上 下
7 / 37

第六話

しおりを挟む
 朱莉です、これは私が小学生のころに経験したとても不思議で怖かった体験です。
当時私は小学六年生で、同じクラスの男の子と仲が良かったのですが、ある日学校から帰る途中にある公園を通りかかると……その男の子がいました。
でも様子がおかしいんです。
「なあ、俺さぁ、お前のこと好きなんだよ」そう言ってきます。
(うわっ!気持ち悪い)と思いつつも私は言いました。
「ごめんね私もあなたのこと嫌いじゃないけど、好きでもないんだよね……」
するとその子は突然泣き出してしまいました。
「何だよそれ!なんでだよ!俺はこんなに好きなのに!」
その時は本当に怖くて仕方ありませんでした。
「いやだから、私のタイプじゃなかったってことでしょ?」
私は恐る恐る聞きました。
「ああそうだよ!お前の好みなんて知らないし興味もないよ!ただ俺が好きなだけなんだから!もういいよ!」
そう言うとその子は走り去っていきました。
今でも思い出すとゾッとします……。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【連載版】婚約破棄ならお早めに

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:32,794pt お気に入り:3,644

夫のかつての婚約者が現れて、離縁を求めて来ました──。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:433pt お気に入り:445

【本編完結】愛しい人、妹が好きなら私は身を引きます。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:5,426pt お気に入り:3,828

婚約する前から、貴方に恋人がいる事は存じておりました

恋愛 / 完結 24h.ポイント:2,946pt お気に入り:610

転生幼女はお願いしたい~100万年に1人と言われた力で自由気ままな異世界ライフ~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,318pt お気に入り:3,687

季楼フラグメント

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:242pt お気に入り:1

処理中です...