【完結】皇太子も妹も決して許しませんので覚悟してください

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　「いらっしゃいませ！」店員は元気よく声を出した。
店内は広く、様々な種類の武器が置かれていた。
「何かお探しでしょうか？」
「ちょっと、剣を見てみたいのですが……」
「わかりました！それでは、こちらへどうぞ！」
シンヤは、案内されるままに奥の部屋へと入っていった。
「こちらは、魔導士用の装備となっております！」
そこには、杖やローブなどがあった。
「これって高いんじゃ……？」
「いえ！どれも安い物ばかりですよ！」
「そうなんですか……」
シンヤは驚いた。
「どれが良いと思いますか……？」
「そうですね……、初心者の方はやはりこちらの方が良いかと思われます！」
「そうですか……」
シンヤは、値段を確認した。
（金貨5枚か……。まあまあの値段だな……。それにしても、結構種類があるんだな……）
「ありがとうございました！お会計はこちらになります！」
「はい……」
シンヤがお金を払うと、袋を渡された。
「それでは、またのお越しをお待ちしております！」
「ありがとうございます……」
シンヤは店を後にした。
「次は、ギルドに向かうか……」
シンヤは歩き出した。
しばらく歩くと、冒険者ギルドが見えてきた。
「よし！」
シンヤは、勢い良くドアを開けた。
「こんにちわ！」
中には何人かの冒険者がいた。
すると、受付嬢らしき女性が話しかけてきた。
「あら？初めて見る顔ね……」
「今日から、この町で暮らすことになったんです！」
「そうだったの……」
「それで、登録したいんですけど……」
「わかったわ！」
女性は、カウンターの奥にある棚から書類を取り出した。
「これに名前を書いてくれる？」
「わかりました……」
シンヤは、記入を始めた。
書き終わると、女性に渡した。
「それじゃあ、この水晶に手を置いてみて……」
「こうですか？」
シンヤが手を置くと、水晶が光った。
「これで大丈夫よ……」
「ありがとうございます！」
「それと、ギルドカードを発行するから待っていてね……」
数分後、発行されたカードを持ってきた。
「これがギルドカードよ……。無くさないように気をつけてね……」
「はい……」
シンヤは受け取った。
「それで、依頼はあるんですか？」
「今は、特にないわ……」
「そうですか……」
「依頼を受けたい時は、ここに来てくれれば良いわ……。ちなみに、この近くにダンジョンがあるから、そこで稼ぐこともできるわよ……」
「ダンジョン？」
「ええ……。まだ誰も攻略できていないけど……」
「そんな所に行っても良いんですか？」
「もちろん……。ただ、命の危険もあるけど……」
「なにか方法はありますかね？」
「うーん……、仲間を集めてパーティーを組むとか……」
「なるほど……」
「でも、あなたには無理かもね……」
「どうしてです？」
「だって、魔法しか使えないんでしょ？」
「えっ！？」
シンヤは驚いた。
「もしかして、違うの……？」
「実は、僕にもわからないんですよ……」
「そうなの……？」
「とりあえず、ダンジョンに行きます……」
「気をつけるのよ……」
「はい……」
シンヤはギルドを出た。
（どうしよう……？）
シンヤは悩んだ。
（とりあえず、宿に戻るか……）
シンヤは歩いていった。
しばらくすると、宿屋に着いた。
「あれ？」
部屋に入ると、イレイナの姿がなかった。
（どこに行ったんだろう……？）
シンヤは外を探した。
（いないな……）
「どこにいるのかなぁ……」
シンヤは呟くと、後ろから声が聞こえた。
「何してるんですか？」
「あっ！戻ってたんですね！」
「はい……」
「どこか行ってたんですか……？」
「ちょっと買い物を……」
「そうでしたか……」