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第四十話
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ある夏の日のこと、僕たちは海へと出かけることにした。
車を走らせること数時間、ようやく目的地に到着した。
駐車場に車を停め、浜辺まで歩いていく。
波打ち際で水をかけ合ったり、砂浜に絵を描いたりして遊んでいた。
しばらくして疲れてきたのか、彼女は僕の背中に覆い被さるようにして眠ってしまった。
しばらくそのままの状態でいたが、さすがにこのままというわけにはいかないと思い、彼女を起こそうとした。
だが、いくら呼んでも起きようとしない。
どうしたものかと考えているうちに、だんだん頭がボーっとしてきて、意識が遠退いていくのを感じた。薄れゆく景色の中で最後に目に映ったのは、彼女が何か呟いている姿だった。
そして、次に目を覚ました時にはもう彼女の姿はなかった。
その後、必死で探したのだが結局見つからなかった……。
車を走らせること数時間、ようやく目的地に到着した。
駐車場に車を停め、浜辺まで歩いていく。
波打ち際で水をかけ合ったり、砂浜に絵を描いたりして遊んでいた。
しばらくして疲れてきたのか、彼女は僕の背中に覆い被さるようにして眠ってしまった。
しばらくそのままの状態でいたが、さすがにこのままというわけにはいかないと思い、彼女を起こそうとした。
だが、いくら呼んでも起きようとしない。
どうしたものかと考えているうちに、だんだん頭がボーっとしてきて、意識が遠退いていくのを感じた。薄れゆく景色の中で最後に目に映ったのは、彼女が何か呟いている姿だった。
そして、次に目を覚ました時にはもう彼女の姿はなかった。
その後、必死で探したのだが結局見つからなかった……。
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