上 下
16 / 78

第十六話

しおりを挟む
 コーラス部の卒業コンサートの会場が今年は改装工事で借りられないことになりました。
先輩がほかの大学のコーラス部の役員といろいろ相談したのですが、ほかの会場は値段が高くてとても借りられませんでした。
卒業記念コンサートはしないわけにはいかないと言うことになり、会場の借り賃はみんなで何とか工面することになりました。
一人当たりにするとかなりの金額で、コンサートのチケットを売るだけではとても足りませんでした。
なんとかならないかと考えては見ましたが、お金を工面するあてはありませんでした。
私は週刊誌で高校の時の学生服を買ってくれる店があるという記事を見たのを思い出しました。
私は本屋でレディースコミックを買って後ろの方をめくってみると、やはり制服買いますの広告がありました。
私は高校の時の学生服をもってその店にいってみました。
しかし、思ったような値段にはならないことがわかりがっかりしました。
いま履いてるパンティーを売ればもっと金になるよと、店の人に言われました。
私がためらっていると、ちょうどそばで品定めをしていた中年の男性が「俺が買うよ」と声をかけてきました。
「いますぐ脱いで渡せば3万払う」と言われて私はパンティーを買ってもらうことにしました。
「そのかわり見てる前で脱いでもらうぜ」と言われて、私はミニスカートで隠しながらパンティーを脱ぎました。
男は私からパンティーを受け取ると、私の目の前で大きく広げてみせました。
私は恥ずかしくて顔が真っ赤になりました。



 男は「お茶のんでいこう、まだ金が欲しいんだろう、お茶飲むだけでいいからそれで金やるから」と言って私を喫茶店に誘いました。
私はどうしてもお金がいるので、しかたなくついていきました。
店にはいると、中央に螺旋階段があって吹き抜けになっていました。
男は気にする様子もなく、上に上っていきます。
私はなんとか気をつかいながらゆっくりと階段を上がりました。
上までつくと男が「下から丸見えだったぜ」と言うのが聞こえました。
下をみると、近くの席の男性がいやらしい顔つきで見上げていました。
上の階まで上がると、男はコーヒーを注文していました。
飲み終わって「そろそろ出ようか」と男に言われました。
さっきの螺旋階段の所にくると、下から見上げる視線がありました。
私は足がすくんで歩けなくなりました。
男は無理矢理に私を階段で下まで歩かせました。
店を出ても、私の膝はがたがたに震えつづけました。



 男は喫茶店の横細い道を通ってラブホテルに私を連れ込みました。
中に入ると部屋の真ん中には丸い形をした大きなベッドがありました。
ベッドの上には、ピンク色のレース模様のシーツがかけられていました。
ベッドの上で紫色の照明が輝いていました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
今誰が私を支配しているのか、それだけが私の涙を誘う喜びでした。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していました。
暴君が究極の快楽の時を告げるのを待つしかもう希望はなくなりました。
男は私の身体を征服すると最後の望みを打ち砕きました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...