異世界に来たからといってヒロインとは限らない

あろまりん

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学園生活、1年目 ~夏季休暇~

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ザワザワした大広間。音もちゃんと聞こえるんだな、なんて思っていると、すぅっと場が静まる。

何だろう?と思えば、大階段の上から国王夫妻の入場。
高らかにファンファーレが鳴り、音楽に合わせてゆっくりとお二人が降りてくる。


「素敵・・・」


堂々とした国王陛下に、柔らかく微笑む王妃様。
今日のシュレリア様は、夜空のような深いネイビーの色のドレスに、キラキラと輝く素材のドレス。
首を飾るネックレスは、ロイヤルブルーのサファイア。
…あれここから確認できるということは、かなりの大きさですよ?

その後に続くのは、第一王子シリス殿下。
そして第二王子カーク殿下。ストロベリーブロンドの婚約者を連れての入場。
お、あれが第二王子の婚約者さん!美人!!!ホントに同じ歳なの?オトナっぽい!
彼女の首には、彼女の瞳と同じ色のピンク色の宝石が付いたネックレスがあった。

あれ…シリス殿下の胸元…
そこには私に贈られたコサージュと、同じ花と色を使ったものが飾られていた。えええ?もしかしてお揃いで作ったの!?

い、いまさら外すわけにもいかないよね…
セバスさんに整えてもらっちゃったし…

むむむ、と思いつつも夜会を眺める。

国王夫妻が席につき、両王子殿下もその隣へ。
すると、神殿関係者と思われる男性と三人の女性がしずしずと御前へと進み出た。
あ、『星姫』達か!


「今年も恙無く夏至祭を行う事ができました。『星姫』達のおかげでございます」

「実に大儀であった。『星姫』達よ、この国に祝福を授けてくれた事、感謝申し上げる」

「「「もったいないお言葉でございます」」」

「夏至祭もこの星夜祭で終了だ。
今宵は今年社交界へとデビューした者も多いだろう。
夏の終わりの一夜を楽しんでくれ」


国王陛下達と『星姫』達の挨拶が終わると、貴族達も挨拶回りへと動き出す。
ふむ、『星姫』も夜会に参加できるんだね。アリシアさんかわいいなぁ~。

私は上から人々の動きを見る。
これ楽しいわ~、人間ウォッチング好きな私にはたまらないね!お姫様達のドレスも見応えあるし、好みのイケメン探しをするも良し!

国王陛下達を見ていれば、入れ替わり立ち代わり貴族の方達がご挨拶をしに来る。
…あれ、苦行よねぇ。笑顔が引き攣りそう。
王子殿下達はそれぞれ離れ、シリス殿下は会場の真ん中あたりに。カーク殿下は婚約者のお嬢様を連れて、色々な人へと挨拶回りをしていた。

カーク殿下、やっぱり王族なのよね。
学園にいる時とは全然違う顔をして挨拶回りしてるもの。
公務の顔、なんだろうな。それに付き合うお嬢様も大変だ。私だったら絶対に無理。ゼクスさんが嫌がるのわかるわぁ。

ゼクスさんを探すと、会場をゆったり歩きながらたくさんの人に囲まれては離れ、囲まれては離れを繰り返している。その姿はいつもとは違い、凄く威厳のある姿。
背後に控えたセバスさんも隙がない。

…あぁ、本当にこの人はだった人なんだ。
放つオーラが違う。立っているだけなのに目を惹く。

『カリスマ性』という言葉が頭に浮かんだ。
この人の頭に王冠を載せたい、と思う人はきっと多かったのではないだろうか。

会場には他にもゲオルグさんとエオリアさんもいる。
やっぱり、目を惹く。タロットワークという一族の恐るべき一面を見た気がする。…こういった場で、ものすごい他人を惹き付ける能力。これがのチカラかぁ。
魅了魔法チャームとか使ってないよね?

飽きることなく見ていると、控えめなノック。
セバスさん、かな?と思っているとそっと入ってきたのはワゴンを押したライラだった。


「ライラ?」

「お待たせしましたコズエ様。階下のお料理を全て揃えて参りましたのでご賞味ください」

「えっ!?全部!?」

「はい。王城のシェフも是非コズエ様に召し上がっていただきたいとの事でした」

「王城のシェフって?え?」


今日は別邸からマートンが助っ人として入っている王城のキッチン。せっかくだから、とすべてのお料理をひと口分ずつ小分けにし、ワゴンで運んだとか。


「えっ、待って、バレてないの?」

「王城の使用人は全てタロットワークの人間が面接をして雇い入れていますので、口止めは容易いです」

「えええええ」

「毎日の王族への食事の毒味もありますので」


た、タロットワークってホントになんでもやるのね…
思ってるより凄く人数いるんじゃないの?

しかし、料理に罪はないのです。
ライラはテーブルにささっと用意をし、飲み物も注いでくれる。レモン汁入ったミネラルウォーター。冷えてて美味しいです。


「いかがですか?」

「うん、このマリネすっごく美味しい。細かくカットされたタマネギ?とかの野菜が食感良くていい」

「お伝えしておきます」

「このローストビーフも美味しい~持って帰りたいわぁ」

「わかりました、包んでおきます」

「えっそこまでしなくても」

「どうせ料理は余りますのでもったいないです。
会場に出していない控えの分をいただきましょう」


うーん、確かに。見てるけどお料理に手を付けてる人いないわよね?こういう所で食べるのってマナー違反なのかしら?私としては美味しいものは美味しい温度で食べていただきたい。


「・・・」

「どうしました、コズエ様?」

「いやぁこんなに美味しいお料理なのに、お酒飲めないって寂しいなと」

「お持ちしますか?」

「えっ!?飲んでいいの!?」


ぐるん!と勢いよく振り返ってしまった。
ライラはふふふ、と笑って答える。


「この国では15歳で成人です。コズエ様のお体は成人しておりますし、それにすでに成人しておられるレディですし問題ありませんよ」


まぁそう言われるとそうなんだけど。
うーむ、地球では20歳で成人だから、ちょっぴり罪悪感。でも私は元々大人なんです!かまやしない!


「ライラさん、スパークリングワインてありますか」

「はい、ございます。ではお持ちします」


にっこり、と微笑んでライラは部屋を出た。
なんだいいのか飲んで…だったらたまにディナーの時にワインお願いしちゃおうかなぁと考える私。
物思いにふけっていれば、すぐにライラは戻って来た。


「ん、なにこれウマッ」

「他のフレーバーの物もありましたよ?持ってきますね」


さすがは王城の夜会…
スパークリングワインも美味しいものが揃っている。

ライラは私が『美味しい』と言った物を取りに行きます、デザートもお持ちしますのでよろしく、と言ってまた出ていった。
…ご飯お強請りに来たのか私。

そんな中、階下ではファーストダンスが始まるようだ。
フロアの中央にカーク殿下と婚約者のお嬢様が進み出る。

曲に合わせてひらり、ひらりとドレスが舞う。『美女と野獣』のダンスシーンみたい。続いて二曲目からは、フロアへ出て踊る人が増えていく。
アルコールが入って心地よくなった私も音楽に乗ってダンスフロアを眺めていた。

ココン、とノックの音。
ライラかな?早いなぁ、と思っていたら、そこにはセバスさんとシュレリア様。


「えっ」

「まーぁ、セクシーですわね、コズエ様」

「な、何してるのシュレリア?王妃が場にいなくていいの?」

「セバスチャン様をお見掛けしましたのでついてきましたのよ。
今日の夜会にこっそりコズエ様が来る事はゼクスレン様に聞いてましたからね」


…なーる、休憩ですね?
ここはみんなの休憩所になるんだな、多分。



「あらまあ、美味しそうですこと。私もいただこうかしら」

「いいの?飲み食いして」

「構いませんわ、陛下は夜会前に頂いていたようですし。
女は支度に時間がかかりますから、食事を取る暇もありませんの。
小腹を満たすために、短時間でも下がるのですわ」



セバスさんがシュレリアの前にそっとグラスを置く。
注ぐのは私が飲んでいたものと同じものだ。



「王妃様、スパークリングワインで宜しいですか?」

「ええ、構いませんわ。セバスチャン様?私のことは『シュレリア』でいいと何度も申し上げているではありませんの」

「国母である貴方様を御名前で呼ぶ事は一介の執事には荷が重うございます」

「まあ!聞きまして?コズエ様」

「まあまあそのくらいで。セバスさん、シュレリアの分も何か持ってきてもらえますか?」

「かしこまりました」


シュレリアとしては、名前呼びをしてもらいたいのだろうけど、今は『一介の執事』と言い張るセバスさんには通じない模様。城仕えしている時ならともかく、今はタロットワーク家とはいえ、一貴族?の執事だものね。
こういう線引きがキチンとしているセバスさんにとっては、譲らない一線なんだろうな。



「この部屋の機能も久しぶりですわね」

「あら、使った事あるの?」

「ええ。まだ息子達が小さかった頃は、ここであやしながら陛下を見守ったものですわ。
最初の挨拶は顔を出さなくてはなりませんけれど、退出できる事もありましたもの」


それから使う事ありませんでしたわね、とシュレリア様のお話。ここを使うのはゼクスさんの許可がないと使えないみたいだ。なので通常は締め切ったままらしい。

ふと、シュレリア様が私の髪飾りに目を留める。
見守るような目をして笑う。


「よくお似合いですわよ」

「まさかのお揃いって事にさっきまで気が付かなかったわ・・・」

「シリスは手先が器用なんですのよ。今回のコサージュも自分で作る、と言っていて・・・大抵は皆職人にデザインや雰囲気を伝えて作らせるのですけどね」

「そうよねぇ・・・」


階下では、たくさんの女性がシリス殿下に群がっている。
群がっている、って表現失礼かしら?でもどう見てもそう見えるのよ。

食事やお酒を取りに行っていたライラとセバスさんが戻り、私とシュレリア様は仲良く楽しみながらお喋り。


「今年は見物ですわねぇ、シリスに婚約者がいなくなったから適齢期のご令嬢があんなに。うふふふふ、楽しいわ」

「確かにここから見てる分にはとっても楽しいのよね。
本人にとっては大変だろうけど。でもいつまでも婚約者の座を開けておく訳にはいかないのでしょう?」

「それが、そうでもないんですのよ。シリスは5歳の時から婚約者がいましたの。ですから同じ年頃のご令嬢は皆、既に婚約、または結婚していらして」

「あー、そういう事。周辺国にも年齢が合う姫君はいらっしゃらない?」

「ええ、近くてもまだ12歳でしたかしら。それも平民の側妃の姫君が。・・・さすがにシリスの正妃として迎えるには少し、ね」

「国内の姫君はいかが?少し年齢は離れていても・・・カーク殿下と同学年、いいえ学園に在学中のご令嬢であれば、婚約者のいない方は多いでしょう?」

「ま、ですからそれがアレですわね」


ぴっ、とフォークでシリス殿下の周りを指す。
シュレリア?それ扇じゃなくてフォークだからね?

シリス殿下はプリンススマイルでやんわりとお断りをしている感じ。さっきから見ていたけど、ダンスのお相手は三人くらいかしら?
もったいない。シリス殿下ダンスお上手みたいで、彼がフロアに立つと目を惹くのよね。カーク殿下もお上手だけど、まだまだよ。


「こう、もっとハーレム的な感じを作ってもらえると見ている分にはワクワクするんだけど・・・」

「同感でしてよ」

「シリス殿下ならこう・・・女同士のギスギスした感じじゃなくお互い切磋琢磨する感じの『プリンセスコース争奪戦』を開催できると思うんだけど」

「あらコズエ様もそう思いまして?私も我が息子ながらできると思いますのよ」


目を合わせてうむ、とお互い頷き合う。
考える事は同じです。乙女ゲー…いやこれはギャルゲーか?自分の魅力を高めて意中の王子のハートをゲット!みたいな。


「・・・コズエ様?」

「なんか怖い物を感じるわぁ」

「私も愛する息子を恋愛ゲーm・・・ゲフンゲフン、いえ恋する女の争いに巻き込むのは心苦しいのですけれど」

「うん、おもいっきり本音出ちゃってますからね、聞こえちゃってますからね」

「あらオホホホホ」


シュレリア様はシリス殿下の正妃の座を、現在お相手のいない適齢期のご令嬢達を使って競走させたいみたいだ。
しかしシュレリア様はふぅ、と扇で口元を隠してため息。


「けれどシリスはコズエ様に興味があるみたいなんですの」

「うわっそう来ました?コサージュをいただいたから少しそう思っていましたけど」

「あの子も恋愛上手というほど、いろんなご令嬢と浮名を流すような事もありませんでしたのよ。幼少から婚約者がおりましたし、誠実な子ですから。
けれど、少しくらいは恋愛の楽しみを知って欲しいとも思うんですわ。後々火遊びするようになっても困りますし」


なんか子供思いな発言より最後の『火遊び云々』が一番言いたかった事なのでは。
現国王のルジェンダ様、火遊びはやめてくださいね。

チラリと見ると、陛下の隣にボンキュッボンの方いますけど大丈夫?


「あぁ、あれは公認ですの。彼女は私が選んだ高級娼婦ですのよ。私を一番に愛してくださる事はわかっていますけれど、たまには違う方にも食指を伸ばす、という所も見せておきませんとね」

「あら怖い」


周りの貴族達に見せるブラフ、ってやつね。
この国は一夫多妻制を推奨していた。後継者不足を補い、優秀な遺伝子を次代へ残す事の重要性を認識させる為でもある。だが、そうはいっても受け入れ難いこともある。
そこで国王が率先してを可愛がる光景を見せることで、他の貴族にも罪の意識を薄れさせる効果を期待している。

・・・これが国王主体じゃなくてでやってるんだから凄いわよねえ。お互いの愛情がしっかりしているからこそできる離れ業だ。
他の貴族の奥様にそれができるかしら?エオリアさんならできそうだけど、ゲオルグさんがあまり望んでないので、彼等夫婦にはない。


「で?私にシリス殿下の火付け役をして欲しいと言うのかしら?」

「今のところコズエ様が一番効果があると思いますのよ!」

「・・・待って、シュレリア、あなた自分の友達に『息子を誘惑して!』とか言ってどうするの!」

「『誘惑』だなんてまぁ。私はただシリスのやる気を引き出していただけたら、と」


うふふ、と微笑む姿は小悪魔通り越して悪魔です。
それって彼の気持ちを弄ぶ結果にならない?
まぁ現実的に私は彼の正妃になんて、天地がひっくり返ってもなれないし、ならないけどね。

シュレリア様は、私をダシにしてシリス殿下にとびっきりのお姫様を娶せたいと思っているだけだ。
じゃなければ、私にこんな申し出をしない。
いい男を育てる、って事なら少しくらい手助けしてもいいか。シュレリアがいいようにしてくれるだろう。


「仕方ないわね。でも、私は彼の『一番』にはなれないわよ?いくら彼が望んでくれたとしても、私は頷くわけにはいかないし」

「わかっていますわ。それであの子が四苦八苦するのは仕方ない事ですもの。その結果、他にあの子だけを愛してくれる姫君が現れたら素敵ではありません?」

「私としてはそれを望むわ。・・・プリンセスレースの始まりね?カーク殿下にはもうお相手がいるから安泰でしょうけど」

「それはわかりませんわね」


ん?それはどういう意味?
ちらりとシュレリアが視線を動かした先。

そこには、フロアの中央でダンスをするカーク殿下とアリシアさんがいた。
恥じらいながら踊るアリシアさんと、まるで恋するような表情をしたカーク殿下。・・・あらららら?これ大丈夫?


「子供だと思っていましたけれど、嵐の予感ですわね」

「私としては巻き込まれるのは嫌だわぁ」

「わかりませんわよ?もしかしたらカークもコズエ様に惹かれるかもしれませんものね?」

「ナイナイそれは無い」


シリス殿下でさえ『かわいい』なのに、カーク殿下なんて『子供』でしょ…私の好みはもっと歳上!渋いナイスミドルはいないんですか!?

うーん、私好みのイケオジ…
探せば一人くらいはいるはず…

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