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世界の終わり
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ヨシキは女王のいる部屋を訪ねた。
「あら、おはよう王様」女王はまだ寝間着のままだった。
女王は奥の部屋へ行って正装に着替えて戻ってきた。
召使がコーヒーをヨシキの前に置いた。
ヨシキはコーヒーをすすりながら何やら考え込んでいる。
女王が目の前に腰かけた。
「起きるのが早いのね」
「ああ、夕べは考え事をしてあまり眠れなかった」
女王の前に紅茶が置かれた。
それをすすりながら話が続く。
「女王、頼みがある」
「なあに?」
「ジェット機を貸してほしい」
「あら、それはいいけどどこへ行きたいのかしら?」
「南の国のボンゴへ行きたいんだ」
「それはまたどうして?」
「あそこにはあの連中がいる」
「あの連中?」
「ボンゴ族には頼みがあってな」
「もしかして音楽でも作ってもらうつもり?」
「ああ、よくわかるな。士気を上げるのに大事なことだ」
「いいわね。大切なことよ。分かったわ。手配しておく」
「ありがとう」
「それより、ゼロさん達は?」
「ああ、あいつらは町を散策へ出かけた」
「楽しんでもらえるとうれしいわ」
豪華な朝食をヨシキと女王は味わった。
「あら、おはよう王様」女王はまだ寝間着のままだった。
女王は奥の部屋へ行って正装に着替えて戻ってきた。
召使がコーヒーをヨシキの前に置いた。
ヨシキはコーヒーをすすりながら何やら考え込んでいる。
女王が目の前に腰かけた。
「起きるのが早いのね」
「ああ、夕べは考え事をしてあまり眠れなかった」
女王の前に紅茶が置かれた。
それをすすりながら話が続く。
「女王、頼みがある」
「なあに?」
「ジェット機を貸してほしい」
「あら、それはいいけどどこへ行きたいのかしら?」
「南の国のボンゴへ行きたいんだ」
「それはまたどうして?」
「あそこにはあの連中がいる」
「あの連中?」
「ボンゴ族には頼みがあってな」
「もしかして音楽でも作ってもらうつもり?」
「ああ、よくわかるな。士気を上げるのに大事なことだ」
「いいわね。大切なことよ。分かったわ。手配しておく」
「ありがとう」
「それより、ゼロさん達は?」
「ああ、あいつらは町を散策へ出かけた」
「楽しんでもらえるとうれしいわ」
豪華な朝食をヨシキと女王は味わった。
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