あなたにとって一番辛いと思われる復讐をご用意させていただきました

第七十話

　２トントラックで工場から機材を運ぶ仕事に応募した。自宅から１５分か２０分ほどのところにある場所である、似たような求人はちかくにいくつかあったがなぜここはスルーせずに応募したかというと、この会社は近くにある純ボやホイールローダーなどでスクラップを処理する工場と名前が似ていたというか同じだったため系列のものかと思ったからである。そこは一度も求人募集を出しているのを見たことはなかったがあればやってみたいと思う仕事だった。なのでここで面接してもらう際にそのことをきいてあわよくばそちらに入り込もうと考えたからである。しかし現実は非情である。ウェブから応募してしばらくしても結局何の連絡も来ないままだった。スルーされたのは今回も俺だったのである（まあいつも通りといえばそうなのだけれど）……。