ヨシキとゼロ

ミミヨシ

文字の大きさ
上 下
5 / 42
世界の終わり

5

しおりを挟む
バーまでは原子バイク(原子力で動くバイク)で向かった。
10分くらいでバーに着いた。その道中もやつらは姿を現さなかった。
カラン。ヨシキはバーのドアを開けた。
「よう、よく来たな。いいウイスキーが入ったところだ」マスターはウイスキーの瓶を手に持っている。
「ああ、一杯頂こうか」
「私はカクテルー」ヨシキとゼロは椅子に座りながら言った。
一時呼吸を置いてウイスキーを傾けながらヨシキが口を開いた。「マスター、あれあるか?」
マスターはうん、と頷き奥の部屋へ消えていった。
しばらくしてプラズマガン2丁を持って来た。
「はいよ、2つ合わせて2千ドルだ。安くしとくよ、あんたは常連だからな」ガタっと2丁の銃をテーブルに置いた。
「ありがとな」ヨシキは財布から2千ドルを渡した。
「行くんだろ?しばらく会えなくなるな」
「ああ、取り敢えず北へ向かう」
「あっちは人が多く住んでるから仲間も見つかるだろう。まああんまり無茶はするなよ」
「分かってる」ヨシキはウイスキーのグラスをコトっと置いた。
「マスター、また会う日まで元気でね」ゼロが言った。
「酒代はつけといてくれ。また会った時にまとめて払う」
「ああ、絶対生きて帰ってこいよ。死んだりしたら一生恨むからな」マスターは二人のグラスを片付けた。
ヨシキとゼロは店を出た。二人はバイクに跨りヨシキはゼロを家まで送る。
家に到着し、ゼロはバイクから降りた。「ありがと。ちょっと酔っちゃったけど風が気持ちよかったわ」
「出発は明日だ。朝8時に迎えに来る」そう言ってヨシキは自宅へバイクを走らせた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【SF短編】エリオの方舟

ミカ塚原
SF
地球全土を襲った二一世紀の「大破局」から、約二〇〇年後の世界。少年エリオ・マーキュリーは世界で施行された「異常才覚者矯正法」に基づいて、大洋に浮かぶ孤島の矯正施設に収容された。無為な労働と意識の矯正を強いられる日々の中で、女性教官リネットとの出会いが、エリオを自らの選択へ導いてゆく。

ベル・エポック

しんたろう
SF
この作品は自然界でこれからの自分のいい進歩の理想を考えてみました。 これからこの理想、目指してほしいですね。これから個人的通してほしい法案とかもです。 21世紀でこれからにも負けていないよさのある時代を考えてみました。 負けたほうの仕事しかない人とか奥さんもいない人の人生の人もいるから、 そうゆう人でも幸せになれる社会を考えました。 力学や科学の進歩でもない、 人間的に素晴らしい文化の、障害者とかもいない、 僕の考える、人間の要項を満たしたこれからの時代をテーマに、 負の事がない、僕の考えた21世紀やこれからの個人的に目指したい素晴らしい時代の現実でできると思う想像の理想の日常です。 約束のグリーンランドは競争も格差もない人間の向いている世界の理想。 21世紀民主ルネサンス作品とか(笑) もうありませんがおためし投稿版のサイトで小泉総理か福田総理の頃のだいぶん前に書いた作品ですが、修正でリメイク版です。保存もかねて載せました。

超一流ヴィランの俺様だが貴様らがどうしてもというならヒーローになってやらんこともない!

阿弥陀乃トンマージ
SF
 若くして広大な銀河にその名を轟かす、超一流のヴィランの青年、ジンライ。  漆黒のパワードスーツに身を包み、幾つもの堅固な宇宙要塞を陥落させ、数多の屈強な種族を倒してきた、そのヴィランに課せられた新たな任務の目的地は、太陽系第三番惑星、地球。  広い銀河においては単なる辺境の惑星に過ぎないと思われた星を訪れた時、青年の数奇な運命が動き出す……。  一癖も二癖もある、常識外れのニューヒーロー、ここに誕生!

絶世のディプロマット

一陣茜
SF
惑星連合平和維持局調停課に所属するスペース・ディプロマット(宇宙外交官)レイ・アウダークス。彼女の業務は、惑星同士の衝突を防ぐべく、双方の間に介入し、円満に和解させる。 レイの初仕事は、軍事アンドロイド産業の発展を望む惑星ストリゴイと、墓石が土地を圧迫し、財政難に陥っている惑星レムレスの星間戦争を未然に防ぐーーという任務。 レイは自身の護衛官に任じた凄腕の青年剣士、円城九太郎とともに惑星間の調停に赴く。 ※本作はフィクションであり、実際の人物、団体、事件、地名などとは一切関係ありません。

シーフードミックス

黒はんぺん
SF
ある日あたしはロブスターそっくりの宇宙人と出会いました。出会ったその日にハンバーガーショップで話し込んでしまいました。 以前からあたしに憑依する何者かがいたけれど、それは宇宙人さんとは無関係らしい。でも、その何者かさんはあたしに警告するために、とうとうあたしの内宇宙に乗り込んできたの。 ちょっとびっくりだけど、あたしの内宇宙には天の川銀河やアンドロメダ銀河があります。よかったら見物してってね。 内なる宇宙にもあたしの住むご町内にも、未知の生命体があふれてる。遭遇の日々ですね。

タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒― 私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。 「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」 その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。 ※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています

夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました

香木陽灯(旧:香木あかり)
恋愛
 伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。  これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。  実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。 「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」 「自由……」  もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。  ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。  再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。  ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。  一方の元夫は、財政難に陥っていた。 「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」  元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。 「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」 ※ふんわり設定です

魔女は世界を救えますか?

ハコニワ
SF
※この作品はフィクションです。一部残酷な描写が含まれております。登場人物が死にます。苦手なかたはご遠慮を……。 地球温暖化が進みオゾン層は破壊され、地球の半分以上が海の面積となった世界。人々は巨大ドーム都市をつくり、生活していた。 しかし突如、宇宙から謎の生命体ノルンが地球を襲う。それに対抗できるのはまだ幼い少女(魔女)たちだった。 親の保護がまだ必要な少女たちは平凡の暮らしを与えられず、ノルンと闘うはめになる。幼いころから親の顔を知らないユナもそうだった。魔女と言われ、闘い、この世界に本当の〝希望〟をもたらしたユナの半生を描いた物語。 キャッチコピー『これが神と人の新しい共存だ』

処理中です...