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86話
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「おい、こんなところに連れて来て……まさか俺たちを騙したんじゃねぇだろうな?」
「ち、違う、確認したら妻と娘には手を出さないと約束してくれ」
「先に見せろ! 話はそれからだ!」
男たちにすごまれると男性は並べられた木箱の一つを開ける。
「ほ、ほら……教会のシスターと一緒にいたのを捕まえたから間違いないはずだ。寝ているから大きな声は出さないでくれよ」
「――ほう、こりゃあやけに上玉じゃねぇか」
「この髪、どこかで見たことあるぞ……」
「ッ!!」
男の一人が眉間にしわを寄せ、寝たふりをしているリヤンをみる。
「そうだ、あの聖人と一緒にくっついてたやろうだ」
「なんだとっ? お前――」
「わ、私は知らない! 教会には護衛もいたんだ、そんなこと確認する暇なんてなかった!」
焦る男性に男は人差し指を立てた。
「静かにしろ、起きるじゃねぇか。まさか聖人の子を連れてくるとは、よくやったぞ」
「それじゃあ妻と娘は」
「まぁ待て、お前にはもう少し働いてもらう。そうだな……ちょうど運んでほしいものがあるんだ。ここにある木箱に入れて俺たちの代わりに運んでくれよ」
「は……話が違うじゃないか!」
「落ち着けって。終わったら金をやる、お前の家族にも手を出さねぇ。いい提案だろう?」
「……今度こそ嘘じゃないだろうな」
「はっはっはっは、男に二言はねぇよ」
「少女にも手は出さないと約束してくれ」
「もちろんだとも、俺たちがほしいのは交渉するための材料だからな」
「ボスにいい報告ができるぜ。おい、夜にまたくるからそれまで女を躾とけよ」
男たちは男性を残し倉庫を出ていくとリヤンが木箱の中で立ち上がる。
「お主、聞いたか? あやつら私のことを――」
「は、はい……バレてしまっ」
「――上玉と呼んだぞ。この歳でもやはりわかる者にはわかるのだな!」
「……はっ?」
「やはり長いこと生きてると言われることに慣れてしまってなぁ」
「よ、よくわかりませんが……私は一度皆様へ報告に行ってきます」
◇
「よぉ元気にしてたかぁ?」
「随分と懐かれてんじゃねぇか」
夜になり男たちが戻ってくると男性はすぐに立ち上がり、リヤンは脚にしがみつくように後ろに隠れる。
「これから何をすればいいんだ」
「もうすぐ収穫祭も終わる。そうなれば兵も引き、あとは飲んだくれや余韻に浸るやつばかりになる。その隙をみてボスの下に向かうから準備しておけ」
「万が一でもその女を逃がしてみろ。お前の家族がどうなるかわかんねぇからな」
「……くそっ」
しばらくすると収穫祭の終わりを知らせる鐘が鳴り響く。男たちに連れられ着いた先は何も書かれていない大きな建物だった。中に入ると綺麗な絨毯が敷かれ、まっすぐ歩いた先の扉を抜けると大柄な男が座っていた。
「よくきたな」
「私にこんなことをさせてどうしようってんだ!」
「まずは自己紹介をしようじゃないか。俺はこの商会を取り仕切るリモン、そして、まもなくこの国を支配する男だ」
「なんだとっ!?」
「そんなこと王様が許さないわ!」
妙に演技調子のリヤンだが男性以外気にする様子はなく、リモンはじっくりリヤンをみた。
「気の強い嬢ちゃんだ。さすが聖人の娘といったところか……だが所詮はガキだな」
「……ハァ?」
一瞬、怒りとも取れるような言葉を放ったリヤンを男性が遮る。
「こ、こ、こんな子供まで巻き込んで何をするつもりだ!?」
「ふっふっふ、本来なら今頃、ここは俺たちの国になってたはずが邪魔な奴が現れてな。聖人だがなんだか知らねぇがせっかくの疫病を台無しにしやがって」
「まさか……あれはお前たちの仕業だったのか」
「違うね、俺たちは手助けをしたに過ぎん。疫病が流行れば王に対する不信も高まる、そこで薬を提供した者はどうなると思う? ――お前たちも知っての通り、手柄を横取りした野郎は今やこの国で聖人扱い、王からも歓迎されてるじゃないか」
「彼は本物だ! お前たちのような考えで動く人じゃない!!」
男性が語気を荒げるとリモンの仲間が割って入る。
「おい、あんまり調子に乗るなよ?」
「……ッ!」
「本来ならばあそこに立っていたのは俺だった。それからというもの『紅蓮の風』がやってくるわ、拠点は潰されるわ、まったくついていなかった――お前がそいつを捕まえてくれるまではな!」
「この子には手を出さないと約束したはずだ!」
「あぁ? 俺はそんな約束した覚えはねぇなぁ?」
「なっ……この卑怯者!」
「そうさ、世の中ってのは卑怯な奴が得をする、憶えときな。おい、こいつらを部屋に閉じ込めておけ」
男性とリヤンは男に連れられ小さな窓しかない一室へ入れられた。
「さてと、今のところは順調ね」
「じゅ……順調って、この国を狙ってる連中ですよ!? やはりあなた方を巻き込んだのは間違いだった……」
「あなた、勘違いしてるわよ。リッツを味方につけた時点であなたは勝利を掴んだの」
リヤンは部屋の周囲を探り終えると訳も分からずにいた男性をみる。
「あなたがボロを出すといけないから黙ってたけど、リッツと『紅蓮の風』が本気になればこの国くらい数日で落とせるでしょうね。それこそ、ここの連中なんて数分もかからないわ」
「み、皆さんはそんなに強いのですか」
「あなたも聞いたでしょ。『リモン商会』は通過点、本当の敵はその先にいると。要はここの奴らなんて切られる前の尻尾でしかないのよ」
「ですがリヤンさんが人質となっている限り、皆さんは手を出せないんじゃ」
「大丈夫よ。私は死なないし、いざとなればあなたも死なせないから。家族だって護ってくれてるから安心して」
「あなた方はいったい……」
「さぁ、これで少し時間ができたし、動きを確認するわよ」
◇
数日後、外で作業を終えた男性が男たちに荷物を渡され部屋に入ってくる。
「お疲れ様~、ここはどうにも暇で仕方がないわねぇ」
「しっかり寛いでいるようにみえますが……」
リヤンがクッションの上で仰向けになりながら男性をみる。
「それで、外のほうはどうだった?」
「やはり運ぶものは草や薬でした。行き先も【ブレーオア】に間違いありません。それと今日の夜、聖人様を呼び出し交渉すると。バレないようにこれを着ろと渡されました」
男性は荷物の中から外装を二つ取り出す。
「よし、予定通りね」
「まさかこんなにうまくいくなんて信じられません」
「経験の差というやつよ。優位に立てていると思い込んでる奴ほど、上手くいくことを疑問に思わなくなるからね」
「リヤンさんは本当に子供なんですか」
「あら、女性に歳を聞くのは失礼だと習わなかった?」
リヤンが笑うと男性は乾いた笑みを浮かべるしかなかった。
「ち、違う、確認したら妻と娘には手を出さないと約束してくれ」
「先に見せろ! 話はそれからだ!」
男たちにすごまれると男性は並べられた木箱の一つを開ける。
「ほ、ほら……教会のシスターと一緒にいたのを捕まえたから間違いないはずだ。寝ているから大きな声は出さないでくれよ」
「――ほう、こりゃあやけに上玉じゃねぇか」
「この髪、どこかで見たことあるぞ……」
「ッ!!」
男の一人が眉間にしわを寄せ、寝たふりをしているリヤンをみる。
「そうだ、あの聖人と一緒にくっついてたやろうだ」
「なんだとっ? お前――」
「わ、私は知らない! 教会には護衛もいたんだ、そんなこと確認する暇なんてなかった!」
焦る男性に男は人差し指を立てた。
「静かにしろ、起きるじゃねぇか。まさか聖人の子を連れてくるとは、よくやったぞ」
「それじゃあ妻と娘は」
「まぁ待て、お前にはもう少し働いてもらう。そうだな……ちょうど運んでほしいものがあるんだ。ここにある木箱に入れて俺たちの代わりに運んでくれよ」
「は……話が違うじゃないか!」
「落ち着けって。終わったら金をやる、お前の家族にも手を出さねぇ。いい提案だろう?」
「……今度こそ嘘じゃないだろうな」
「はっはっはっは、男に二言はねぇよ」
「少女にも手は出さないと約束してくれ」
「もちろんだとも、俺たちがほしいのは交渉するための材料だからな」
「ボスにいい報告ができるぜ。おい、夜にまたくるからそれまで女を躾とけよ」
男たちは男性を残し倉庫を出ていくとリヤンが木箱の中で立ち上がる。
「お主、聞いたか? あやつら私のことを――」
「は、はい……バレてしまっ」
「――上玉と呼んだぞ。この歳でもやはりわかる者にはわかるのだな!」
「……はっ?」
「やはり長いこと生きてると言われることに慣れてしまってなぁ」
「よ、よくわかりませんが……私は一度皆様へ報告に行ってきます」
◇
「よぉ元気にしてたかぁ?」
「随分と懐かれてんじゃねぇか」
夜になり男たちが戻ってくると男性はすぐに立ち上がり、リヤンは脚にしがみつくように後ろに隠れる。
「これから何をすればいいんだ」
「もうすぐ収穫祭も終わる。そうなれば兵も引き、あとは飲んだくれや余韻に浸るやつばかりになる。その隙をみてボスの下に向かうから準備しておけ」
「万が一でもその女を逃がしてみろ。お前の家族がどうなるかわかんねぇからな」
「……くそっ」
しばらくすると収穫祭の終わりを知らせる鐘が鳴り響く。男たちに連れられ着いた先は何も書かれていない大きな建物だった。中に入ると綺麗な絨毯が敷かれ、まっすぐ歩いた先の扉を抜けると大柄な男が座っていた。
「よくきたな」
「私にこんなことをさせてどうしようってんだ!」
「まずは自己紹介をしようじゃないか。俺はこの商会を取り仕切るリモン、そして、まもなくこの国を支配する男だ」
「なんだとっ!?」
「そんなこと王様が許さないわ!」
妙に演技調子のリヤンだが男性以外気にする様子はなく、リモンはじっくりリヤンをみた。
「気の強い嬢ちゃんだ。さすが聖人の娘といったところか……だが所詮はガキだな」
「……ハァ?」
一瞬、怒りとも取れるような言葉を放ったリヤンを男性が遮る。
「こ、こ、こんな子供まで巻き込んで何をするつもりだ!?」
「ふっふっふ、本来なら今頃、ここは俺たちの国になってたはずが邪魔な奴が現れてな。聖人だがなんだか知らねぇがせっかくの疫病を台無しにしやがって」
「まさか……あれはお前たちの仕業だったのか」
「違うね、俺たちは手助けをしたに過ぎん。疫病が流行れば王に対する不信も高まる、そこで薬を提供した者はどうなると思う? ――お前たちも知っての通り、手柄を横取りした野郎は今やこの国で聖人扱い、王からも歓迎されてるじゃないか」
「彼は本物だ! お前たちのような考えで動く人じゃない!!」
男性が語気を荒げるとリモンの仲間が割って入る。
「おい、あんまり調子に乗るなよ?」
「……ッ!」
「本来ならばあそこに立っていたのは俺だった。それからというもの『紅蓮の風』がやってくるわ、拠点は潰されるわ、まったくついていなかった――お前がそいつを捕まえてくれるまではな!」
「この子には手を出さないと約束したはずだ!」
「あぁ? 俺はそんな約束した覚えはねぇなぁ?」
「なっ……この卑怯者!」
「そうさ、世の中ってのは卑怯な奴が得をする、憶えときな。おい、こいつらを部屋に閉じ込めておけ」
男性とリヤンは男に連れられ小さな窓しかない一室へ入れられた。
「さてと、今のところは順調ね」
「じゅ……順調って、この国を狙ってる連中ですよ!? やはりあなた方を巻き込んだのは間違いだった……」
「あなた、勘違いしてるわよ。リッツを味方につけた時点であなたは勝利を掴んだの」
リヤンは部屋の周囲を探り終えると訳も分からずにいた男性をみる。
「あなたがボロを出すといけないから黙ってたけど、リッツと『紅蓮の風』が本気になればこの国くらい数日で落とせるでしょうね。それこそ、ここの連中なんて数分もかからないわ」
「み、皆さんはそんなに強いのですか」
「あなたも聞いたでしょ。『リモン商会』は通過点、本当の敵はその先にいると。要はここの奴らなんて切られる前の尻尾でしかないのよ」
「ですがリヤンさんが人質となっている限り、皆さんは手を出せないんじゃ」
「大丈夫よ。私は死なないし、いざとなればあなたも死なせないから。家族だって護ってくれてるから安心して」
「あなた方はいったい……」
「さぁ、これで少し時間ができたし、動きを確認するわよ」
◇
数日後、外で作業を終えた男性が男たちに荷物を渡され部屋に入ってくる。
「お疲れ様~、ここはどうにも暇で仕方がないわねぇ」
「しっかり寛いでいるようにみえますが……」
リヤンがクッションの上で仰向けになりながら男性をみる。
「それで、外のほうはどうだった?」
「やはり運ぶものは草や薬でした。行き先も【ブレーオア】に間違いありません。それと今日の夜、聖人様を呼び出し交渉すると。バレないようにこれを着ろと渡されました」
男性は荷物の中から外装を二つ取り出す。
「よし、予定通りね」
「まさかこんなにうまくいくなんて信じられません」
「経験の差というやつよ。優位に立てていると思い込んでる奴ほど、上手くいくことを疑問に思わなくなるからね」
「リヤンさんは本当に子供なんですか」
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