ヨシキとゼロ

ミミヨシ

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南の国へ

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3人が村を出ようとしたところ、一人の村人が話しかけてきた。
「これ、やる」手には何やらリップクリームのような物を持って渡してきた。
ジャックがそれを受け取った。
「おお、前の雪国でちょうど唇が割れていたところだ。ありがとな」キャップを取って唇に塗った。
じわーっと気持ちよくなってきた。

普通のリップクリームではないようだ。
「それ、ニコチン入りのやつ。南国ではみんなやってる」村人が指さして言った。
確かにタバコを吸ったときの感じに似ている。
「俺タバコやめたんだよー。ヨシキ、お前にやる」ジャックはヨシキに手渡した。
「タバコか。数年吸ってないがたまには悪くないな」ヨシキは唇に塗った。
「あら、私はいらないわ。タバコは美容の敵よ」ゼロはそれを眺めながら言った。
「また欲しくなったらいつでも言え」村人は去っていった。
3人は村を出て、島を荒らしているアンドロイド探しに出た。
村長に車を借りて、島中を周ることにした。
島にはズンドバ村を含めて3つの村がある。
ズンドバ村より西にあるボッテ村。
そして、ボッテ村よりももっと西にあるビョール村。
ボッテ村には武器屋があると村長に聞いた。
まずはそこへ行き、新しい武器を調達することにした。
西へ車を走らせる。
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