あなたにとって一番辛いと思われる復讐をご用意させていただきました

asami

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第五十七話

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 割と近場で重機オペレーターの募集が出ていた。近場とはいっても電車に乗って一時間近くかかるところなのだがほかに募集している重機オペの現場や工場は電車をいくつも乗り継いで1時間半前後、もしくは2時間3時間というのがほとんどだったためかなり近いと感じたのである。それに加えて未経験も歓迎(まあ経験者は当然優遇されるのだろうが)となっており年齢制限にもひっかかってなかったため割とよさげに感じたのである。ウェブから応募するとその数十分後くらいに電話が来て面接が決まった。駅からまあまあ歩かないといけないのは面倒だったが思った通り50分ほどで到着できた。面接官も普通の人でわりと好さげな雰囲気で進んでいった。けれど最後に質問rか聞かれたときに気になっていたことを質問した。それはその会社が実はここよりももっと近い、つまり自宅から30分以内の場所にもう一つ工場を持っていることを知っていたためそれについて聞いてみたのである。うまくいけばそこに勤務させてもらえるかもと考えていたのは言うまでもないだろう。とはいえそんな都合の良いこともないだろうとも思っていた。けれどちょうどそこも人が不足しているという答えが返ってきてそのままそこで働きたいのなら求人は出してないけれど紹介してくれると言われそのまま後日その近いほうの支社へまた面接に行ったのである。しかしそれが正直最悪であった。そこの責任者は面接に来ると挨拶すらせず履歴書を無言で長時間見て要領を得ないようなことを言うだけで結局現場を見学すらさせてもらえず
「また連絡する」
と言われて返されたのである。そして予想通り連絡など来るはずもなく履歴書も返ってこないままそれはおわったのであった。正直もし受かったとしてもあの不愛想極まりない工場長の下で働きたいとは思えなかったのでまあとくに後悔する気も起きなかった。

「いやせっかくに買いも面接行ったんだからもっと悔しがれやああああああああぁあああああああああああああああああああああああ!!」
ビリビリビリリリリリリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
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