ヨシキとゼロ

ミミヨシ

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世界の終わり

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ヨシキが先陣を切って中へ入っていく。後にジャック、ゼロの順番だ。
中には大きな空間があり、5人のアンドロイドがいた。
2人は入り口の警備、そして一人が少女と一緒にいた。後の2人はウロウロしている。
「あそこにいるのが例のお孫さんかもしれない。まずは隣のアンドロイドから」
ヨシキは銃口を構え照準を合わせて撃った。
バンバンと2回の銃声が洞窟内に響き、少女の隣のアンドロイドは倒れた。
「誰だ!」他のアンドロイド達がこちらに気づいた。
すぐさまジャックとゼロも他のアンドロイド2体に向けて銃を放った。
ドンドン!
1体のアンドロイドには命中、しかし、もう1体には躱された。
今度は3体のアンドロイドからの応戦してきた。
1体のアンドロイドが放った弾丸がゼロの左足へ命中した。
「キャー」ゼロが倒れた。足からは血が出ている。
「大丈夫か?!」ヨシキはゼロの方へ振り返った。クッ。すぐに向き直り銃を放つ。
バンバン、ドン。激しい銃撃戦。
「ゼロ、避けていろ!ここは俺たち2人で片ずける」
「無理よ!足が動かないわ」
その時、一緒についてきたペスが走ってきてゼロの袖に噛みついてきた。
ペスはすごい力で引きずって入り口付近までゼロを避難させた。
「ペス、ありがとね」
ジャックが放った銃弾が1体に命中。ヨシキも2体のアンドロイドに命中させた。
5体全て倒し、ヨシキが走って少女のところへ駆け寄った。
「怪我はないか?」
「うん」少女は震えている。
「お前のじいさんが心配してる。一緒に帰ろう」
ヨシキは少女を抱きかかえ、ジャックはゼロを背負い洞窟の外へと出た。
「ところで奴らはここで何をしてたんだ?」
「おそらく盗賊だろう。この少女を使って金をせびる予定だったんだろうな」
「なるほど」
4人と1匹は城へ向かった。
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