あなたにとって一番辛いと思われる復讐をご用意させていただきました

第四十五話

　以前一度応募して電話に出たものの結局行かなかったコンビニのバイトにまた応募した。あのときはいきなり研修を受けるように言われてびっくりしたからというものもあったが今回はそれくらい言われてもすぐ出れるぐらいの覚悟で臨んだのである。しかしいざ面接へ行ってみると覚えることが沢山あるとか全部メモを取れだのかなりたいへんだから覚悟してほしいといったことをしつこく言われた。コンビニバイトはいろいろやることがあるとは聞いていたがやっぱりこわくなってきた。面接の翌週もう一度電話するのでそのときに返事を聞かせてくれと言われたのだが結局かかってくることはなかった……。

　土木作業員のバイトに応募した。近所でたまに通る道に残土処理場があり、そこに求人の看板があったからである。それ以外webなどで求人募集はしていなかった。処理場は近くにあったものの事務所自体は結構遠かった。しかも面接で集合場所はさらに遠いところにあると教えられた。自転車でも２０分以上はかかり、とても歩いてはいけない距離であった。残土処理場で重機を使い土の運版をしているのを見ていたからそういった仕事はできないのかと聞いたがそっちはもう人が足りているということで現場での手元作業をしないといけないみたいだったので無理だと思い結局行くことはなかった。

　トラック運転手のバイトに応募した。自宅から十数分歩けば行ける距離だったので前から気になっていた求人であったがついに行くことを決めた。運転実技などがあるのかと思ったがトラックが出払っているみたいでそんなことはなく普段の運転頻度なども聞かれずとりあえず免許証のコピーだけを取られて返された。不採用の場合は履歴書を郵送するとのことであったが何か月経っても採用の電話も履歴書の郵送もないまま過ぎていったのだった。

　データ入力のアルバイトに応募した。在宅勤務ではなかったのだが家から電車で一時間以内で時給1800円という高単価なことであるのとタイピングが得意な人材を募集していたこともあったのと、面接はウェブで完結するというのも魅力的に思えたからである。自宅からの通勤時間などに制約もあったため近くの人しか募集できないみたいで自分にも大いにチャンスがあると考えたのもある。応募してさっそくウェブでの面接予約をボットにてしたのだが連休明けということもあってか第三希望まで出した予約日時を過ぎても何の連絡も来なかったため諦めることにした。