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第三十七話

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 リサイクルショップのアルバイトに応募した。自宅から15分ほどのところにあり、普通は最低4時間とか6時間とかになってるところが多いのに3時間~となっていたのが短くて楽だと考えたからである。60歳以降のシニア世代も活躍中と書かれていたし年齢による差別もないと思っていた。しかし応募しても何の連絡も来なかった。その後も定期的に募集がされておりそのたびに応募してきたのだが結局一度も返事をもらうことはなかった。また今日も募集が出ていたため応募ボタンは押したもののおそらく結果は同じであろう。
 
 学習塾の仕事に応募した。一応学習塾で10年以上働いていたことがあったので全く自信が無いというわけではなかった。とはいっても学習塾で講師をやるということではなく、営業である。とりあえず面接に参加さえすれば2000円分のクオーカードがもらえるということだったので応募と同時に履歴書と職務経歴書のファイルを添付して送信した。けれど返事は来なかった。やはり営業というと若くないと相手にされないのか書類選考落ちというやつだったみたいである……。

 以前書いたバイ〇ルの仕事体験にまた応募しようと考えていたのだが問題が起きた。掲載期間中にいきなり内容を変更してきたのである。最初は4時間で5500円となっていたのだがまだそれの掲載期間が終わってないのにもかかわらず8時間で8000円ちょい、つまり自分の県での最低時給8時間分で横乗りや準備に付き合うコースに変更されたのである。4時間であれば(といってもこれは深夜料金だからなんだろうけれど)あいだの休憩もほとんどなくただ横に乗ってるだけで何とか耐えられると思っていたのだがこうなってはかなりきつい、そう考え今回は応募をやめることにしたのであった。

 またリサイクルショップのアルバイトに応募した。家から歩いて15分ほどのところにあり、一日3時間からで週二日からという短さに惹かれた。時給もほかのものと比較すると少しだけ高かった。実は何度も応募していたのだが返事をもらったのがこのときだけだった。面接はそのショップで売っているテーブルでやることになった。やはり体力仕事で大型の家具を運んだりと大変だったりかなり汚いものも扱わないといけないということを聞き、まだどうしようもない年齢でもないのだからアルバイトなどせずどこか別の良い会社に正社員で入社したほうが良いのでは?といったかんじで落とされたわけではないのだがこのアルバイトをするならかなり覚悟するようなかんじのことを言われたため怖気づいてそれ以上連絡するのはやめた。

カタリナはため息をついた。

「はぁ……」

ビリビリビリリリリイイイイイイイイイィイイイイイイイイイイイイイ!!!
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