【完結】女子大生は犯されたい

asami

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第六十六話

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 クラブの友達がみんなで映画の話をしていました。
なんでもずいぶん評判になった映画で、見ていないのは私だけみたいでした。
私はピアを本屋で買うと、まだその映画をやっているかどうか確かめました。
調べてみると小さな映画館でしたが五反田でまだやっているようでした。
私は土曜日の夕方に映画館に行く事にしました。
少し早めに映画館に行ったつもりだたのですが、思ったより途中の地下鉄の乗り換えが時間がかかり映画館についたときはもう上映が始まっていました。
私はせっかく見に来たのだから最初から見た方がいいと思い、しばらく映画館の近くの喫茶店で時間をすごしました。
ようやく時間になって映画館に戻り切符を買おうとすると映画のポスターが目にはいりました。
女性が裸で男性の上に馬乗りになっているポスターでした。
次回上映の映画はアダルト向けの映画のようでした。
映画館の中にはいって前回の上映からの帰りの客がでるのを待ちました。
しばらく待って、私は中にはいりました。
映画館は思ったよりも狭くて正面には横長のあまり大きくないスクリーンがありました。
私はどこでもいいと思って少し後ろの席に座りました。
観客は私を含めて数人しかいませんでした。
映画が終わって外にでたときにはもうかなり遅い時間になってしまいました。



 私は映画館の近くの駅から地下鉄に乗りました。
地下鉄の中は夜もかなり遅いのにずいぶん込んでいました。
私は降りるのに丁度いいように電車の一番前に乗りました。
しばらく電車が走ると、次の乗換駅で乗客が一斉に乗り込んできました。
私は運転席のすぐ後ろの角に押し込まれて、つぶされそうになりました。
私の後ろの男が体を押し付けるようにしてきました。
押し返すこともできずに私は苦しい姿勢でじっと我慢しました。
私のお尻のあたりにもぞもぞと動く感触がありました。
私は以前にも朝地下鉄で痴漢にあった事があるので、今度もすぐ痴漢だと思いました。
なにげなく、キュロットの上から軽く触れていたり離れたりしていた手が、今度は私のお尻をくすぐるようになで始めました。
私はどうしようもなくて、じっと我慢していました。
ようやく男の手がお尻から離れたとき私はほっとしました。
帰りの駅に着くと私は男を振り払ってなんとかホームに降りました。
駅の改札を駆け抜けると私はやっとのことでほっとした気分になりました。



 駅の出口ではほかの乗降客も階段を上っていくのが見えました。
私はもう大丈夫と思いアパートへの帰り道を急ぎました。
駅の前の通りはもう夜遅くて商店は本屋も、電気屋もみんな店を閉じていました。
飲み屋の前を通り過ぎると中からカラオケの音が聞こえてきました。
いつも買い物をしているコンビニの角をまがってしばらくはまだ人通りがありました。
アパートへ抜ける裏道にはいるともう誰も見えず暗い夜道が続いていました。
自分の足音だけを聞きながら一人で歩いていて何気なく後ろをみると、すこし後を同じ道を曲がって来る人影がありました。
私はたいして気にもとめずに歩いていきました。
しかし次の角を曲がったとき後ろを見るとやはり同じ角をまがってついてくるのが見えました。
私はすこし心配な気持ちになりました。
人影は少しずつ私に近づいてきました。
私が少し早く歩くと後ろの人影も距離をたもって足早に歩きはじめました。
アパート近くになって街灯の明かりもすくなくなると、人影は急には距離を詰めて私に近づいてきました。
男がすぐ後ろまで来るのが見えました。
私は慌てて小走りに駆け出しました。
私は捕まると思いすぐ前のマンションの非常階段を駆け上がりました。
男はマンションの入り口で立ち止まって後を追いかけてくる様子はありませんでした。
私はともかく逃げなければと非常階段を一番上まで上がりました。
屋上にあがると、なんとかマンションの中に入る入り口をさがしました。
しかし戸口には中から鍵がかかっているようでドアはいくら引っ張ってもあきませんでした。
ドアの前で立ちつくしていると非常階段をさっきの男が上がってきました。
逃げるところはどこにもありませんでした。
私の子宮は男に乱暴に扱われるのを待ち望んでいるように熱くなりました。
私の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が私の感触を楽しむように打ち寄せてきました。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
男の繰り返すリズムは最後の時が近いことを私の子宮に告げると、いきなり奧までしっかりと届いてきました。
廃墟となった私の身体を、男はとどめの一撃きで貫きました。
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