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第二十九話
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アルバイトでお金も入ったので、春の休みに郷里に帰る途中、寄り道してあちこちを旅行することにしました。
新幹線で名古屋で下車すると名古屋城や明治村を見て歩き、岡山でも途中下車して、いろいろ見て歩きました。
倉敷にも足を延ばして、川の両側に立ち並ぶ白い倉の屋敷を見て回りました。
修学旅行の中学生の一団も来ていて、とても騒がしい雰囲気でした。
それから、大原美術館にも行きました。
友達からは随分と素敵な美術館だと話を聞いていたのですが、思ったより建物は小さくて、展示してある絵もあまり多くはありませんでした。
印象派の有名な絵がいろいろとあって、ルオーの小さな絵がたくさんありました。
ホテルに帰ってから、喫茶店かなにかでひと休みしようと思いました。
しかし、少し時間が遅くて、開いていたのはホテルのバーだけでした
私は2階にあるバーに行って、お茶を頼みました。
私がひと休みしていると、中年の男性が私に話しかけてきました。
「疲れた様子ですねこれを飲むと元気がでますよ」と言いながらドリンク剤を勧められました。
もう蓋を開けてしまったので、私は断わるのも悪いと思って、飲みました。
私は部屋に帰ろうと、席を立とうとしました。
しかし立ち上がろうとした瞬間にめまいがして立ちくらみがしました。
私は男にやっとのことで体を支えられました。
男が私を部屋まで送ってくれると言うので私は男に肩を借りながら部屋に戻ることにしました。
エレベータで私の部屋の階まで上がると、男は急に私を抱きしめてきました。
男が後ろ手にドアを開けると、そこは非常階段でした。
私を抱きしめたまま男は非常階段に出ました。
男はドアを締めると私を非常階段のドアに背を押しつけて立たせました。
非常階段からは、深夜の町の明りが下に広がるのが見えました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
私の身体はゆっくりとした動きで、永遠の時の底に沈み始めました。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
このままずっと続くのなら、私はもう支配者に従うしかないと覚悟を決めました。
暗闇のなかで叫び続ける私の身体は、至福の喜びを望み通り受け止めました。
新幹線で名古屋で下車すると名古屋城や明治村を見て歩き、岡山でも途中下車して、いろいろ見て歩きました。
倉敷にも足を延ばして、川の両側に立ち並ぶ白い倉の屋敷を見て回りました。
修学旅行の中学生の一団も来ていて、とても騒がしい雰囲気でした。
それから、大原美術館にも行きました。
友達からは随分と素敵な美術館だと話を聞いていたのですが、思ったより建物は小さくて、展示してある絵もあまり多くはありませんでした。
印象派の有名な絵がいろいろとあって、ルオーの小さな絵がたくさんありました。
ホテルに帰ってから、喫茶店かなにかでひと休みしようと思いました。
しかし、少し時間が遅くて、開いていたのはホテルのバーだけでした
私は2階にあるバーに行って、お茶を頼みました。
私がひと休みしていると、中年の男性が私に話しかけてきました。
「疲れた様子ですねこれを飲むと元気がでますよ」と言いながらドリンク剤を勧められました。
もう蓋を開けてしまったので、私は断わるのも悪いと思って、飲みました。
私は部屋に帰ろうと、席を立とうとしました。
しかし立ち上がろうとした瞬間にめまいがして立ちくらみがしました。
私は男にやっとのことで体を支えられました。
男が私を部屋まで送ってくれると言うので私は男に肩を借りながら部屋に戻ることにしました。
エレベータで私の部屋の階まで上がると、男は急に私を抱きしめてきました。
男が後ろ手にドアを開けると、そこは非常階段でした。
私を抱きしめたまま男は非常階段に出ました。
男はドアを締めると私を非常階段のドアに背を押しつけて立たせました。
非常階段からは、深夜の町の明りが下に広がるのが見えました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
私の身体はゆっくりとした動きで、永遠の時の底に沈み始めました。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなりました。
このままずっと続くのなら、私はもう支配者に従うしかないと覚悟を決めました。
暗闇のなかで叫び続ける私の身体は、至福の喜びを望み通り受け止めました。
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