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南の国へ
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車を走らせて数十分。
「まだ見えてこないなぁ、そのボッテ村っての」ジャックが後部座席でスルメを齧りながら言った。
車はひたすら森を走る。
ヨシキはさっき村人からもらったリップクリーム型のタバコを唇に塗りながら運転していた。
車内はスルメ臭い。
「ジャック、そのスルメの匂い何とかならないの?」ゼロが助手席から後ろを向いて鼻をつまんで言った。
ジャックは不機嫌そうにスルメを袋にしまう。「だって暇だろ?なんか口さみしくてな」
ゼロがポケットからガムを一つだしてジャックに渡した。「これで我慢してよ」
「おう、ありがとな」ジャックはガムを口に放り込む。
今度は車内にクチャクチャ音が鳴り響いた。
「あのさ、ジャック。口閉じて噛めないの?」再び後ろを向いて少し怒り気味に言った。
「だってガムってクチャクチャ噛むものだろ?」なんの気も使わず噛み続けた。
二人の間に険悪なムードが漂った。
しばらく無言の後「まあたまのドライブだ。楽しく行こう」ヨシキは二人をなだめた。
カーラジオからボンゴ族の音楽が流れてきた。
このラジオ番組は地元の音楽を紹介していた。
ボンゴ族のほかにも南の国にはアーティストがたくさんいて音楽が盛んだ。
使われている楽器も様々で、ギターにウクレレ、民族楽器の音も楽しめる。
「南の国の音楽は心を刺激するなぁ。俺は好きなんだ」ヨシキはラジオに耳を傾けながらアクセルを踏んだ。
うねった道を過ぎ、直線道路に出た。
先には村が見えてきた。
ボッテ村だ。
「まだ見えてこないなぁ、そのボッテ村っての」ジャックが後部座席でスルメを齧りながら言った。
車はひたすら森を走る。
ヨシキはさっき村人からもらったリップクリーム型のタバコを唇に塗りながら運転していた。
車内はスルメ臭い。
「ジャック、そのスルメの匂い何とかならないの?」ゼロが助手席から後ろを向いて鼻をつまんで言った。
ジャックは不機嫌そうにスルメを袋にしまう。「だって暇だろ?なんか口さみしくてな」
ゼロがポケットからガムを一つだしてジャックに渡した。「これで我慢してよ」
「おう、ありがとな」ジャックはガムを口に放り込む。
今度は車内にクチャクチャ音が鳴り響いた。
「あのさ、ジャック。口閉じて噛めないの?」再び後ろを向いて少し怒り気味に言った。
「だってガムってクチャクチャ噛むものだろ?」なんの気も使わず噛み続けた。
二人の間に険悪なムードが漂った。
しばらく無言の後「まあたまのドライブだ。楽しく行こう」ヨシキは二人をなだめた。
カーラジオからボンゴ族の音楽が流れてきた。
このラジオ番組は地元の音楽を紹介していた。
ボンゴ族のほかにも南の国にはアーティストがたくさんいて音楽が盛んだ。
使われている楽器も様々で、ギターにウクレレ、民族楽器の音も楽しめる。
「南の国の音楽は心を刺激するなぁ。俺は好きなんだ」ヨシキはラジオに耳を傾けながらアクセルを踏んだ。
うねった道を過ぎ、直線道路に出た。
先には村が見えてきた。
ボッテ村だ。
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