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東の大陸
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宿が見つかり荷物を置いて夕食後にホテルについているバーへ行くことにした。情報を集めたかった。
バーに入ると旅行客がいっぱいいて、ヨシキ達はカウンターに座った。
「マスター、ウイスキーロックで」ヨシキは注文した。
周りを見渡すと旅人らしき人が一人カウンターの端で呑んでいた。ヨシキはグラスを持ってその旅人らしき人の隣に座った。
「やあ、旅の人かい?」ヨシキは話しかけた。
「ああ、そうだが」旅人は素っ気なく返した。
「もしかしてロベスから?」
「なんで分かったんだ」
「だってそのカバンに貼ってあるステッカーはロベスの有名なレストランのものじゃないか」
「ああ、なるほど。あんたロベスへ行ったことがあるのか?」
「いや、情報だけだよ。これから向かおうと思ってる。俺たちはアンドロイドから世界を奪取したいんだ」
「なるほど」旅人はビールのおかわりを注文した。
「いや、何か知ってそうだなと思ってね、声を掛けたんだが」ヨシキは旅人のビールのお代を払った。
「うーん、ここではなかなか言えないな」旅人はコースターにメモを書いてヨシキに渡した。そしてビールを一気飲みして立ち去った。遠くの席にアンドロイドが2体いた。
メモにはこう書いてあった。『205、2時』
ヨシキはゼロ達の席に戻り、2時になるのを待った。
バーに入ると旅行客がいっぱいいて、ヨシキ達はカウンターに座った。
「マスター、ウイスキーロックで」ヨシキは注文した。
周りを見渡すと旅人らしき人が一人カウンターの端で呑んでいた。ヨシキはグラスを持ってその旅人らしき人の隣に座った。
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「ああ、そうだが」旅人は素っ気なく返した。
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「なんで分かったんだ」
「だってそのカバンに貼ってあるステッカーはロベスの有名なレストランのものじゃないか」
「ああ、なるほど。あんたロベスへ行ったことがあるのか?」
「いや、情報だけだよ。これから向かおうと思ってる。俺たちはアンドロイドから世界を奪取したいんだ」
「なるほど」旅人はビールのおかわりを注文した。
「いや、何か知ってそうだなと思ってね、声を掛けたんだが」ヨシキは旅人のビールのお代を払った。
「うーん、ここではなかなか言えないな」旅人はコースターにメモを書いてヨシキに渡した。そしてビールを一気飲みして立ち去った。遠くの席にアンドロイドが2体いた。
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