が出来上がる総悟君。

その彼が、料理に合わせて振舞うドルチェはどんなだろうか。



「わあ・・・・・」

「綺麗・・・・・」



彼が出したドルチェ。
季節のフルーツタルトに、シャーベットを添えて。



「今日は、グレープフルーツのタルトに、シャンパンのソルベ」

「綺麗ね~ルビーグレープフルーツ?」

「うん。こっちの方がいいものだっていうからさ」



味なんて、それは美味しいに決まってる。

少し酸味のあるフルーツに。
それを抑えるような甘さのクリーム。
サクサクしたタルト生地。

それを引き立てるのが、シャンパンをつかったシャーベット。
ひんやり、口をリセットしてくれる。



「男でもペロッといけるな」

「ですね。甘さも、酸っぱさも、いいバランスです。
締めのドルチェに相応しいですね。さすがですよ、泉君」

「どういたしまして。・・・・・康太と大亮さんは聞くまでもないね」

「「うめーぞ!!!」」

「・・・・・だよね」



本当に最高のディナー、と言ってもいいかもしれない。

最高級の食材を使わなくたって、シェフの腕でこんなにも美味しい時間を味わえる。
それに、お客様の好きな食材を使ったりしたなら、きっと特別な時間になる。

そんな想像が出来て、私はすごく嬉しくなってしまった。



「・・・・・響子さん?」

「あ、えっと、違うのよ、これは」

「泣いてるの?どうしたの?」



じわり、と浮かんだ涙をこっそり拭ったはずなのに。
目ざとい総悟君は見逃さなかったようだ。

嬉し涙なのに、なんだか恥ずかしい。



「・・・・・そこまで、とはな」

「作ったこっちが恥ずかしくなっちまうだろうが」

「ありがと、響子さん。そんなに喜んでくれたら作った僕達はものすごく、嬉しい」

「うん。・・・・・うん。
ありがとう、皆。凄く、嬉しいの。ゴメンね、涙なんて」



今まで、長かったものだ。

遺産を受け取り。
浩一朗と晴明に出会い。
会社を辞めて、レストランを始めて。
康太君や、大亮さん。
看板を作ってくれた龍之介君。
弟子入りしちゃった山崎君。
運よく、パティシエになってくれた総悟君。
そのケーキに魅了された万里ちゃん。
力を貸してくれる事になった東堂さん。

たくさんの力があって、ようやく、お客様にディナーを振舞えるまでになったんだ。

そう思うと、なんだか泣けてきてしまった。



「響子・・・・・」

「うん、大丈夫!嬉しすぎちゃって、感極まっちゃった!!!」

「だな。・・・・・ようやくディナーだ」

「そうだね!」

「まだ客に出してねぇんだぞ?喜ぶんなら、ディナー始めてからにしろよ」

「そうよね、ちょっと気が早かったわ」

「でも美味しかったですー!!!」
「だな!すげえ旨かったよ、巽さん!!!」
「こんなディナー食えるんなら、いくらでも客が来るんじゃねえのか?」
「だったら腕の奮い甲斐があるよなあ?」
「私達も、気合を入れないといけませんね」



そう、限定3組のお客様。
来週の土曜日の夜、ようやく始めてのディナー客が来る。

今回の反応で、これからのディナータイムの経営を見積もらないといけない。

できれば、サブのシェフを雇うかどうかとか考えないとね。
本気でやるのなら、浩一朗をサポートする人がもう1人必要だ。

美味しいディナーを味わい、私はまたひとつ決意を新たにするのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

もしもしお時間いいですか?

ベアりんぐ
ライト文芸
 日常の中に漠然とした不安を抱えていた中学1年の智樹は、誰か知らない人との繋がりを求めて、深夜に知らない番号へと電話をしていた……そんな中、繋がった同い年の少女ハルと毎日通話をしていると、ハルがある提案をした……。  2人の繋がりの中にある感情を、1人の視点から紡いでいく物語の果てに、一体彼らは何をみるのか。彼らの想いはどこへ向かっていくのか。彼の数年間を、見えないレールに乗せて——。 ※こちらカクヨム、小説家になろう、Nola、PageMekuでも掲載しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

私の主治医さん - 二人と一匹物語 -

鏡野ゆう
ライト文芸
とある病院の救命救急で働いている東出先生の元に運び込まれた急患は何故か川で溺れていた一人と一匹でした。救命救急で働くお医者さんと患者さん、そして小さな子猫の二人と一匹の恋の小話。 【本編完結】【小話】 ※小説家になろうでも公開中※

桃と料理人 - 希望が丘駅前商店街 -

鏡野ゆう
ライト文芸
国会議員の重光幸太郎先生の地元にある希望が駅前商店街、通称【ゆうYOU ミラーじゅ希望ヶ丘】。 居酒屋とうてつの千堂嗣治が出会ったのは可愛い顔をしているくせに仕事中毒で女子力皆無の科捜研勤務の西脇桃香だった。 饕餮さんのところの【希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』】に出てくる嗣治さんとのお話です。饕餮さんには許可を頂いています。 【本編完結】【番外小話】【小ネタ】 このお話は下記のお話とコラボさせていただいています(^^♪ ・『希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』とその周辺の人々 』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/274274583/188152339 ・『希望が丘駅前商店街~透明人間の憂鬱~』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/427152271 ・『希望が丘駅前商店街~黒猫のスキャット~』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/813152283 ・『日々是好日、希望が丘駅前商店街-神神飯店エソ、オソオセヨ(にいらっしゃいませ)』https://www.alphapolis.co.jp/novel/177101198/505152232 ・『希望が丘駅前商店街~看板娘は招き猫?喫茶トムトム元気に開店中~』 https://ncode.syosetu.com/n7423cb/ ・『Blue Mallowへようこそ~希望が丘駅前商店街』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/582141697/878154104 ・『希望が丘駅前商店街 ―姉さん。篠宮酒店は、今日も平常運転です。―』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/172101828/491152376 ※小説家になろうでも公開中※

伊緒さんのお嫁ご飯

三條すずしろ
ライト文芸
貴女がいるから、まっすぐ家に帰ります――。 伊緒さんが作ってくれる、おいしい「お嫁ご飯」が楽しみな僕。 子供のころから憧れていた小さな幸せに、ほっと心が癒されていきます。 ちょっぴり歴女な伊緒さんの、とっても温かい料理のお話。 「第1回ライト文芸大賞」大賞候補作品。 「エブリスタ」「カクヨム」「すずしろブログ」にも掲載中です!

一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご
ファンタジー
 アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。  最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。  だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。  女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。  猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!! 「私はスローライフ希望なんですけど……」  この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。  表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

処理中です...