1 / 89
プロローグ前半
しおりを挟む
「ん、ここはどこだ……!?」
ノワカはその状況に困惑していた。底辺労働者が作ったという特殊な装置を視察しにいったらなぜかそれ以降の記憶がないのである、そして目を覚まいたところだ。何が何やらわからない状態で体を起こして立ち上がり周りを歩き回っていた。
「こ、これは……一体……」
俺は心臓が止まりそうになった。俺は……ノワカ・ホリックはこんな見た目ではなかったはずである。暗がりだったとはいえガラスに反射して映ったその姿は、大きなア顔に細く吊り上がった目、潰れて顔いっぱいに広がった鼻に腫れぼったい唇、それだけではない。195㎝以上はあったはずの身長が20センチ以上はは縮んでおり、完全にドチビなんてレベルでは済まされないぐらい奇形の状態である。なのになぜか頭蓋骨と胴体だけは逆に長くなっており手足の身があり得ない歩短くなった完全に人間とは言えない姿をしていた。
「もしかしてこれが今の……俺……だというのか?」
手足を動かしながら本当にそれが自分のものなのかを確認しているとどこかからか声が聞こえてきた。
「ええ、その通りよ、ようやく気が付いたようね♪」
「お、お前は、まさかカタリナか、どこにいる、俺に何をした!?」
「私はあなたが元いた世界にいるわ、そしてあなたは私が元いた世界にいる、そういう状態なのよ」
カタリナが元いた世界だと……!?
「私がかつて生きていた、つまり今あなたがいる世界はね、あなたがいた世界とは真逆で誰もが労働というものをやっているの、それこそ犯罪者以外、ちょうどあっちの世界のように犯罪者のみが労働を課されているのとは反対にね。」
「なんだと!? つまり俺はこの世界にいる限りずっと労働をしなければならないということか、まさか、そんな……」
「そうその通りよ、あなたはこの世界で働くのよ、あなたが今までさんざん底辺とバカにしてきたものをあなた自身がやるのよ」
「ふ、ふざけんなぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
俺が労働だと、ありえねぇだろ。絶対やりたくねえよ、ばかばかしいそう思った瞬間体に電流が流れた。
「おい、どうやって連絡を取り合っているのかは知らんが今すぐ元の世界に戻せ、今すぐにだ!!」
「あら、そうなのね」
「え、ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「言い忘れましたけどこちらはあなたの体をある程度思い通り動かすことができますので勝手なことしようとすればこうなります、もちろんさらに反抗的な態度を示すとこれではすまないので覚悟しておいてくださいね?
こちらはいつでもあなたを監視していますので。」
こうして俺はわけのわからない世界で労働をしなくてはならなくなったのであった。
ノワカはその状況に困惑していた。底辺労働者が作ったという特殊な装置を視察しにいったらなぜかそれ以降の記憶がないのである、そして目を覚まいたところだ。何が何やらわからない状態で体を起こして立ち上がり周りを歩き回っていた。
「こ、これは……一体……」
俺は心臓が止まりそうになった。俺は……ノワカ・ホリックはこんな見た目ではなかったはずである。暗がりだったとはいえガラスに反射して映ったその姿は、大きなア顔に細く吊り上がった目、潰れて顔いっぱいに広がった鼻に腫れぼったい唇、それだけではない。195㎝以上はあったはずの身長が20センチ以上はは縮んでおり、完全にドチビなんてレベルでは済まされないぐらい奇形の状態である。なのになぜか頭蓋骨と胴体だけは逆に長くなっており手足の身があり得ない歩短くなった完全に人間とは言えない姿をしていた。
「もしかしてこれが今の……俺……だというのか?」
手足を動かしながら本当にそれが自分のものなのかを確認しているとどこかからか声が聞こえてきた。
「ええ、その通りよ、ようやく気が付いたようね♪」
「お、お前は、まさかカタリナか、どこにいる、俺に何をした!?」
「私はあなたが元いた世界にいるわ、そしてあなたは私が元いた世界にいる、そういう状態なのよ」
カタリナが元いた世界だと……!?
「私がかつて生きていた、つまり今あなたがいる世界はね、あなたがいた世界とは真逆で誰もが労働というものをやっているの、それこそ犯罪者以外、ちょうどあっちの世界のように犯罪者のみが労働を課されているのとは反対にね。」
「なんだと!? つまり俺はこの世界にいる限りずっと労働をしなければならないということか、まさか、そんな……」
「そうその通りよ、あなたはこの世界で働くのよ、あなたが今までさんざん底辺とバカにしてきたものをあなた自身がやるのよ」
「ふ、ふざけんなぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
俺が労働だと、ありえねぇだろ。絶対やりたくねえよ、ばかばかしいそう思った瞬間体に電流が流れた。
「おい、どうやって連絡を取り合っているのかは知らんが今すぐ元の世界に戻せ、今すぐにだ!!」
「あら、そうなのね」
「え、ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「言い忘れましたけどこちらはあなたの体をある程度思い通り動かすことができますので勝手なことしようとすればこうなります、もちろんさらに反抗的な態度を示すとこれではすまないので覚悟しておいてくださいね?
こちらはいつでもあなたを監視していますので。」
こうして俺はわけのわからない世界で労働をしなくてはならなくなったのであった。
23
お気に入りに追加
165
あなたにおすすめの小説

【完結】22皇太子妃として必要ありませんね。なら、もう、、。
華蓮
恋愛
皇太子妃として、3ヶ月が経ったある日、皇太子の部屋に呼ばれて行くと隣には、女の人が、座っていた。
嫌な予感がした、、、、
皇太子妃の運命は、どうなるのでしょう?
指導係、教育係編Part1

王侯貴族、結婚相手の条件知ってますか?
時見 靜
恋愛
病弱な妹を虐げる悪女プリシア・セノン・リューゲルト、リューゲルト公爵家の至宝マリーアン・セノン・リューゲルト姉妹の評価は真っ二つに別れていたけど、王太子の婚約者に選ばれたのは姉だった。
どうして悪評に塗れた姉が選ばれたのか、、、
その理由は今夜の夜会にて

貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?

【完結】「別れようって言っただけなのに。」そう言われましてももう遅いですよ。
まりぃべる
恋愛
「俺たちもう終わりだ。別れよう。」
そう言われたので、その通りにしたまでですが何か?
自分の言葉には、責任を持たなければいけませんわよ。
☆★
感想を下さった方ありがとうございますm(__)m
とても、嬉しいです。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。


【完結】悪役令嬢の反撃の日々
くも
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
【完結】不貞された私を責めるこの国はおかしい
春風由実
恋愛
婚約者が不貞をしたあげく、婚約破棄だと言ってきた。
そんな私がどうして議会に呼び出され糾弾される側なのでしょうか?
婚約者が不貞をしたのは私のせいで、
婚約破棄を命じられたのも私のせいですって?
うふふ。面白いことを仰いますわね。
※最終話まで毎日一話更新予定です。→3/27完結しました。
※カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる