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狂気と理性の狭間
破滅への葛藤と別れの呪文
しおりを挟む彼は、性欲が非常に強い。
だから相手は私だけでは満足できなかったみたいで何人もの女を侍らかせていた。
子持ち既婚者女教師から制服姿の高校生まで、それこそいろんな女を何人も抱いていた。
そのたびに激しい嫉妬心に駆られ、また彼も私が友だちと遊びに行くたびに何時誰と何処で何していたかという報告まで求めてくるようになった。
学生時代好きだった男性の話をしたときも、なぜその男を好きだったか聞きに来た。
彼は、私が彼より先約した友だちを優先させるたびにいままで書いてきたように辱めさらに精神的にも虐めてきた。
ほかのオンナとやってる報告をしに来たり、ほかのオンナと一緒にやらないか、と誘ってきたり。
春先に友だちとピクニックしたときも、実は彼は私のことをずっと見ていたらしく今度また友だちと会ったときに友だちが見ているまえで犯そうか、と提案をしてきた。
彼も、少しづつ狂い始めた。
そして彼に呼応するかのように、私も彼と一緒に堕ちていく想像を毎日するようになった。
私たちは、どこまでも堕ちていくしかない、と。
彼と破滅してしまおうか、と何度も何度も。
けど、私には彼と一緒に破滅することはできなかった。
だって、彼と破滅してしまえば、もっといろんなことを知りたくても知られなくなるでしょう?
そんなの厭。
わずかに残った自我が、私を掬いあげてくれた。
ごめんなさい、先輩。
私は、もう、あなたとは一緒にいられません。
別れの呪文を、そう、はっきりと唱えた。
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