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第二十七話

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 パチスロ店のバイトに応募した。時給は男でも平均よりは少し高く履歴書もいらず大量募集ということで自分でも受かるかもと思ったが面接してみたらその反応ですぐ落ちたということがわかった。店員は皆ガラの悪そうな人間かと思ったらどこにでもいるような人だった。履歴書不要とはいえ現在の仕事についてなども多少聞かれた。そしてシフト、昼か夜両方とも入れるかである。あとは同じようなパチンコやスロット店での勤務経験である。もちろん無いと正直に答えたのがダメ押しだったのか採用なら期日以内に連絡すると言われたのだが当然来なかった。

 以前受けた模擬試験の採点バイトに応募した際、いろいろほかの会社の在宅でできる採点バイトのようなものを調べたときに自分が受験生のころに聞いたことのあるそこそこ有名な添削業者(自分が高校生の頃は模擬試験の会社と二台巨頭扱いされていた)も同じように在宅ワークを募集していたのでそちらにも応募してみることにした。そこでは最初から試験は行わずまず名前や住所などの基本情報や職務経験などを書いた上で書類審査を最初に行い、それから試験を受けるというものだった。一応塾講師の経験があったことを書いたのが功を奏したのかその一次審査には合格し二次の試験を受けることになった。その際熟で教えていたのは中学レベルの英語と数学だったためそれを書いたからなのか試験は英語のみだった。基本的な文法問題や熟語、イディオムや英文読解問題をマークシートのように選択していくものだった。それを終えると適性試験というものがあったのだがこれは以前受けたところのモノとは全く違い字の綺麗さを聞いてきたり添削の能力を調べるものだった。それで自分はあることに気が付いた。そもそも自分はPC上で完結できる在宅作業を探していたのにこれは送られてきた答案を手作業で添削してそれをいちいちポストに投函していかなければならないというクッソ面倒なことをやらされるものだということを……。なのでその適性試験で非常識な回答をわざとやりまくった。さすがにこれは落とすしかないと思う。

「なにわざと落ちようとしてるのよぉおおおおおおおおおおおおおおお仕事なめんじゃねぇええええええええええええええええええええ!!」
ビリビリリリリリリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

だってどう考えたってそんな作業できないんだから仕方ないじゃないか、こっちは転生者だぞ……。
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