あなたにとって一番辛いと思われる復讐を用意させていただきました

第三十三話

　数週間前に応募したデータ入力のバイトから不採用の連絡が来た。まあなぜ落ちたかはわかっていた。採用課題をそもそも提出していないからである。その課題というのも会社のデータを集めるというものであり正直職歴とかスキルにならなそうなものだったためどうしてもやる気が起きなかったから仕方ない。まあまだ期限前だったらしいがもう締め切ったということであろう。まあちゃんと提出していても落ちてばかりだったからということもあり、そうなるとまたいつものように無賃で意味のないことをするだけになると考えるとやる気が起きなかった。言い訳ばかりしてしまうが落ちてばかりだと誰だってこうなると思う。

　不動産営業の仕事に応募した。バイトではなく正社員である。こんな仕事全く興味なんて無いのだが面接に行くだけで破格の1万円分のクオカードがもらえるということだったので迷いはなかった。勤務地はいくつかあったのだがどこも遠かった。しかし交通費はせいぜい千円か2千円ほどであり、面接に一度行くぐらいであればまあなんとかなるかなと1時間ちょっとの場所を選んだ。応募さっそく返信が来て履歴書と職務経歴書を送ってほしいと言われたのでメールに添付して送った。後日返信が来て面接に行く前に不採用を言い渡された。結局経験者以外は及び出ないのであろう……まあ同じような考えの人間がたくさんいたのであろう。

　介護関係の派遣の仕事に応募した。介護なんて最初から全くできないとわかってはいたものの登録特典としてQUOカード2000円分がもらえるということだったからである。しかも勤務場所が自分の住む町内と書かれていたこともあり交通費0円で済むとなればやるしかない！　応募してまもなく電話がかかってきた。説明を聞いているとなぜかその場所は隣の市内ということになっており「求人サイトに書かれていた町内ではないのですか？」と聞いたらそれはあくまでそこからでも通うことが可能という意味だと言われた。呆れてすぐ辞退を申し出たのだがその手続きをやれだの言われていろいろ面倒くさいだけで終わった。

「だからQUOカードに満足してないでちゃんと働くとこまでいけやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！」
ビリビリリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ！！

そんなこと言われてもこれ以上はお城でニート状態だった俺にはきつすぎるんだよ……。