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第三十五話
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夏休みにアルバイトの収入が思ったより多かったので、実家に帰る途中寄り道をして旅行をすることにしました。
大学の図書館に行けばきっと観光案内があると思い図書館にいってみました。
探してみると、やっぱり日本各地の観光案内がたくさん並んでいました。
私は観光案内を色々と見て計画をたてることにしました。
実家に帰るのに安くつくようにといろいろ考えましたが、名古屋で降りて観光地を巡って、途中岡山にも寄る事にしました。
最初の日に、名古屋城を見て歩き、翌日は明治村に行くことにしました。
時刻表で電車の時間を確かめて、電車にのりバスを乗り継いで明治村にいきました。
バス停がついた所には明治村の看板は見える物の近くには何もありませんでした。
降りる人も少なくて、私は降りるバス停を間違えたのかしらと何度も確かめました。
一緒に降りた乗客が、少し先の明治村の看板の方に歩き出したので私は後から着いていきました。
横道に入ると少し先に明治村の入り口らしい建物がありましたが、その先には何も見当たりませんでした。
切符を買って中にはいると長い道が続いていて、ずっと歩いていくとやっと最初の建物が見えてきました。
しかしその周りには他に建物はありませんでした。
またしばらく道を歩いていくと大きな池の前につき、池の周りに建物が点在しているのが一望できました。
敷地はずいぶん広くて、建物が随分と離れて建っているのでこれは見て歩くのは大変だと、気が遠くなりそうな気分でした。
道順を示す立て札が立ててあり、その順に見て回ればいいので仕方なく建物の中を一つ一つ入って見てあるくことにしました。
少しさ気に白い建物が見えてくると、北里大学の記念館の看板が見えました。
北里大学というのは有名な北里柴三郎が立てた大学だと誰かに聞いたような気がしました。
記念館の中に入ると、中は北里柴三郎にゆかりのある展示がいろいろ置いてありました。
大きな建物の二階にあがって、ベランダから景色を見ると池の周りにたくさん建物が並んでいるのが見えました。
しばらくのんびりと景色を見てから、建物の階段を降りようとすると足が滑って転んでしまいました。
階段の途中で座り込んだまま動けなくなると、どうしていいのか分からずに不安な気持ちでした。
遠くで人の声がするのでしばらく待っていると下のドアから数人の男の子が建物に入って来るのが見えました。
はすぐに私が階段にしゃがみ込んでいるのを見つけて、階段を駆け上がってきてくれました。
男の子達に体を支えられて階段を降りると、男の子達に手伝ってもらってひとまず正門まで戻ることにしました。
守衛さんが救急箱を出してくれたので、足首に湿布を当てると、男の子達が車で送ってくれると言ってくれました。
車はすぐに動き出しましたが、しばらく走ってどうも方角が変だと気が付きました。
市内に入るのではなく、山方に向かって走っているような気がして男の子に聞いてみると「いや、方角はこっちでいいんですよ」と言うだけでした。
坂道を上がって山の中に入ると急にラブホテルが並んでいる通りに出ました。
私はやっぱりラブホテルに連れ込むつもりで車に乗せたんだと気が付いて怖くなりました。
車はすぐにラブホテルの一つに入ると、私は車のドアを開けて飛び出そうとしました。
しかし男の子は私の手をつかんで引き寄せると「おい、痛い目に遭いたいのか」と怒鳴りつけてきました。
私は言うとおりにするしかないと観念して部屋に入りました。
私は逆らうチャンスがあるはずもないとすぐに思い知らされました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
繰り返される欲望の儀式は、私にとっては永遠の時のように思えました。
大学の図書館に行けばきっと観光案内があると思い図書館にいってみました。
探してみると、やっぱり日本各地の観光案内がたくさん並んでいました。
私は観光案内を色々と見て計画をたてることにしました。
実家に帰るのに安くつくようにといろいろ考えましたが、名古屋で降りて観光地を巡って、途中岡山にも寄る事にしました。
最初の日に、名古屋城を見て歩き、翌日は明治村に行くことにしました。
時刻表で電車の時間を確かめて、電車にのりバスを乗り継いで明治村にいきました。
バス停がついた所には明治村の看板は見える物の近くには何もありませんでした。
降りる人も少なくて、私は降りるバス停を間違えたのかしらと何度も確かめました。
一緒に降りた乗客が、少し先の明治村の看板の方に歩き出したので私は後から着いていきました。
横道に入ると少し先に明治村の入り口らしい建物がありましたが、その先には何も見当たりませんでした。
切符を買って中にはいると長い道が続いていて、ずっと歩いていくとやっと最初の建物が見えてきました。
しかしその周りには他に建物はありませんでした。
またしばらく道を歩いていくと大きな池の前につき、池の周りに建物が点在しているのが一望できました。
敷地はずいぶん広くて、建物が随分と離れて建っているのでこれは見て歩くのは大変だと、気が遠くなりそうな気分でした。
道順を示す立て札が立ててあり、その順に見て回ればいいので仕方なく建物の中を一つ一つ入って見てあるくことにしました。
少しさ気に白い建物が見えてくると、北里大学の記念館の看板が見えました。
北里大学というのは有名な北里柴三郎が立てた大学だと誰かに聞いたような気がしました。
記念館の中に入ると、中は北里柴三郎にゆかりのある展示がいろいろ置いてありました。
大きな建物の二階にあがって、ベランダから景色を見ると池の周りにたくさん建物が並んでいるのが見えました。
しばらくのんびりと景色を見てから、建物の階段を降りようとすると足が滑って転んでしまいました。
階段の途中で座り込んだまま動けなくなると、どうしていいのか分からずに不安な気持ちでした。
遠くで人の声がするのでしばらく待っていると下のドアから数人の男の子が建物に入って来るのが見えました。
はすぐに私が階段にしゃがみ込んでいるのを見つけて、階段を駆け上がってきてくれました。
男の子達に体を支えられて階段を降りると、男の子達に手伝ってもらってひとまず正門まで戻ることにしました。
守衛さんが救急箱を出してくれたので、足首に湿布を当てると、男の子達が車で送ってくれると言ってくれました。
車はすぐに動き出しましたが、しばらく走ってどうも方角が変だと気が付きました。
市内に入るのではなく、山方に向かって走っているような気がして男の子に聞いてみると「いや、方角はこっちでいいんですよ」と言うだけでした。
坂道を上がって山の中に入ると急にラブホテルが並んでいる通りに出ました。
私はやっぱりラブホテルに連れ込むつもりで車に乗せたんだと気が付いて怖くなりました。
車はすぐにラブホテルの一つに入ると、私は車のドアを開けて飛び出そうとしました。
しかし男の子は私の手をつかんで引き寄せると「おい、痛い目に遭いたいのか」と怒鳴りつけてきました。
私は言うとおりにするしかないと観念して部屋に入りました。
私は逆らうチャンスがあるはずもないとすぐに思い知らされました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
繰り返される欲望の儀式は、私にとっては永遠の時のように思えました。
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