ヨシキとゼロ

ミミヨシ

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世界の終わり

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次の日の朝、さっそくジェット機が用意されていた。
城下町のそばの滑走路に10人乗りの小さなジェット機があった。
「さあ、乗って頂戴。朝食は中で食べてね」
3人は女王に挨拶をして乗り込んだ。
ペスが後からくっついてきて、女王が取り上げた。
「くうーん」ペスはこの間の戦闘で3人になついていた。
「また会おうねペス」ゼロはペスの頭をなでた。
「おお、すげーな。ジェット機の中ってこうなってんだな」ジャックは少し興奮気味だ。
中ではシェフが朝食を作ってくれていて、トーストが焼けたいい香りがする。
ヨシキは一番前の席に。
ゼロとジャックはその後ろの席に二人で座った。
「どうぞ」シェフがテーブルに朝食を置いた。
トーストとスクランブルエッグとレタスとハムのサラダとコーヒーだ。
3人はおいしそうに食べた。
ジェット機の中には最新鋭の機材がたくさんあり、その中には世界中の衛星映像が見れるテレビもあった。
ヨシキはチャンネルを南の国に合わせた。
「これがボンゴ族ね。なんだか服装からして文明が遅れてるように見えるわ」
「そんなことはない。これは民族衣装で普段は普通の服を着て生活している」ヨシキはトーストを齧りながら言った。
「こいつらが音楽を作ってくれるのか?」ジャックが言った。
「ああ、昨日電話で村長に頼んだらOKがでた」
「どんな曲ができるのかしらね。楽しみだわ」
「しっかしこのソファーといい、テーブルといい、さすが女王のジェット機は違うな」ジャックは中を隈なく見回してやっぱり驚いている。「こんなもん見たことねえな」金でできたコーヒーセットがキッチンの戸棚にあった。
「これは女王専用です」シェフが洗い物をしながら言った。
「離陸いたします。シートベルトの着用をお願いいたします」機長の機内アナウンスが入った。
3人はシートベルトをした。ジェット機が走り出す。
窓の外で女王とペスが手を振っていた。
3人も手を振り、ジェット機は飛び立った。
天候は安定していて、飛行中大した揺れもない。
ヨシキはコーヒーをおかわりした。
ゼロとジャックはボンゴ族がどんな人たちなのかを想像して話している。
1時間半ほどで南の国の空港が見えてきた。
無事着陸し、3人は飛行場へ降り立った。
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