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第十三話

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 秋になると、先輩は、卒業研究の準備で遅くまで研究室に残る日が続きました。
幼児発達教育学会で卒業研究を発表するのが、毎年恒例になっていて、発表しないと卒業させてもらえないと言う話でした。
今年は学会は名古屋で開催されるので、来年の発表の下見をするために、私も付いていくことになりました。
学会の数日前に研究室で発表の予行演習をしました。
先輩は緊張したようすで声もうわずっていました。
「こんな内容じゃ卒業できないね」と教授にいわれて、先輩はすっかり落ち込んでいました。
先輩は発表の直前までなんとか手直しをしてがんばっていました。
教授は学会で座長をたのまれているとかで一足さきに名古屋に出発しました。
私は先輩と教室の助手の車で、発表の前日に名古屋に行くことになりました。
発表はなんとか無事にすんで、学会も最終日になりあとは帰るだけになりました。
学会の荷物預かりで荷物を受け取って車に乗ろうとするといつも共同でゼミをしている他の大学の学生さん達が声をかけてきました。
みんなで明治村と、リトルワールドに寄っていきませんかとのお誘いでした。
私とは別に学会に来ていた礼子さんも一緒でした。
教授に聞いてみると「もう発表は終わったんだから」と言うことで「好きにしなさい」と答えが返ってきました。
私達は男の子達の車で明治村に行くことにしました。
明治村は中が広くてだいたい見て回るだけでも大変でした。
リトルワールドにも行きましたが時間がなくて大急ぎで一回りしました。
帰りは旅館に一泊することになりました。
夕食が終わると男の子達がフロントからカラオケセットを借りてきました。
男の子たちは代わる代わるカラオケを歌い始めました。
カラオケに会わせて男の子の一人が変な踊りを始めました。
すると歌の方もいやらしい替え歌になりました。
私は少しうんざりしました。
先輩が「私たちもなにかしないといけないわよね」と言い出すので礼子さんの発案で、文化祭でやったモーニング娘のラブマシーンを踊ることにしました。
みんなで踊ると、すっかり盛り上がって男の子達もまざって踊り始めました。
曲が終わると部屋のなかは何がなんだか分からないような大騒ぎになっていました。
次の朝、私は大学の助手さんの車に載せられました。
車が走りだしたとき、私は車に助手さんと二人だけで載せられたのに気が付きました。
私は助手さんとに話しかけれれていろいろ話をしました。
助手さんは名前を孝則さんと言って、むづかしい研究の話を私にしました。
私がわかるはずも内研究の話がづっと続いて少しうんざりしたころ、今度はアメリカに留学した時の話になりました。
留学中は学会のためあちこちに旅行して、ナイアガラの滝も見物したとかの話でした。
私はようやく少しは普通の話になったと少し安心して適当に相づちをうって相手をしていました。
ところで昨日はすごかったですねと孝則さんが話題を変えました。
「最近の女子大生はみんなフェ××オくらいあたりまえなんですね」と孝則さんに言われてびっくりしました。
どうやら昨日お酒をみんなで飲んで盛り上がったとき、いろいろHな話題になったらしくて私は酔って覚えていないらしいと気がつきました
「ところで有紀さんもフェ××オ大好きでしたね、昨日の続きをやってくれませんか」と言われて私もHな話題に加わったらしいと心配な気持ちになりました。
「アルバイト先の店長さんにフェ××オ狂いに仕込まれて、一日でもしゃぶらないと気が狂っちゃうそうだね」と孝則さんが言います。
私はどうもお酒のせいでとんでもないことをみんなの前でしゃべったようでした。
「いつもコンビニのトイレでしゃぶらせられているので、トイレに入るとしゃぶりたくなるそうじゃないか」とまで言われました。
「昨日はトイレでとっても上手だったね、」と言われて、気分が悪くなってトイレで介抱された時に孝則さんにしゃぶらせてとねだって実際に舌を絡ませらしいとわかりました。
孝則さんの話がどこまで本当なのかわからなくて私は愕然としていました。
前を走っていた車がサービスエリアに入ると孝則さんの車も後を追って駐車場に入っていきました。
私は外に出てお茶を飲んでいる先輩に話を聞いてみました。
すると「あらなにも覚えていないの、昨日は大変だったんだから」と言われとても詳しい話は聞く勇気がありませんでした。
トイレでフェ××オをしたのはほかの人たちにはばれていない様子なのでそれだけは安心しました。
私は車に戻ると運転席に座っている孝則さんに「昨日の事は内緒にして下さいね」とお願いしました。
すると「そのかわり昨日の続きはやってもらうからね」と孝則さんに言われ仕方なく小さくうなずきました。
すると今すぐやってもらおうじゃないかと言いながらズボンの前のチャックをおろしました。
私は覚悟を決めて孝則さんの焼けた鉄柱に口を寄せました。
「じょうずじゃないか、コンビニの店長さんはなかなか仕込むのが上手だな」と孝則さんが私の耳をくすぐりながら言いました。
一休みがすんだ女の子達が車に戻って来る話声が聞こえてきたので私は顔を上げました。
すると私たちの乗った車のすぐ脇に、引っ越しのトラックが止まっていて、助手席の男の子が上の方から私を見下ろしていました。
男の子と目があった瞬間に私は体中の血が煮えて熱くなり背中がすっと冷たくなりました。



 しばらく走って気がつくと孝則さんの車は他の車よりすっかり遅れて走っていました。
高速道路をから降りると両脇の道路にはラブホテルの看板がたくさん並んでいるあたりにさしかかりました。
車は速度を落として横道に曲がると細い道を入っていきました。
すぐにラブホテルの大きな看板が見えてきました。
私はどうしたらいいのかわかりませんでした。
「どこにしようか」と聞かれ私もう仕方ないと思い「どこでもいいです」と答えました。
すると大きなお城のような建物の入り口に車は入っていきました。
車が駐車場に入るとすぐ後から引っ越しのトラックが入ってきました。
助手席に乗っているのはさっきの男の子でした。
孝則さんはトラックから降りてきた運転手の男となにか話をしていました。
それから私を呼んで先に部屋に入っているように命じられました。
しばらく待って部屋に入ってきたのはさっきのトラックの運転手と助手席の男の子でした。
激しい嵐の中に浮かぶ小舟のように、私の体は波の間に激しく飲み込まれました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
いつ終わるのかわからない儀式は、繰り返すたびに私を快楽の底に沈めていきました。
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