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祝い
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「うわぁーい、大智と葵斗の家に来たの久しぶりだぁ!」
「祐一、うぜぇ!ちったぁ大人しくしろよ…」
「颯斗の言う通りだって、年上のくせに落ち着きがないのがなぁ…」
「う、うるさいっ!」
祐一は、いっつも騒いで颯斗や悠太にいじられ葵斗や遥に泣きついてくるのがオチ。
ただ、いつもと違う光景なのは颯斗に抱きついてなだめて貰っていること。
「颯斗、大人しく………したらいいんだよね?」
「あぁ、祐一には大人しくなんて無理だろうな!」
「うっさい!」
「お前らがイチャイチャしてんなら、葵斗、ここに来いっ!」
「誰が足の間に行くか!僕と遥で、料理作ってんだから…」
「ムスッとするなって、手伝うからさ」
-数時間後-
「ねぇ、祐一と遥って好きな人居るの?」
「「え゛っ?」」
葵斗は、他の人に聞こえない様に2人にコソッと聞いた。
祐一は分かりやすい子だから、分かってはいたが遥にも好きな人が居るんだなぁ…と思った葵斗は、二人に次の質問を問いかけた。
「で、誰が好きなの?僕の知ってる人?」
「葵斗の知ってる人、だけど、葵斗に教えない!」
「祐一は見てれば分かるから、言わなくていい……で、遥は?」
「バレてたんかい!」
「うーん…と………」
祐一の発言を無視して、遥は言葉を発したが口ごもってしまった。
だが、一点を見つめ言おうか悩んでいる様子…目線を追えばある人にたどり着く。
「遥って、悠太か颯斗の事好きなの?」
「いやっ…そのっ……」
「颯斗は俺のす「祐一、静かに聞くとか出来ないの?
で、どっちが好きなの?」遥、そーだよ……」
「えっと、悠太が好き…なんだ」
「そっか」
顔を赤らめながら言ってくれた遥の頭を、くしゃくしゃと撫でた。
「あ、そだ。王様ゲームしようぜ!」
「「はぁ?」」
大智の言葉に、5人は固まってしまった。
ただ5人は、王様ゲームって合コンでするやつだろ!!!と心の中で思ったのは言うまでもない。
「大智、王様ゲームして何の意味があるの?」
「悠太、そりゃあ俺が楽しみたいだけだぜ!」
「あほらしい…俺、不参加だから」
「不参加の奴は、好きな奴言わなきゃ不参加は認めねぇ」
「「(強引すぎる)」」
大智の強引的な参加で、みんなに不運が回ってくることになった。
「王様だーれだっ!」
「…ん…あっ、はい!」
「ちぇっ…一発目は葵斗か…」
「んーと…1番と4番がハグする」
大智以外は、葵斗の気遣いに安心してしまった。
「1番、俺だ!」
「…4番は俺だわ…(なんかされそうだな、大智に…)」
いきなり大智にムギュッとされた颯斗は、余りにも急な行動に声を出せずに驚いた表情になっていた。
更に、お尻まで撫でまわされ泣きそうな目をしている。
「…ッッ……」
「祐一…大丈夫?こんなん見るの辛いでしょ?」
「う…うん、大丈夫!」
「無理はだめだからね!」
今回の大智の行動で、祐一と葵斗が辛い思いをしてしまうものだ。
大智と双子で付き合ってる葵斗は、自分より辛いのに、気を使わせてしまったと悔しく思ってしまう。
「さて、次いくか…お「王様だーれだっ!」」
「祐一、ノリ気だな…」
「悠太、そんな事ないって!あ、俺王様だ………んじゃぁ、5番と3番は好きな人を言う!」
「「えっ?」」
5番の颯斗と3番の悠太は、同時に声をあげ目を合わせる。
2人が黙っていると、祐一が、更に状況悪化に繋がる言葉を発した。
「王様の言うとおりにしなきゃ駄目だよ!あと、秘密は無しだから……」
「祐一、ちょっとやりすぎなんしゃ?」
「葵斗の言うとおりだぞっ!」
「うるさいっ」
「「ごめん…」」
葵斗と大智に言われた言葉により、泣き出してしまった。
颯斗は、そっと立ち上がり祐一の元により抱きついた。
「みんな、おひらきにしよう……」
「そ、そうだね。もう遅いし僕らの家に泊まりなよ、ね、大智!」
「おぅ!」
「うん、お言葉に甘えて泊まってくよ」
だが、抱きついたまま言葉すら発しない2人。
颯斗は、やっと周りの視線に気づき言葉を告げた。
「ごめん、祐一と2人で帰るわ」
「えっ?」
「ねぇ、2人共……電車無いから泊まりなよ!」
「ホテルで泊まりから大丈夫!ほら、祐一行くよ」
「う、うん……」
足早と去ってしまった2人を、葵斗はのんびりと見ていた。
明後日の仕事の事を告げてなかったのを思い出し、メールで予定を送り部屋に戻った。
「祐一、うぜぇ!ちったぁ大人しくしろよ…」
「颯斗の言う通りだって、年上のくせに落ち着きがないのがなぁ…」
「う、うるさいっ!」
祐一は、いっつも騒いで颯斗や悠太にいじられ葵斗や遥に泣きついてくるのがオチ。
ただ、いつもと違う光景なのは颯斗に抱きついてなだめて貰っていること。
「颯斗、大人しく………したらいいんだよね?」
「あぁ、祐一には大人しくなんて無理だろうな!」
「うっさい!」
「お前らがイチャイチャしてんなら、葵斗、ここに来いっ!」
「誰が足の間に行くか!僕と遥で、料理作ってんだから…」
「ムスッとするなって、手伝うからさ」
-数時間後-
「ねぇ、祐一と遥って好きな人居るの?」
「「え゛っ?」」
葵斗は、他の人に聞こえない様に2人にコソッと聞いた。
祐一は分かりやすい子だから、分かってはいたが遥にも好きな人が居るんだなぁ…と思った葵斗は、二人に次の質問を問いかけた。
「で、誰が好きなの?僕の知ってる人?」
「葵斗の知ってる人、だけど、葵斗に教えない!」
「祐一は見てれば分かるから、言わなくていい……で、遥は?」
「バレてたんかい!」
「うーん…と………」
祐一の発言を無視して、遥は言葉を発したが口ごもってしまった。
だが、一点を見つめ言おうか悩んでいる様子…目線を追えばある人にたどり着く。
「遥って、悠太か颯斗の事好きなの?」
「いやっ…そのっ……」
「颯斗は俺のす「祐一、静かに聞くとか出来ないの?
で、どっちが好きなの?」遥、そーだよ……」
「えっと、悠太が好き…なんだ」
「そっか」
顔を赤らめながら言ってくれた遥の頭を、くしゃくしゃと撫でた。
「あ、そだ。王様ゲームしようぜ!」
「「はぁ?」」
大智の言葉に、5人は固まってしまった。
ただ5人は、王様ゲームって合コンでするやつだろ!!!と心の中で思ったのは言うまでもない。
「大智、王様ゲームして何の意味があるの?」
「悠太、そりゃあ俺が楽しみたいだけだぜ!」
「あほらしい…俺、不参加だから」
「不参加の奴は、好きな奴言わなきゃ不参加は認めねぇ」
「「(強引すぎる)」」
大智の強引的な参加で、みんなに不運が回ってくることになった。
「王様だーれだっ!」
「…ん…あっ、はい!」
「ちぇっ…一発目は葵斗か…」
「んーと…1番と4番がハグする」
大智以外は、葵斗の気遣いに安心してしまった。
「1番、俺だ!」
「…4番は俺だわ…(なんかされそうだな、大智に…)」
いきなり大智にムギュッとされた颯斗は、余りにも急な行動に声を出せずに驚いた表情になっていた。
更に、お尻まで撫でまわされ泣きそうな目をしている。
「…ッッ……」
「祐一…大丈夫?こんなん見るの辛いでしょ?」
「う…うん、大丈夫!」
「無理はだめだからね!」
今回の大智の行動で、祐一と葵斗が辛い思いをしてしまうものだ。
大智と双子で付き合ってる葵斗は、自分より辛いのに、気を使わせてしまったと悔しく思ってしまう。
「さて、次いくか…お「王様だーれだっ!」」
「祐一、ノリ気だな…」
「悠太、そんな事ないって!あ、俺王様だ………んじゃぁ、5番と3番は好きな人を言う!」
「「えっ?」」
5番の颯斗と3番の悠太は、同時に声をあげ目を合わせる。
2人が黙っていると、祐一が、更に状況悪化に繋がる言葉を発した。
「王様の言うとおりにしなきゃ駄目だよ!あと、秘密は無しだから……」
「祐一、ちょっとやりすぎなんしゃ?」
「葵斗の言うとおりだぞっ!」
「うるさいっ」
「「ごめん…」」
葵斗と大智に言われた言葉により、泣き出してしまった。
颯斗は、そっと立ち上がり祐一の元により抱きついた。
「みんな、おひらきにしよう……」
「そ、そうだね。もう遅いし僕らの家に泊まりなよ、ね、大智!」
「おぅ!」
「うん、お言葉に甘えて泊まってくよ」
だが、抱きついたまま言葉すら発しない2人。
颯斗は、やっと周りの視線に気づき言葉を告げた。
「ごめん、祐一と2人で帰るわ」
「えっ?」
「ねぇ、2人共……電車無いから泊まりなよ!」
「ホテルで泊まりから大丈夫!ほら、祐一行くよ」
「う、うん……」
足早と去ってしまった2人を、葵斗はのんびりと見ていた。
明後日の仕事の事を告げてなかったのを思い出し、メールで予定を送り部屋に戻った。
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