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45話 『あの子のために』
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雪山ではリリアとパールの活躍、そしてトス爺たちがあの洞窟を見つけていたからこそだ。別に自分の功績にするつもりはない。
俺はといえば途中でみんなへ迷惑をかけてしまったし……。リリアやルークの助けがなければ本当にヤバかった。なんとなくあの頃を思い出しルークを撫でる。
ムガルさんはそんな俺たちを見てハッとした。
「そうだ、思い出したぞ! リビアよ、トスグルードの手紙はまだ残っとるか?」
「うん、一応全部残してある」
「すぐに持ってきとくれ」
「わかった、ちょっと待ってて」
そういうとリビアは走り工房を出ていった。段々大事になってきたが大丈夫だろうか……。
「オミーネさん、剣を修理する予定だったのに……なんか騒がしくさせてすいません」
「気にするな。大事なことははっきりさせておいたほうがいいからね。それに僕も、君がどんなことをしてきたのか興味がある」
少し待つとリビアが息を切らしながら戻ってきた。手に持っている箱をムガルさんに渡すと深呼吸し息を整える。
「はぁはぁ……その中に手紙は全部入ってるはず」
「すまんな、えーっとあれは確か……あったあった、これじゃ」
ムガルさんは箱の中から一通の手紙を取り出すと中身を読む。間違いないことを確認するとリビアに渡した。
「ほれ、届いたときはなんのことかと思っとったが」
「あ、これって……まさかレニのこと?」
俺たちも手紙を確認させてもらうと、手紙にはこう書いてあった。
――――リビアへ――――
突然だが良い知らせがある。
儂らが探し求めていた鉱石がついに見つかった……いや、むしろそれ以上だ。
これで一族の汚名をそそぐことができる。それに鉱山まで見つけることができた。すまぬがしばらくの間帰れそうにない。
それと一つ頼みがある――いつかドラゴンを連れた少年と少女が里に来たら盛大に歓迎してやってくれ。
そいつらには世話になった、それに歳は離れとるがお前とも気が合うかもしれん。
一緒に送った鉱石はお前の好きにしろ、元気にしてるんだぞ。
――――
――
「まさか、君の従魔はドラゴンなのか」
さすがのオミーネさんも驚いた様子で俺に聞いてくる。
「あっはは……騙すつもりはなかったんですが、色々と面倒になるといけないから隠してたんです」
「ほ、本物か? 儂も初めてみるぞ……」
「ね、ねぇ、触ってみてもいい!?」
「あぁ、鱗が硬いから気をつけて」
リビアが恐る恐るルークに触れ、しばらくすると撫で始める――ムガルさんとオミーネさんはそれを物珍しそうにみていた。
「クルルルルル」
「すごい、この鱗…………リザード種なんかじゃ比べものにならない……」
「一族が助けてもらったというのは本当のようじゃな。ならば我らの誇りにかけて恩は返さねばなるまい……剣を直すといってたか……よかろう、あやつに会うことを特別に許可する」
「本当ですか!」
なんか過去からの手紙一つでうまいこと話が進んでくれたぞ。ありがとうトス爺、この恩は忘れない!
「だが道中に危険なモンスターがいてな、どうしたもんか」
「それならば問題ない。剣の修理が終わり次第、僕がそのモンスターを倒そう」
「そうか、ならば今すぐ里の鍛冶師へ連絡を取ろう」
「待ってお爺さま。その修理、私にやらせて。素材はそれほど難しくないから私ならすぐに終わるから」
その言葉を聞いたムガルさんは驚き独り言のように呟く。
「あれほど嫌っていた錬金術を使うというのか…………ふむ……わかった、儂がついておくからやってみなさい」
「……ありがとう。オミーネさんも、私にまかせてもらっていいでしょうか?」
「元からそのつもりだったさ、よろしく頼んだよ」
話がまとまると、外からムガルさんを呼ぶ声が聞こえてくる。この慌てたような声は何かあったのだろうか。
さすがに放っておくこともできないため、一度みんなで工房の外へ出る。
「なんじゃ、騒々しい」
「あっ、そこにいたのか! 大変だ、ライルが森にいったらしい!」
「なんだと!?」
「採掘用の爆薬が少しなくなっていた。もしかしたらライルのやつモンスターを倒しにいったんじゃ……」
「あのバカ者が、なんという無茶を……!」
「お爺さま、すぐにオミーネさんの剣を修理するわ! 錬金術なら刀身に鉱物を混ぜるだけでもある程度は使える!」
あいつ、もしかしていいところ見せればリビアが振り向いてくれるとか思ったんだろうか。あの年頃ならありえる……。
まぁ同じくらい年の俺が独占したように見えて焦ったんだろう、まったく無関係とも言えないし仕方ない。
「俺が先に行ってくるよ」
「いくらなんでも一人は危険すぎる! 人を集めるから待つんじゃ!」
人を集めてからじゃ、あれこれ準備もいるし間に合わない可能性もある。俺ならルークもいるしよっぽどでなければ負けることもないからな。
「大丈夫、ルークもいるしそれに――万が一手遅れになってしまったら元も子もない」
「クゥ!」
止めようとするムガルさんたちをしり目に剣を取りルークがすぐに動けることを確認する。
オミーネさんはこちらに来たがまったく止める様子はなく俺をみた。
「剣が直ったらすぐに追いつく。すまないがライル君のことは頼んだ」
「あぁ、先に行って待ってるよ、勇者さん」
ムガルさんは観念したのか森の場所を教えてくれた。ルークに合図を出す。
【ものまねし:状態(ドラゴン)】
全速力で駆け抜け森へ入っていく――そこまで時間は経ってないはず、問題はどんなモンスターが相手かだ。
特徴は教えてもらったが如何せん不明な点が多すぎる。今回はライルを守りつつ戦わないといけない可能性が高いため、ルークにメインで戦ってもらうことも考慮しなければ。
ルークと俺しかいなければ、ある意味安全だったんだがな……。こんなときリリアならば、予想だにしない方法を思いついてくれてたかもしれない。
「ライルは爆薬を持っているはずだ、変な臭いが混ざってたらそれを探せ!」
「ククゥ!」
森に入ると木が薄っすらと光っている。視界は悪い訳ではないが妙な空気だ……。ルークが何かに反応し進んでいく。
そして、茂みの奥にライルの姿を見つけると同時に、それをつけ狙う大きな蛇をみつけた。
「ライル、モンスターだ!!」
「わッ!?」
ライルが驚いて転ぶとモンスターの牙がライルの腕を裂いた。
「大丈夫か!?」
「痛うぅっ……」
「ルーク、モンスターを頼んだ!」
「グウゥ!」
苦痛に歪むライルの顔は徐々に汗が吹き出てくる。そして傷口から徐々に変色しているのがわかる。
くそっ、毒か! 毒消しはルークの鞄の中だ……すぐに取り出さないと。
動こうとした瞬間、ルークは俺に周りを警戒するよう意志をとばしてきた。茂みをよく見てみると複数の同じ姿のモンスターがライルを狙っていた。
【ものまねし:状態(サイレントバイパー)】
完全に囲まれてしまっている。
「まじかよ……どうする……この視界じゃ迂闊に動けないぞ……」
ルークは初めて戦う軟体の相手に苦戦している。とりあえず剣を抜いてみるが、持つのがやっとでほとんど意味がない。ライルが苦痛で悶え始めポケットから袋が落ちる。
紐がでている……もしかしてこれは導火線か! 袋を開けてみると中には爆薬が三つと小さな鉱石が複数入っていた。
多分だがこれは火打ち石のようなものだろう。試しに二つを打ち合わせてみると案の定、石から炎が上がる。
「下がれ、ルーク!」
俺はすぐに導火線に火をつけモンスターへ投げつけると身を屈めた。大きな爆発が起き木が吹き飛ぶ――よし、これならいける!
モンスターが怯んでる隙にライルを抱きかかえると、ルークを先導させすぐ近くの山へ登った。
俺はといえば途中でみんなへ迷惑をかけてしまったし……。リリアやルークの助けがなければ本当にヤバかった。なんとなくあの頃を思い出しルークを撫でる。
ムガルさんはそんな俺たちを見てハッとした。
「そうだ、思い出したぞ! リビアよ、トスグルードの手紙はまだ残っとるか?」
「うん、一応全部残してある」
「すぐに持ってきとくれ」
「わかった、ちょっと待ってて」
そういうとリビアは走り工房を出ていった。段々大事になってきたが大丈夫だろうか……。
「オミーネさん、剣を修理する予定だったのに……なんか騒がしくさせてすいません」
「気にするな。大事なことははっきりさせておいたほうがいいからね。それに僕も、君がどんなことをしてきたのか興味がある」
少し待つとリビアが息を切らしながら戻ってきた。手に持っている箱をムガルさんに渡すと深呼吸し息を整える。
「はぁはぁ……その中に手紙は全部入ってるはず」
「すまんな、えーっとあれは確か……あったあった、これじゃ」
ムガルさんは箱の中から一通の手紙を取り出すと中身を読む。間違いないことを確認するとリビアに渡した。
「ほれ、届いたときはなんのことかと思っとったが」
「あ、これって……まさかレニのこと?」
俺たちも手紙を確認させてもらうと、手紙にはこう書いてあった。
――――リビアへ――――
突然だが良い知らせがある。
儂らが探し求めていた鉱石がついに見つかった……いや、むしろそれ以上だ。
これで一族の汚名をそそぐことができる。それに鉱山まで見つけることができた。すまぬがしばらくの間帰れそうにない。
それと一つ頼みがある――いつかドラゴンを連れた少年と少女が里に来たら盛大に歓迎してやってくれ。
そいつらには世話になった、それに歳は離れとるがお前とも気が合うかもしれん。
一緒に送った鉱石はお前の好きにしろ、元気にしてるんだぞ。
――――
――
「まさか、君の従魔はドラゴンなのか」
さすがのオミーネさんも驚いた様子で俺に聞いてくる。
「あっはは……騙すつもりはなかったんですが、色々と面倒になるといけないから隠してたんです」
「ほ、本物か? 儂も初めてみるぞ……」
「ね、ねぇ、触ってみてもいい!?」
「あぁ、鱗が硬いから気をつけて」
リビアが恐る恐るルークに触れ、しばらくすると撫で始める――ムガルさんとオミーネさんはそれを物珍しそうにみていた。
「クルルルルル」
「すごい、この鱗…………リザード種なんかじゃ比べものにならない……」
「一族が助けてもらったというのは本当のようじゃな。ならば我らの誇りにかけて恩は返さねばなるまい……剣を直すといってたか……よかろう、あやつに会うことを特別に許可する」
「本当ですか!」
なんか過去からの手紙一つでうまいこと話が進んでくれたぞ。ありがとうトス爺、この恩は忘れない!
「だが道中に危険なモンスターがいてな、どうしたもんか」
「それならば問題ない。剣の修理が終わり次第、僕がそのモンスターを倒そう」
「そうか、ならば今すぐ里の鍛冶師へ連絡を取ろう」
「待ってお爺さま。その修理、私にやらせて。素材はそれほど難しくないから私ならすぐに終わるから」
その言葉を聞いたムガルさんは驚き独り言のように呟く。
「あれほど嫌っていた錬金術を使うというのか…………ふむ……わかった、儂がついておくからやってみなさい」
「……ありがとう。オミーネさんも、私にまかせてもらっていいでしょうか?」
「元からそのつもりだったさ、よろしく頼んだよ」
話がまとまると、外からムガルさんを呼ぶ声が聞こえてくる。この慌てたような声は何かあったのだろうか。
さすがに放っておくこともできないため、一度みんなで工房の外へ出る。
「なんじゃ、騒々しい」
「あっ、そこにいたのか! 大変だ、ライルが森にいったらしい!」
「なんだと!?」
「採掘用の爆薬が少しなくなっていた。もしかしたらライルのやつモンスターを倒しにいったんじゃ……」
「あのバカ者が、なんという無茶を……!」
「お爺さま、すぐにオミーネさんの剣を修理するわ! 錬金術なら刀身に鉱物を混ぜるだけでもある程度は使える!」
あいつ、もしかしていいところ見せればリビアが振り向いてくれるとか思ったんだろうか。あの年頃ならありえる……。
まぁ同じくらい年の俺が独占したように見えて焦ったんだろう、まったく無関係とも言えないし仕方ない。
「俺が先に行ってくるよ」
「いくらなんでも一人は危険すぎる! 人を集めるから待つんじゃ!」
人を集めてからじゃ、あれこれ準備もいるし間に合わない可能性もある。俺ならルークもいるしよっぽどでなければ負けることもないからな。
「大丈夫、ルークもいるしそれに――万が一手遅れになってしまったら元も子もない」
「クゥ!」
止めようとするムガルさんたちをしり目に剣を取りルークがすぐに動けることを確認する。
オミーネさんはこちらに来たがまったく止める様子はなく俺をみた。
「剣が直ったらすぐに追いつく。すまないがライル君のことは頼んだ」
「あぁ、先に行って待ってるよ、勇者さん」
ムガルさんは観念したのか森の場所を教えてくれた。ルークに合図を出す。
【ものまねし:状態(ドラゴン)】
全速力で駆け抜け森へ入っていく――そこまで時間は経ってないはず、問題はどんなモンスターが相手かだ。
特徴は教えてもらったが如何せん不明な点が多すぎる。今回はライルを守りつつ戦わないといけない可能性が高いため、ルークにメインで戦ってもらうことも考慮しなければ。
ルークと俺しかいなければ、ある意味安全だったんだがな……。こんなときリリアならば、予想だにしない方法を思いついてくれてたかもしれない。
「ライルは爆薬を持っているはずだ、変な臭いが混ざってたらそれを探せ!」
「ククゥ!」
森に入ると木が薄っすらと光っている。視界は悪い訳ではないが妙な空気だ……。ルークが何かに反応し進んでいく。
そして、茂みの奥にライルの姿を見つけると同時に、それをつけ狙う大きな蛇をみつけた。
「ライル、モンスターだ!!」
「わッ!?」
ライルが驚いて転ぶとモンスターの牙がライルの腕を裂いた。
「大丈夫か!?」
「痛うぅっ……」
「ルーク、モンスターを頼んだ!」
「グウゥ!」
苦痛に歪むライルの顔は徐々に汗が吹き出てくる。そして傷口から徐々に変色しているのがわかる。
くそっ、毒か! 毒消しはルークの鞄の中だ……すぐに取り出さないと。
動こうとした瞬間、ルークは俺に周りを警戒するよう意志をとばしてきた。茂みをよく見てみると複数の同じ姿のモンスターがライルを狙っていた。
【ものまねし:状態(サイレントバイパー)】
完全に囲まれてしまっている。
「まじかよ……どうする……この視界じゃ迂闊に動けないぞ……」
ルークは初めて戦う軟体の相手に苦戦している。とりあえず剣を抜いてみるが、持つのがやっとでほとんど意味がない。ライルが苦痛で悶え始めポケットから袋が落ちる。
紐がでている……もしかしてこれは導火線か! 袋を開けてみると中には爆薬が三つと小さな鉱石が複数入っていた。
多分だがこれは火打ち石のようなものだろう。試しに二つを打ち合わせてみると案の定、石から炎が上がる。
「下がれ、ルーク!」
俺はすぐに導火線に火をつけモンスターへ投げつけると身を屈めた。大きな爆発が起き木が吹き飛ぶ――よし、これならいける!
モンスターが怯んでる隙にライルを抱きかかえると、ルークを先導させすぐ近くの山へ登った。
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