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第六十話
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給食配送の求人が出ていたため応募した。これは給食センターで作られた給食をその地区の学校の数校に配達してその後、食べ終わった食器を回収するというものである。なぜかすぐに採用され早速はたらくことになった。二人一組でトラックに乗り込みまず最初は助手席に乗って先輩ドライバーの仕事を見て覚えるというところからである。自分を指導してくれる先輩は〇ビー・オロゴン似の黒人だった。少し日本語がわかりにくかったが意味が聞き取れないというほどでもなかったためなんとかやれた。11時過ぎの昼より少し前にすべて配り終えたようで車を止め近くの食堂に入っていった。しかし自分は自宅から近いということもあり一度家に帰って食事をとろうと思いそこには入らなかった。しかし自宅に帰る途中で何時にまた職場(というか配達用のトラックを置いてる場所?)にもどらないといけないのかなど聞くのを忘れていたことに気付いた。とりあえず何かあれば携帯電話で連絡が来るだろうと思ったが俺はその人の連絡先を知らないし向こうも知っているかわからない……というかあるいて10分もかからないはずなのに一向に自宅にたどり着かない、全然移動している気がしない……目が覚めてそれが全部夢だということに気付いた。確かに近くに駐車場もないのに大きくはないとはいえトラックを止めてみせにはいることなど現実ではできるはずがない、考えてみれば給食を運ぶ記憶もなかったし突っ込みどころも満載の内容だった。そもそも給食配送のアルバイトは一度連絡だけはしたものの結局都合が悪くなり面接をブッチしてしまったためいまさらまた応募することなどできないあり得ないことだった。
「そんな夢見たからなんだってんだちゃんと現実でバイトしろやぁああああああああああああああ!!」
ビリビリビリビリリリリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
「そんな夢見たからなんだってんだちゃんと現実でバイトしろやぁああああああああああああああ!!」
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