上 下
55 / 78

第五十四話

しおりを挟む
 春先になってすこし暖かくなってきたころ、母から手紙がありました。
なんだろうと思って開けてみると、父が入院したとの知らせでした。
バイクで配達の途中に、出会い頭に自転車とぶつかったとかの話でした。
よけようと思って、ハンドルを切ったときに、電信柱に激突して倒れ、足を骨折してしまったそうです。
命には別状はないのですが、入院費も結構かかるし、配達ができないので、商売もできないので、家計は火の車になっているそうでした。
今月はどうにも仕送りができないので、自分でなんとかするようにと書いてありました。
私は一晩考えましたが結局アルバイトをするしかないと思いました。
一応は名門の女子大なので家庭教師をするのが一番だと思いました。
クラブの先輩に相談してみると、先輩が家庭教師をしている学生の友達の家で、家庭教師を捜しているからと教えてくれました。
先輩の評判がよくて、同じ大学の人に来て欲しいと頼まれたそうです。
さっそく電話してみると、会いたいからこれから来て欲しいと言われました。
教えられた道順をたどっていくと、大きなマンションにつきました。
随分と立派な作りで、かなり高級なマンションのようでした。
なかに入ってお母さまと少し話をしました。
出身地とか、クラブ活動とか、あとは両親のことをいろいろ聞かれました。
話がなかなか終わらないので私はなんだか不安な気持ちになりました。
やっと最後に「じゃあお願いしますね」と言われて、私はやっと気持ちが楽になりました。
次の週になって私はその家に行きました。



 私を待っていたのは高校2年生の男の子でした。
髪を染めていて、眉も女の子のように手入れしてあって、なんだか遊んでいるような男の子でした。
一応成績表を見せてもらいましたが、あまりよくなくて大学の入試どころか、高校を卒業するのもあぶない感じでした。
英語を教えていると男の子は隣に座った私のお尻をさわってきました。
最初は何気なく手が触れたように触っただけでしたが、私が黙っていると、今度はお尻を撫であげながら、今度は指先を回すようにして小刻みに動かし始めました。
ずいぶん手慣れた触りかただと思いましたが、そのまま触らせる訳にもいきませんでした。
私は男の子の手を振り払って席を立ちました。
私はあわてて、部屋を出ると母親に言いつけようとしました。
しかし、居間や台所をさがしても母親は見つかりませんでした。
定私は入らないようにと言われていた寝室のドアを開けました。
するとベッドの上には、数学を教えている東大生の義則さんが、裸の母親の上に重なっていました。
私はあわててドアを閉じて、男の子の部屋に戻ろうとしました。
しかし義則さんはすぐに私を寝室に連れ戻しました。
母親は怒った顔をしながら、よけいなことを話さないようにしてもらいますからねと義則さんになにか話しました。
義則さんはすぐに私をベッドに押し倒してきました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
私の身体を包み込んだ欲望の渦は、すぐには激しくならずに、私の感触を楽しんでいるようでした。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体は意志のない人形のようにもてあそばれて引き裂かれました。
至上の楽園に届くまで放り投げられた私の体は、快楽の絶頂を望んで空を舞い続けました。
義則さんは私の身体を征服すると私の身体は震え続けたまま止まらなくなりました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

偶然PTAのママと

Rollman
恋愛
偶然PTAのママ友を見てしまった。

処理中です...