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第五十二話
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家からの仕送りだけでは、お金がたりないので近くのコンビニでアルバイトをはじめました。
最初は、なかなか仕事に慣れなくて大変だったのですが、前からいる男の子がいろいろ教えてくれたので助かりました。
名前は祐二さんと言って、私の大学とはすぐ近くの大学に通っているとの話でした。
男の子ばかりの大学なので、女子大生と知り合えてうれしいとか言ってくれました。
北海道が出身で、東京にはあまり友達がいないので、一人暮らしがつらいとも言っていました。
私も東京には友達が全然いないのでなんだか気持ちが分かる気がしました。
祐二さんに「東京の名所めぐりはましたのか」と聞かれました。
私は「東京に出てきてから勉強とクラブがとても大変で名所巡りはしていません」と答えました。
すると「今度一緒に東京タワーに行きませんか」と誘われました。
祐二さんは修学旅行で一度来たことがあり懐かしいのでもう一度いってみたいと話してくれました。
近くの地下鉄の駅で待ち合わせをして二人で東京タワーに行きました。
地下鉄の駅を降りてしばらく歩くと町並みの間から東京タワーの姿が見えてきました。
すぐ近くだと思ったのですが歩いてみるとなかなか東京タワーにはつきませんでした。
歩いている内どんどんタワーが大きく見えてきて、頭を上に見上げるといっぱいに大きな骨組みが見えてきました。
東京タワーの下まで来て上を見上げると私はあまりの大きさにびっくりしました。
中に入るとエレベータの前に行列ができていました。
私と祐二さんは二人で並んで、順番を待ちました。
エレベータでしばらく上がると展望台につきました。
ガラス張りの下には東京の町並みがいっぱいに広がっていました。
お金を入れて5分だけ見られる望遠鏡が空いていたので私はお財布からお金をだして300円入れるとさっそく望遠鏡に目を当ててしたの景色を眺めました。
私の通っている大学もきっとここから見えるはずだと一生懸命探してみましたが、どこにあるのかはいくら探しても見当たりませんでした。
急に私の膝の内側に何かが触れる感触がありました。
後ろの人の鞄でも当たったのかしらと思っていると、何かが軽く触れながらくすぐるように膝の内側を動いてきました。
小刻みに動く感触は誰かが後ろから指で触っているのに間違いありませんでした。
祐二さんが私を後ろから指で触ってるんだと気が付いた途端私の体は寒気がして震えてきました。
ゆっくりとくすぐるように動きながら指先は膝の内側からすこしづつ腿の内側へと動くと今度は腿の上の方までゆっくりと動いてきました。
いったいなにがどうなっているのか訳が分からなくなって私は頭の中が熱くなり何も考えられなくなって腿の内側に伝わってくる感触に神経が集中しました。
急に目の前が暗くなり、望遠鏡の時間が終わったと判って急に気持ちがはっきりとしてきました。
祐二さんに何を言おうかしらと迷いながら後ろを振り返ると、私の後ろにいたのは祐二さんではなく見知らぬ男性でした。
口元が変にゆがんで笑っているのと、その男が私を後ろから触ったのに間違いはないと思いました。
私はあわてて祐二さんを探しましたが祐二さんは別の望遠鏡覗いていて、私の事には気が付いていないようでした。
私は何も言わずに祐二さんとしばらく展望台を歩いて回りましたが少し離れてさっきの男が付いてくるのが判りました。
これ以上また変な事されても困ると思いましたが祐二さんには何も言い出せませんでした。
展望台を一回りしたあとは、またエレベーターで下に下りると今度は蝋人形館に二人で入りました。
気持ち悪い人形が一杯あって、すぐ目の前で女の子が男の子にしがみつくのが見えました。
私はきっと祐二さんも私がしがみつくのを期待して蝋人形館に誘ったのだと思って、わざと怖がって祐二さんに抱きつきました。
祐二さんは驚いて私の体を突き放すと、私は後ろを歩いている男の子にぶつかって倒れてしまいました。
男の子が慌てて私に手を貸して立たせてくれましたが祐二さんはちょっと嫌な顔をして先に進んで行きました。
私はなんだか自分が恥ずかしい目に遭わされた気分でもう話しをする気持ちもなくなって、私を立たせてくれた男の子に「この人形すごい本物そっくりですね」と話し掛けました。
するとそのすぐ後ろにさっき私のお尻を展望台で後ろから触った男が遅れて入ってくるのが見えました。
男は私に気が付くと口元で小さく笑いを作って私と目を合わせました。
私は急にさっきの感触が体によみがえってきて膝が震えてきました。
私を立たせてくれた男の子は他の友達と先に進んで人形の前は私一人になり、私はわざと男に背を向けて人形の方にかがみ込みました。
男が私の後ろに近づく気配があり私はわざと足を左右に少し広げて、さらに前屈みに人形の方に頭を近づけました。
男の指先が私の感じる所に触れた瞬間に私の体には電流が流れたようにするどい快感が走り抜けました。
蝋人形館の出口まで、男は私のスカートの下に手を入れたまま私を歩かせました。
出口の少し前には祐二さんが私を待っていましたが、私のスカートの下に入れられた手に気が付くと何も言わずに先に出て行ってしまいました。
ようやく男がスカートの下から手をどけてくれたので、私が出口からロビーに出るともう祐二さんはどこにいったのか見当たりませんでした。
私が一人になったことが判ると男は今度はスカートの上から私のお尻に手をあてがうと、指先を廻しながら軽く震わせてきました。
二人で東京タワーを出て、細い裏手の道にはいると少しさきにラブホテルらしい看板が見えました。
私はもうとても我慢できなくて自分から先にラブホテルに入りました。
中に入ると部屋の真ん中に大きなダブルベッドがおいてありました。
ベッドの上には、薄紫色のレース模様のシーツがかけられていました。
ベッドの上で紫色の照明が輝いていました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
許されない喜びの深い淵に私の体は沈み込んで戻ることができなくなりました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
空高くまで飛ばされた私の身体は、果てしない天空を昇り続けました。
暗闇のなかで震え続ける私の身体は、至福の喜びを受け止めました。
最初は、なかなか仕事に慣れなくて大変だったのですが、前からいる男の子がいろいろ教えてくれたので助かりました。
名前は祐二さんと言って、私の大学とはすぐ近くの大学に通っているとの話でした。
男の子ばかりの大学なので、女子大生と知り合えてうれしいとか言ってくれました。
北海道が出身で、東京にはあまり友達がいないので、一人暮らしがつらいとも言っていました。
私も東京には友達が全然いないのでなんだか気持ちが分かる気がしました。
祐二さんに「東京の名所めぐりはましたのか」と聞かれました。
私は「東京に出てきてから勉強とクラブがとても大変で名所巡りはしていません」と答えました。
すると「今度一緒に東京タワーに行きませんか」と誘われました。
祐二さんは修学旅行で一度来たことがあり懐かしいのでもう一度いってみたいと話してくれました。
近くの地下鉄の駅で待ち合わせをして二人で東京タワーに行きました。
地下鉄の駅を降りてしばらく歩くと町並みの間から東京タワーの姿が見えてきました。
すぐ近くだと思ったのですが歩いてみるとなかなか東京タワーにはつきませんでした。
歩いている内どんどんタワーが大きく見えてきて、頭を上に見上げるといっぱいに大きな骨組みが見えてきました。
東京タワーの下まで来て上を見上げると私はあまりの大きさにびっくりしました。
中に入るとエレベータの前に行列ができていました。
私と祐二さんは二人で並んで、順番を待ちました。
エレベータでしばらく上がると展望台につきました。
ガラス張りの下には東京の町並みがいっぱいに広がっていました。
お金を入れて5分だけ見られる望遠鏡が空いていたので私はお財布からお金をだして300円入れるとさっそく望遠鏡に目を当ててしたの景色を眺めました。
私の通っている大学もきっとここから見えるはずだと一生懸命探してみましたが、どこにあるのかはいくら探しても見当たりませんでした。
急に私の膝の内側に何かが触れる感触がありました。
後ろの人の鞄でも当たったのかしらと思っていると、何かが軽く触れながらくすぐるように膝の内側を動いてきました。
小刻みに動く感触は誰かが後ろから指で触っているのに間違いありませんでした。
祐二さんが私を後ろから指で触ってるんだと気が付いた途端私の体は寒気がして震えてきました。
ゆっくりとくすぐるように動きながら指先は膝の内側からすこしづつ腿の内側へと動くと今度は腿の上の方までゆっくりと動いてきました。
いったいなにがどうなっているのか訳が分からなくなって私は頭の中が熱くなり何も考えられなくなって腿の内側に伝わってくる感触に神経が集中しました。
急に目の前が暗くなり、望遠鏡の時間が終わったと判って急に気持ちがはっきりとしてきました。
祐二さんに何を言おうかしらと迷いながら後ろを振り返ると、私の後ろにいたのは祐二さんではなく見知らぬ男性でした。
口元が変にゆがんで笑っているのと、その男が私を後ろから触ったのに間違いはないと思いました。
私はあわてて祐二さんを探しましたが祐二さんは別の望遠鏡覗いていて、私の事には気が付いていないようでした。
私は何も言わずに祐二さんとしばらく展望台を歩いて回りましたが少し離れてさっきの男が付いてくるのが判りました。
これ以上また変な事されても困ると思いましたが祐二さんには何も言い出せませんでした。
展望台を一回りしたあとは、またエレベーターで下に下りると今度は蝋人形館に二人で入りました。
気持ち悪い人形が一杯あって、すぐ目の前で女の子が男の子にしがみつくのが見えました。
私はきっと祐二さんも私がしがみつくのを期待して蝋人形館に誘ったのだと思って、わざと怖がって祐二さんに抱きつきました。
祐二さんは驚いて私の体を突き放すと、私は後ろを歩いている男の子にぶつかって倒れてしまいました。
男の子が慌てて私に手を貸して立たせてくれましたが祐二さんはちょっと嫌な顔をして先に進んで行きました。
私はなんだか自分が恥ずかしい目に遭わされた気分でもう話しをする気持ちもなくなって、私を立たせてくれた男の子に「この人形すごい本物そっくりですね」と話し掛けました。
するとそのすぐ後ろにさっき私のお尻を展望台で後ろから触った男が遅れて入ってくるのが見えました。
男は私に気が付くと口元で小さく笑いを作って私と目を合わせました。
私は急にさっきの感触が体によみがえってきて膝が震えてきました。
私を立たせてくれた男の子は他の友達と先に進んで人形の前は私一人になり、私はわざと男に背を向けて人形の方にかがみ込みました。
男が私の後ろに近づく気配があり私はわざと足を左右に少し広げて、さらに前屈みに人形の方に頭を近づけました。
男の指先が私の感じる所に触れた瞬間に私の体には電流が流れたようにするどい快感が走り抜けました。
蝋人形館の出口まで、男は私のスカートの下に手を入れたまま私を歩かせました。
出口の少し前には祐二さんが私を待っていましたが、私のスカートの下に入れられた手に気が付くと何も言わずに先に出て行ってしまいました。
ようやく男がスカートの下から手をどけてくれたので、私が出口からロビーに出るともう祐二さんはどこにいったのか見当たりませんでした。
私が一人になったことが判ると男は今度はスカートの上から私のお尻に手をあてがうと、指先を廻しながら軽く震わせてきました。
二人で東京タワーを出て、細い裏手の道にはいると少しさきにラブホテルらしい看板が見えました。
私はもうとても我慢できなくて自分から先にラブホテルに入りました。
中に入ると部屋の真ん中に大きなダブルベッドがおいてありました。
ベッドの上には、薄紫色のレース模様のシーツがかけられていました。
ベッドの上で紫色の照明が輝いていました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
許されない喜びの深い淵に私の体は沈み込んで戻ることができなくなりました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
空高くまで飛ばされた私の身体は、果てしない天空を昇り続けました。
暗闇のなかで震え続ける私の身体は、至福の喜びを受け止めました。
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