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第五十話

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 重機オペレーターのバイトが自宅から歩いて行ける距離のところで出ていたため応募した。しかしよくよく求人票を見てみると面接場所は自宅から1時間半ぐらいかかるところだと判明したため行きたくなくなった。けれど向こうから連絡してくることがなかったため結局そのまま何もなかったということスルーしてしまうことにした。もともと空求人だったのかもしれないがどちらにせよ普通に面接を受けたところで絶対受からないだろうしまあ良いかと思うことにした。

 自宅近くの2トントラックのドライバーの求人に面接交通費として500円を進呈都会いてあったため応募しようとした。しかしよく見るとその求人を抱いている会社には見覚えがあった。そこは一度同じように面接交通費が出るということで釣られて応募したことがある会社だった。その会社は実際には電車で1時間半くらいのところで面接をすると言われグーグルマップで電車賃を見てみると片道千円くらいかかるため余裕でマイナスになってしまうためやめた場所だったのである。応募する前にぎりぎり踏みとどまれてよかった。

 ウェブアプリのデバッガーのアルバイトに応募した。デバッカーのバイトというのは何度か聞いたことがあり一度はやってみたいと思っていたし、完全リモートワークで時給もまあまあだった。応募するとすぐに履歴書やアンケートのほかに心理テストのようなものをやらされた。正直に答えたのがよくなかったのかもしれないが応募から一週間足らずで不採用のメールが届いた。まあ完全在宅の仕事の時点で全国から応募が来るだろうし受かるのは難しいと思っていたが応募者を見ると思ったよりも応募者が多くなかったからもしかしたらとも思ったが、やはり真面目に心理テストの結果を書いたのが良くなかったのだろうか?

 在宅ワークを探しているとよくある海外への商品への出品作業、何度か受けてるが懲りずに久しぶりに受けてみたのだがやっぱり無理だと思った。まずまず時給制などではなく個人事業主のような感じでやるのをサポートするだけということで商品の購入資金などはすべて自己負担、しかもノウハウを教えるという名目で利益の何割かを取られるまたは固定額を支払わされる(年間数十万も)、そして商品が売れる保証もないということなのである。たしかにこういった仕事なら落とされることはないのだが時給制のバイトやら正社員を探している人間がやろうとはしないだろう。

「面接ぐらい遠くても勤務地が近所なら行きなさいよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ビリビリビリリリリリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

お金ないのに交通費マイナスになるんだからそれはきついって……。」
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