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次の日、タカテルたちはギルド会館に向かっていた。
「今日はどんな依頼があるのか楽しみだな」
「確かにそうね、昨日のモンスター退治以来何も受けてないものね」
「はい、早く依頼を受けたいです!」
そんな会話をしながら歩いているとギルド会館に到着した。
「さっそく中に入るとするか」
「うん!」
「はいっ!」
タカテルたちが扉を開けるとそこには大勢の冒険者たちがいた。
「うわっ!相変わらず混んでるな」
「ほんとすごい数ね」
「早く受付に行きましょう!」
「そうだな、じゃあさっさと済ませるとするか」
タカテルはそう言うと受付嬢の元へ向かった。
「おはようございます、本日はどのような御用件でしょうか?」
「ちょっと依頼を見に来たんだがいいのはあるかい?」
「かしこまりました、少々お待ちください」
そしてしばらく待っていると一枚の依頼書を持って戻ってきた。
「こちらなどいかがでしょうか?町外れの森で最近目撃されている謎の人物の調査です」
「調査……ねえ」
「はい、なんでも森の奥で何かの実験をしているようなのですが詳しいことはわかっておりません」
「ふむ……」
「どうするのタカテル?」
「まあ他にめぼしいものもないみたいだし受けるしかないんじゃないか?」
「そうね、じゃあこれでお願いします」
「ありがとうございます、報酬の方は前金として金貨三枚、成功の場合はさらに五枚の追加となります」
「わかった、とりあえず引き受けよう」
「ありがとうございます、ではこれが地図になりますので道に迷わないように気をつけて下さいね」
「ああ、わかったよ」
タカテルはそういうと地図を受け取り二人を連れて外に出ていった。
「さてと、まずは目的地に向かうとしますかね」
「そうね、でもその前に準備を整えてから行きましょう」
「そうだな、それじゃあ一旦宿に戻るか」
タカテルの言葉に二人はうなずくと宿屋へと向かったのであった。
それからしばらくしてタカテルたちは町の外へ出ていた。「よし、それじゃあいくぞ」
「ええ、いつでも行けるわよ」
「私も大丈夫です!」
三人はそれぞれ武器を構えるとうなずき合った。
「よし、出発!!」
そしてタカテルたちは森の中に入っていったのであった。
「さすがに深いところまで来ると静かですね」
「ああ、それになんだかさっきから嫌な気配を感じるんだよな……」
「まさか、例の人影が近くにいるっていうこと!?」
「わからない、だが警戒はしておいた方がいいだろう」
「そうね、一応戦闘の準備だけはしておくべきかもしれないわね」
「ああ、わかった」
タカテルはタグリアナの言葉にうなずくと剣を構えた。
「タカテルさん、タグリアナさん、あれを見て下さい!」
セリーナが指差した方向には黒いローブに身を包んだ人物が立っていた。
「今日はどんな依頼があるのか楽しみだな」
「確かにそうね、昨日のモンスター退治以来何も受けてないものね」
「はい、早く依頼を受けたいです!」
そんな会話をしながら歩いているとギルド会館に到着した。
「さっそく中に入るとするか」
「うん!」
「はいっ!」
タカテルたちが扉を開けるとそこには大勢の冒険者たちがいた。
「うわっ!相変わらず混んでるな」
「ほんとすごい数ね」
「早く受付に行きましょう!」
「そうだな、じゃあさっさと済ませるとするか」
タカテルはそう言うと受付嬢の元へ向かった。
「おはようございます、本日はどのような御用件でしょうか?」
「ちょっと依頼を見に来たんだがいいのはあるかい?」
「かしこまりました、少々お待ちください」
そしてしばらく待っていると一枚の依頼書を持って戻ってきた。
「こちらなどいかがでしょうか?町外れの森で最近目撃されている謎の人物の調査です」
「調査……ねえ」
「はい、なんでも森の奥で何かの実験をしているようなのですが詳しいことはわかっておりません」
「ふむ……」
「どうするのタカテル?」
「まあ他にめぼしいものもないみたいだし受けるしかないんじゃないか?」
「そうね、じゃあこれでお願いします」
「ありがとうございます、報酬の方は前金として金貨三枚、成功の場合はさらに五枚の追加となります」
「わかった、とりあえず引き受けよう」
「ありがとうございます、ではこれが地図になりますので道に迷わないように気をつけて下さいね」
「ああ、わかったよ」
タカテルはそういうと地図を受け取り二人を連れて外に出ていった。
「さてと、まずは目的地に向かうとしますかね」
「そうね、でもその前に準備を整えてから行きましょう」
「そうだな、それじゃあ一旦宿に戻るか」
タカテルの言葉に二人はうなずくと宿屋へと向かったのであった。
それからしばらくしてタカテルたちは町の外へ出ていた。「よし、それじゃあいくぞ」
「ええ、いつでも行けるわよ」
「私も大丈夫です!」
三人はそれぞれ武器を構えるとうなずき合った。
「よし、出発!!」
そしてタカテルたちは森の中に入っていったのであった。
「さすがに深いところまで来ると静かですね」
「ああ、それになんだかさっきから嫌な気配を感じるんだよな……」
「まさか、例の人影が近くにいるっていうこと!?」
「わからない、だが警戒はしておいた方がいいだろう」
「そうね、一応戦闘の準備だけはしておくべきかもしれないわね」
「ああ、わかった」
タカテルはタグリアナの言葉にうなずくと剣を構えた。
「タカテルさん、タグリアナさん、あれを見て下さい!」
セリーナが指差した方向には黒いローブに身を包んだ人物が立っていた。
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