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 「さぁ、始めよう」
彼は僕をベッドに寝かせると、馬乗りになって手錠と足錠を取り出した。
「なっ!?」
「安心してくれ。痛いのは最初だけだ」
そう言って彼は僕の両手両足を縛り上げた。
「くそっ!外せ!」
必死に抵抗するも、彼の力は強くビクともしない。
「ふふ……君はもう逃げられないんだよ」
彼は僕を見下ろしながら笑みを浮かべている。
「くそぉ!離せよ!!」
「無駄だよ。その手錠は特殊な素材で出来ていてね、君の力じゃ壊す事は出来ないんだ」
「そんな……」
絶望感が全身を襲う。
「それにしても……可愛い顔してるじゃないか。これは楽しめそうだ」
「ひっ……やめろ!!来るな!!!」
彼が顔を近づけてくる。
気持ち悪い吐息がかかる度に嫌悪感が増していく。
「怯えてる姿も良いねぇ……。もっと虐めたくなるよ」
「やだ……来ないで……」
「君が悪いんだよ?こんなにも魅力的な身体をしているのに男なんかを選ぶから」
「ち、違う!僕は女の子が好きなんだ!!」
「嘘をつくんじゃ無い。ほら、ここだって反応しているぞ?」
彼は僕の股間を鷲掴みにした。
「ひゃうんッ!」
突然の事に思わず声が出てしまう。
「おや?どうしたんだい?まさか感じちゃったとか言わないだろうね?」
「うぅ……」
恥ずかしくて何も言えない。
すると彼は僕のズボンに手をかけた。
「えっ!?ちょっと待って!」
抵抗するも虚しく、パンツごと脱がされてしまった。
「ほう、可愛いモノを持っているじゃないか」
「見ないでぇ……」
恥ずかしさのあまり泣きそうになる。
「泣くほど嬉しいのか?可愛い奴め」
彼は僕の涙を舐めるとそのまま舌を這わせてきた。
「ひゃん! ダメェ!」首筋を舐められゾワリとした感覚に襲われる。
「ふむ……美味しいよ」
「嫌だぁ……助けてぇ……」
「何を言っているんだい?これから楽しい事をするんだよ」
そう言うと彼はポケットから何かを取り出そうとしていた。(一体何を出すつもりなんだろう?)
恐怖心を抱きながらも好奇心を抑えられずチラッと見てみるとそれはピンクローターだった。
「な、なんでそれを!?」
驚きの声を上げる僕を無視して彼はスイッチを入れた。ブィーンという音と共に激しく振動し始める。
「やめて!お願いだからそれだけは許して!!」
必死に懇願するが聞き入れてもらえず、ゆっくりと近付いてくる。そして遂にそれが僕のアソコに押し当てられた。
「ああああっ!!!」
今まで味わった事の無い快感に襲われ腰が跳ね上がる。
「どうだい?気持ちいいかい?」
「あんっ!だめぇ!イッちゃう!」
絶頂に達しそうになった瞬間、ピタリと動きを止められてしまう。
「んっ……どうして止めちゃうのぉ……」
もう少しでイけそうだったのに……。
「まだ始めたばかりだよ?簡単に終わらせたらつまらないじゃないか」
ニヤニヤしながら彼は再びローターを押し付ける。
「あああっ!!」
「おっと、またイクところだったね。危ない危ない」
「はぁ……はぁ……もうやめてください……」
「まだまだ始まったばっかりだよ?ほら、次はこっちだ」
今度は後ろの穴にローターを当てられる。
「そこはダメです!お願いします!!」
「大丈夫だよ。すぐに気持ち良くなるからね」
「嫌だ!!やめてくれぇ!!」
必死に抵抗するも意味は無く、無情にも中に押し込まれてしまった。
「あうっ!」
「よし、これで準備は完了だ。それじゃあそろそろ本番に入ろうか」
いよいよ始まるのだ……。この変態野郎とのセックスが……。
「ひっぐ……うぅ……」
「おいおい、泣いている暇なんて無いよ?これからもっと辛い目に遭うんだから」
「嫌だ……もう帰りたい……」
「帰る場所があると思ってるのかい?ここは君の家でもあるんだよ?」
「そんな……酷いよ……」
「まぁ良いさ。直ぐに何も考えられなくなるよ」
彼は服を脱ぎ捨て全裸になった。
ペニスは腹に着くほど反り返り脈打っている。
「ひっ……」
あまりの大きさに思わず悲鳴を上げてしまう。
(あんなの入らないよぉ……)だが、彼の狙いは別の所にあった。
「さて、まずはこれを飲んで貰おうかな」
そう言って取り出したのはえエメラルドグリーン色の液体が入った小瓶。
「これを飲めば……帰れるんですか?」
「もちろんだとも」
正直飲みたくは無いが、この状況で拒否する事は出来なかった。
僕は恐る恐る口に含む。
「ふむ……ちゃんと全部飲めたようだね」
「うぅ……」
苦くて不味い……。吐き気が込み上げてくる。
「では、そろそろ始めよう」
「やだ……やめてよ……」
「無駄だよ。君はもう逃げられないんだ」
そう言うと彼は僕の両足を持ち上げた。
「ひゃうんッ!」
突然の刺激に声が出てしまう。
「おやおや、どうしたんだい?」
「なんでもない……」
「そうかい。なら続けるけど、覚悟は出来てるよね?」
「……」
「返事が無いって事は肯定って事で良いのかい?」
「はい……」
「素直でよろしい。では早速……」
彼は僕の両足を自分の肩に乗せると、ゆっくりと挿入してきた。
「痛い!やめてぇ!!」
「おやおや、そんなに泣かないでくれ。すぐに慣れて気持ち良くなるからね」
「嘘つきぃ……」
「嘘じゃないさ。ほら、ここを見てごらん」
彼は結合部を指し示す。
見ると血が流れていた。どうやら処女膜を破られたらしい。
「ひっく……うぅ……」
「泣くなと言っているだろう?ほら、キスをしてあげよう」
そう言うと彼は唇を重ねてきた。舌を入れられ口内を犯される。
「んちゅっ……ぷはぁ」
「ふぅ、少しは落ち着いたかい?」
「はい……」
「それは良かった。じゃあ続きを始めようか」
彼は腰を動かし始めた。
「あっ!ああっ!!」
「おお、これは凄いな。とても気持ちが良いよ」
「あっ!ああっ!ダメェ!!」
「ほう、ココが感じるのか?」
彼は僕の弱点を見つけ出すと執拗に責め立てた。
「あああっ!!そこぉ!」
「ハハッ!可愛い声で鳴くじゃないか!」
パンッ!パァンッ!という音と共に肉棒が激しく打ち付けられる。その度にアナルを突かれ意識を失いそうになるほどの快感に襲われる。
「あんっ!ああぁんっ!!」
「どうだい?そろそろ限界だろう?」
「はいっ!イキますぅ!」
「よし、私も一緒に出してあげるよ」
ラストスパートと言わんばかりに強く腰を打ち付けてきた。
「ああっ!イクゥー!!」
「うおっ!出るぞ!!」
ドピュッドピュービュールルルー!! 大量の精子が膣内に注ぎ込まれる。それと同時に僕も絶頂を迎えた。
(熱いのがいっぱい出てる……。それに凄い量だ……)
「はぁ……はぁ……気持ちよかったよ……」彼はゆっくりと引き抜く。するとゴポッっと音がして精液が流れ出た。
「これで終わりじゃないよ?まだ始まったばっかりなんだからね!」


こうして僕は一晩中彼に抱かれたのだった。
あれから何時間経っただろうか? 何度も体位を変えながら交わり続けた僕らは既に体力の限界を迎えていた。
「そろそろ終わらせないと明日に響くな……。最後に一発ヤったら終わろうか」
「はい……お願いします」
「よし、行くよ……」
再び正常位で交わる。
「あうっ……」
「さっきより締まりが良くなってるよ?そんなにこれが気に入ったのかい?」
「はい……」
「それじゃあ、そろそろフィニッシュだ」
彼は激しくピストン運動を始めた。今までで一番激しい動きだ。
(来る……大きいのが来る……)
「うぉぉぉ!!」
「ひゃうんッ!!」
ドプッドビュルルルルー!!
「はぁはぁ……最高だよ」
「はぁはぁ……ありがとうございます……」
「さて、これでお別れだけど寂しくは無いよね?」
「はい……」
「そうだ、これを渡しておくよ」
渡された物は指輪のような物。
「これって……」
「そう、君の為に用意したプレゼントだよ。私の事を思い出せるようにね」
「嬉しいです……」
「喜んで貰えて光栄だよ。また会おう」
「はい……必ず会いに行きます……」
そう言って別れた後、僕の意識は闇へと沈んでいった。
目が覚めると見覚えのある天井が見えた。どうやら夢オチでは無かったようだ。隣を見ると全裸の彼が寝ている。
「おはよう」彼は目を開け挨拶をしてきた。
「お、おはようございます……」
昨夜の事を思い出してしまい顔が熱くなる。そんな僕を見てクスリと笑う彼。
「ふむ、可愛い反応をするね。もう一度抱きたくなってきたよ」
そう言うなり覆い被さってきた。
「ちょっ!?待ってください!朝からなんて無理ですよぉ!」
「大丈夫さ、優しくするからね」
結局、抵抗虚しく最後までされてしまった。
(でも気持ち良かったな……。またしたいかも..)
そんなことを考えながら彼の腕の中で眠りについた。
「今日も楽しかったよ。愛しているよ」
そう言うと彼は僕の頬にキスをした。

「僕も好き……」思わず口にしてしまった。
「フフッ、君は素直でいい子だ」
頭を撫でられる。心地よい感覚に身をゆだねる。
(この時間がずっと続けば良いのにな……)
そんなことを思いつつ、僕は深い眠りに落ちていった。
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