8 / 44
第一章 <婚約阻止>
第6話 <出会いイベント発生>
しおりを挟む
「シラーは、大丈夫なのでしょうか……」
「大丈夫だ……大丈夫でございます。破落戸に負けるようなお方ではありません」
その瞬間、頭に浮かんだのは、あるスチル。
少し前に見た夢の内容が、今、はっきりとフラッシュバックする。
破落戸に襲われた時、颯爽と駆け付けるアシュガ様。安心させるように背に回されたその腕の中にいたのは……銀髪にオパール・アイの少女、ヒロインだった。
「い……いやっ……!」
「ローズ嬢っ!?」
気が付いたらアシュガが居るであろう方向に駆けだしていた。
「大丈夫か?」
「大丈夫ですっ……、助けていただいてありがとうございま……って、王子さま……!?」
「あ、あぁ、とにかく」
「ほんとにかっこいいですねっ!まるで、絵本の中にいる白馬の王子さまみたいです」
アシュガのもとにたどり着いたローズ。
そこで見たのは、頬を染めてアシュガに何かを言う、銀髪の少女。
最悪で最も可能性のある予想は、やはり当たっていたようだ。アシュガの胸にいる彼女は、紛れもなくアシュガの運命の人だった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
なんだかよくわからない、銀髪の少女に接近されているこの状況。
俺を王子とわかっているくせにここまで近付くその度胸は褒めてやりたいが、下手すると捕らえられても文句は言えない状況だぞ?
……というか、この変装を一発で見破られるのは少し悲しい。どう見ても庶民にしか見えないだろうに……。
「あ、あぁ、とにかく」
離れてくれないか、と続けようとするけれど。
「ほんとにかっこいいですねっ!まるで、おとぎ話の白馬の王子さまみたいです」
と、被せてくる。しかも、上目遣い付きだ。この目つきはもう見飽きた。……ローズがこの目をしていたら、いくらでも見ていられるが。
……まて、オパール・アイ? 平民の中にオパール・アイがいたとは。あとで父上に報告しなければ。
そんなことを考えていると、焦ったような足音が聞こえてくる。
そして現れたのは……
「ローズ!?」
「アシュ……シラー。…………お怪我はございませんか?」
左手の人さし指を頬辺りまで持ってきて、くるりと1回転させている。
ローズの癖なんだろう。今日は髪を結んでいるから、1回転させた指は空を切ったが。
ゆらゆらと揺れている翡翠の目。
……本当に、ローズは可愛い。
「ローズ? リコラスと一緒に居てくれと……」
ここまで言って、現状を思い出す。
不安げに揺れている翡翠の瞳、その持ち主を不安にさせているのは……俺か?
……これはもしかして脈があると自惚れてもいいのか?
「違う、ローズ、その、俺は……」
あーっ、上手く言えない!!
「とにかく、そろそろ離れてくれないか?私には婚約者がいるんだ」
そう、オパール・アイの少女に言う。
「えっ?」
きょとんとした目でこっちをみるオパールの瞳。
……いや、こっちが『えっ?』なんだが。
「アシュガ様……い、いいのです。その娘は可愛いのですし、私達は婚約していないのですし、その、あれ、私は何を……?」
……今、俺にこの娘を薦めた……?
なぜこの状況でその思考に至ったのかはわからないけれど……なるほどね。これは、もっとちゃんと可愛がってあげないとね?ローズ?
「アシュガ……じゃなくてシラー! ローズ嬢が……あぁ、よかった、ここにいらしたのですか、ローズ嬢。……ってアシュガ?お前なにやってんだ?」
「おい、ここ外だぞ、口調。あと呼び方。」
「あっ……し、失礼しました!」
未だ離れようとしない少女から半ば無理矢理離れ、リコラスに言う。
「リコラス、この娘を街まで連れて行ってくれ。……あと、名前を尋ねておいてくれるか?」
小声でそう問うと、リコラスはあからさまに驚いた。
しかし、その事について何も言わずに、
「承知しました」
と言って、少女を連れていった。
去り際に少女が言った『……なん……展開……違…………』という微かな声は、アシュガには聞こえていなかった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
狭い路地の中で、ローズは酷く混乱していた。
まさかここで出会いイベントが起こるなんて思ってもみなかったし、出会いイベントの内容が若干違っているし、何より、アシュガを奪われそうになったことに対する恐怖を感じたことに混乱している。
――奪われたら殺されるから、そりゃ怖いよ。
いや、私はまだ虐めてなどいない。アシュガ様がヒロインに恋をしても問題はないし、そもそも婚約する気もない……。
ここまで考えたところで、私の胸はなぜかツキンと痛む。
この感情は何……?
「ローズ、君が好きだ」
「ふぁっ!?」
突然過ぎる。アシュガ様、心臓に悪いです!!
「え、えーと? 何故突然そんなことを……」
「ローズが、不安そうにしてたから。」
アシュガ様はこの場を支配する者の目だ。主導権は自分にある、というオーラを放っている。
「ねぇ、ローズ」
迫ってくるアシュガ様に、直感が離れろと警鐘を鳴らしている。
その言葉に従って後退っていたローズだが、残念な事にここは狭い路地の中だった。
ローズの抵抗も虚しく、あっという間に壁に追い詰められた。
「私はね」
その時、バァン!と音を立てて、アシュガ様が壁に手を突いて、私を閉じ込める。
……痛くないのかな。なんて現実逃避は意味を成さないようだ。
アシュガ様、怒ってる……?
だめだ、目が。目が怖い。笑ってるけど笑ってない目だ!
「私は、今怒っているんだ」
「ご、ごめんなさい」
「うん、ローズ、謝らなくていいから……私の目を見て?」
無理無理無理です怖いです超こわぁぁい!!
タスケテ神様……
「目を見てくれないなら今すぐキスするよ?」
「ひぁっ!」
それはダメ!ダメです!それこそ問答無用で婚約者にさせられてしまいます!!
目を合わせるしか方法が無い……のか。
あ~っ、顔が近いぃ……
「ローズ、いい子だね」
「おっ……同い年ですっ!」
「ふふっ、可愛い」
「っ~~!!」
きっと、顔は真っ赤になっているに違いない。
……ゲーム期間が始まる前に心臓破裂で命を落としそうです。今世まで早死とか勘弁してー!
「ねぇ、ローズ、何故私が怒っているかわかる?」
「……ゎ、わかりません」
「それはね、ローズ、君があの娘を私に薦めたからだよ。私が君を好きだと、婚約して欲しいと言っているのに、示しているのに、君は私に他の娘を薦める。」
その時、ほんの、ほんの一瞬だけ、アシュガ様は悲しそうに見えた。
しかしすぐに笑みを浮かべる。
「ね、キスしていい?」
「ダメです!!」
「チッ……」
今舌打ちした!?なんでそこで舌打ち!?
「シラー、本当にダメですからね。婚約者でもない女性にキスなんてしたら本当に」
「大丈夫、ローズの立場なら問答無用で婚約者に据えておしまいだから」
「それが嫌だと言っているのですっっ!」
悲しげに目を伏せられ、アシュガ様が「ローズは――」と何か言いかけた時、後ろから声が聞こえてくる。
「アシュ……殿……違う、シラー!」
「ああ、リコラス。私たちは無事だぞ」
ここに私達がいることに安心したような表情を見せたリコラスだが、その表情は一瞬で凍りついた。
「……アシュガ、こんな所で無理矢理というのは……」
「いや、違う。」
「違います!」
何を勘違いしたのか、(まぁ勘違いしても仕方ないけれど)リコラスが見当違いの発言をしたため私達は同時に否定の声をあげた。
「キスしようとしただけだ。」
……前言撤回。見当違いではありませんでした、リコラス正解でした!!
「……ローズ嬢、もう俺の手には負えません……申し訳ない……」
今、アシュガ様の一番近くにいる人から、生贄に差し出されたような気がする。
これは、気のせいだろうか。いや、気のせいであってほしい。
「大丈夫だ……大丈夫でございます。破落戸に負けるようなお方ではありません」
その瞬間、頭に浮かんだのは、あるスチル。
少し前に見た夢の内容が、今、はっきりとフラッシュバックする。
破落戸に襲われた時、颯爽と駆け付けるアシュガ様。安心させるように背に回されたその腕の中にいたのは……銀髪にオパール・アイの少女、ヒロインだった。
「い……いやっ……!」
「ローズ嬢っ!?」
気が付いたらアシュガが居るであろう方向に駆けだしていた。
「大丈夫か?」
「大丈夫ですっ……、助けていただいてありがとうございま……って、王子さま……!?」
「あ、あぁ、とにかく」
「ほんとにかっこいいですねっ!まるで、絵本の中にいる白馬の王子さまみたいです」
アシュガのもとにたどり着いたローズ。
そこで見たのは、頬を染めてアシュガに何かを言う、銀髪の少女。
最悪で最も可能性のある予想は、やはり当たっていたようだ。アシュガの胸にいる彼女は、紛れもなくアシュガの運命の人だった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
なんだかよくわからない、銀髪の少女に接近されているこの状況。
俺を王子とわかっているくせにここまで近付くその度胸は褒めてやりたいが、下手すると捕らえられても文句は言えない状況だぞ?
……というか、この変装を一発で見破られるのは少し悲しい。どう見ても庶民にしか見えないだろうに……。
「あ、あぁ、とにかく」
離れてくれないか、と続けようとするけれど。
「ほんとにかっこいいですねっ!まるで、おとぎ話の白馬の王子さまみたいです」
と、被せてくる。しかも、上目遣い付きだ。この目つきはもう見飽きた。……ローズがこの目をしていたら、いくらでも見ていられるが。
……まて、オパール・アイ? 平民の中にオパール・アイがいたとは。あとで父上に報告しなければ。
そんなことを考えていると、焦ったような足音が聞こえてくる。
そして現れたのは……
「ローズ!?」
「アシュ……シラー。…………お怪我はございませんか?」
左手の人さし指を頬辺りまで持ってきて、くるりと1回転させている。
ローズの癖なんだろう。今日は髪を結んでいるから、1回転させた指は空を切ったが。
ゆらゆらと揺れている翡翠の目。
……本当に、ローズは可愛い。
「ローズ? リコラスと一緒に居てくれと……」
ここまで言って、現状を思い出す。
不安げに揺れている翡翠の瞳、その持ち主を不安にさせているのは……俺か?
……これはもしかして脈があると自惚れてもいいのか?
「違う、ローズ、その、俺は……」
あーっ、上手く言えない!!
「とにかく、そろそろ離れてくれないか?私には婚約者がいるんだ」
そう、オパール・アイの少女に言う。
「えっ?」
きょとんとした目でこっちをみるオパールの瞳。
……いや、こっちが『えっ?』なんだが。
「アシュガ様……い、いいのです。その娘は可愛いのですし、私達は婚約していないのですし、その、あれ、私は何を……?」
……今、俺にこの娘を薦めた……?
なぜこの状況でその思考に至ったのかはわからないけれど……なるほどね。これは、もっとちゃんと可愛がってあげないとね?ローズ?
「アシュガ……じゃなくてシラー! ローズ嬢が……あぁ、よかった、ここにいらしたのですか、ローズ嬢。……ってアシュガ?お前なにやってんだ?」
「おい、ここ外だぞ、口調。あと呼び方。」
「あっ……し、失礼しました!」
未だ離れようとしない少女から半ば無理矢理離れ、リコラスに言う。
「リコラス、この娘を街まで連れて行ってくれ。……あと、名前を尋ねておいてくれるか?」
小声でそう問うと、リコラスはあからさまに驚いた。
しかし、その事について何も言わずに、
「承知しました」
と言って、少女を連れていった。
去り際に少女が言った『……なん……展開……違…………』という微かな声は、アシュガには聞こえていなかった。
☆.。.:*・゜*:.。..。.:+・゜:.。.:*・゜+
狭い路地の中で、ローズは酷く混乱していた。
まさかここで出会いイベントが起こるなんて思ってもみなかったし、出会いイベントの内容が若干違っているし、何より、アシュガを奪われそうになったことに対する恐怖を感じたことに混乱している。
――奪われたら殺されるから、そりゃ怖いよ。
いや、私はまだ虐めてなどいない。アシュガ様がヒロインに恋をしても問題はないし、そもそも婚約する気もない……。
ここまで考えたところで、私の胸はなぜかツキンと痛む。
この感情は何……?
「ローズ、君が好きだ」
「ふぁっ!?」
突然過ぎる。アシュガ様、心臓に悪いです!!
「え、えーと? 何故突然そんなことを……」
「ローズが、不安そうにしてたから。」
アシュガ様はこの場を支配する者の目だ。主導権は自分にある、というオーラを放っている。
「ねぇ、ローズ」
迫ってくるアシュガ様に、直感が離れろと警鐘を鳴らしている。
その言葉に従って後退っていたローズだが、残念な事にここは狭い路地の中だった。
ローズの抵抗も虚しく、あっという間に壁に追い詰められた。
「私はね」
その時、バァン!と音を立てて、アシュガ様が壁に手を突いて、私を閉じ込める。
……痛くないのかな。なんて現実逃避は意味を成さないようだ。
アシュガ様、怒ってる……?
だめだ、目が。目が怖い。笑ってるけど笑ってない目だ!
「私は、今怒っているんだ」
「ご、ごめんなさい」
「うん、ローズ、謝らなくていいから……私の目を見て?」
無理無理無理です怖いです超こわぁぁい!!
タスケテ神様……
「目を見てくれないなら今すぐキスするよ?」
「ひぁっ!」
それはダメ!ダメです!それこそ問答無用で婚約者にさせられてしまいます!!
目を合わせるしか方法が無い……のか。
あ~っ、顔が近いぃ……
「ローズ、いい子だね」
「おっ……同い年ですっ!」
「ふふっ、可愛い」
「っ~~!!」
きっと、顔は真っ赤になっているに違いない。
……ゲーム期間が始まる前に心臓破裂で命を落としそうです。今世まで早死とか勘弁してー!
「ねぇ、ローズ、何故私が怒っているかわかる?」
「……ゎ、わかりません」
「それはね、ローズ、君があの娘を私に薦めたからだよ。私が君を好きだと、婚約して欲しいと言っているのに、示しているのに、君は私に他の娘を薦める。」
その時、ほんの、ほんの一瞬だけ、アシュガ様は悲しそうに見えた。
しかしすぐに笑みを浮かべる。
「ね、キスしていい?」
「ダメです!!」
「チッ……」
今舌打ちした!?なんでそこで舌打ち!?
「シラー、本当にダメですからね。婚約者でもない女性にキスなんてしたら本当に」
「大丈夫、ローズの立場なら問答無用で婚約者に据えておしまいだから」
「それが嫌だと言っているのですっっ!」
悲しげに目を伏せられ、アシュガ様が「ローズは――」と何か言いかけた時、後ろから声が聞こえてくる。
「アシュ……殿……違う、シラー!」
「ああ、リコラス。私たちは無事だぞ」
ここに私達がいることに安心したような表情を見せたリコラスだが、その表情は一瞬で凍りついた。
「……アシュガ、こんな所で無理矢理というのは……」
「いや、違う。」
「違います!」
何を勘違いしたのか、(まぁ勘違いしても仕方ないけれど)リコラスが見当違いの発言をしたため私達は同時に否定の声をあげた。
「キスしようとしただけだ。」
……前言撤回。見当違いではありませんでした、リコラス正解でした!!
「……ローズ嬢、もう俺の手には負えません……申し訳ない……」
今、アシュガ様の一番近くにいる人から、生贄に差し出されたような気がする。
これは、気のせいだろうか。いや、気のせいであってほしい。
0
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
執着王子の唯一最愛~私を蹴落とそうとするヒロインは王子の異常性を知らない~
犬の下僕
恋愛
公爵令嬢であり第1王子の婚約者でもあるヒロインのジャンヌは学園主催の夜会で突如、婚約者の弟である第二王子に糾弾される。「兄上との婚約を破棄してもらおう」と言われたジャンヌはどうするのか…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる