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第四十三話

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 以前公式サイトでしか応募されていなかったところで問い合わせ欄空メールを送ったダンプ運転手に今度はちゃんと求人募集がされていたため応募した。ダンプと言っても3トンだか4トンだかのいわゆる中型ダンプである。そこでは残土処理もやっていてユンボのような重機も置いており、資格のある自分にはそう言った仕事もできるかもと思ったからである。最寄り駅から自宅まで20分、そこから歩いて25分くらいだろうか、まあまあの距離だがもっと遠いところにもいくつか行ったことがあるのでそれ自体は大したことはない。しかし実際に面接で勤務時間を説明されたところ、求人サイトに書いてあった8時から17時だったのが5時半からはじまり19時前後ということを言われたのである。もうその時点でほとんどやる気はなくなってしまったためその後の話はほとんど聞いていない。しかしというかいつもどおり結局不採用通知と履歴書が返ってきたため問題はなかった。

 カレー屋のバイトに応募した。飲食店のバイトに応募したことはこれが初めてである。飲食店でのバイト募集は数あれ、時間帯(かなり朝の早い時間からだ)によってはかなりバイト代が良かった(時給1000円台後半)ことと試用期間や研修期間が無いというのが珍しかった。すぐに返事が来てメールで面接日時を決めて実際人その店に行くことになった。広いところにたくさんの店舗が入っているところだったためかなり迷ったがなんとか時間ギリギリでたどり着けた。が、しかし店が忙しいということで席があくまで5分か10分外で待たされることになった。回転は早そうだったが小さな店だったためいつまで待たされるのかと思い途中で帰りたくなった。その後ようやく面接がはじまり、希望のシフトや制服などについては聞かれたものの、調理経験などは聞かれなかった。最終的に採用の場合二日以内に連絡が来ると言われたものの結局来なかった。

 弁当屋のバイトに応募した。料理経験がなくてもマニュアルがあるため始められるということで自分も料理を覚えて自炊できるかもと考えたからである。老人ホームなどでの調理補助も考えたのだが食べた後の食器を洗ったりするのに抵抗があったこともあり弁当屋ならそういうのがないから良いと思ったというのもある。いくつか近くの弁当屋をピックアップしその中で二つほど応募したのだが一つ目は連絡が多忙なのかとても遅く面接の日取りを決めるまで返信が毎回遅く時間がかかりそうだったので辞退することにした。もう一つのところは履歴書も不要と書かれていたのだがそもそも応募してから一度も返信が来なかった……。
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