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第十話
しおりを挟む秋になって、後期の授業が始まると体育の授業でオリエンテーリングをすると掲示版に掲示がでていました。
地図を見ながら目的地に時間どうりに着くのを競うゲームということは、授業で聞いていたのですが実際に、実習でやるとは思いませんでした。
私はこんな面倒なことに出ないといけないのかしらと思いましたが、教職の必修単位なのでさぼる訳にはいきませんでした。
近くの大学との合同だったので、私と組になったのは初めて会う男の子でした。
見た感じかっこいい男の子だったので私は「ラッキー」と思いました。
私よりは一学年上で雄太さんといって、よくよく話を聞くと私のアパートのすぐ近所でした。
もともと地元の出身で、私の大学の敷地で子供の頃からよく遊んだそうでした。
幼稚園も私の大学の付属の幼稚園だったというので私はとてもびっくりしました。
二人で話しながら歩いていると、ほかの人たちはどんどん先に追い抜いていきました。
「東京の名所はもういろいろ行ってみた?」と雄太さんに聞かれました。
私は「誘ってくれる人がいないので」と答えると、じゃあ今度「東京タワーに一緒にいこうね」と誘われました。
私は上手に誘ってくれてラッキーと思いました。
私たちはおしゃべりをしながら、地図もみないでほかの学生達のあとからついてあるきました。
ようやく、目的地についたとき私たちは最後の何番目かでした。
先頭の学生はもう何時間も待っていたそうで「なんでこんなに遅いんだ」と文句を言われました。
成績は到着の順につけると聞いて、私はちょっとまずかったかなと思いました。
近くの地下鉄の駅で待ち合わせをして二人で東京タワーに行きました。
地下鉄の駅を降りてしばらく歩くと町並みの間から東京タワーの姿が見えてきました。
すぐ近くだと思ったのですが歩いてみるとなかなか東京タワーにはつきませんでした。
歩いている内どんどんタワーが大きく見えてきて、頭を上に見上げるといっぱいに大きな骨組みが見えてきました。
東京タワーの下まで来て上を見上げると私はあまりの大きさにびっくりしました。
中に入るとエレベータの前に行列ができていました。
私と雄太さんは二人で並んで、順番を待ちました。
エレベータでしばらく上がると展望台につきました。
ガラス張りの下には東京の町並みがいっぱいに広がっていました。
展望台を一回りしたあとは、またエレベーターで下に下りると今度は蝋人形館に二人で入りました。
気持ち悪い人形が一杯あって、すぐ目の前で女の子が男の子にしがみつくのが見えました。
蝋人形館を出て、喫茶店でお茶を飲んだ後、地下鉄の駅まで戻るとお財布がないのに気が付きました。
喫茶店で食券を買ったときはお財布からお金をだしたので、その時お財布を落としたらしいと気が付いて私は東京タワーに戻るしかないと思いました。
しかし雄太さんは「これから家庭教師のアルバイトがあるんだ」と言うだけで一緒に来てはくれませんでした。
雄太さんは時間がない様子で「じゃあ、また今度電話する」と言って地下鉄の切符を買って階段を降りていきました。
私はしかたなく一人で東京タワーに戻ることにしましたが、二人で東京タワーまで歩いたときはお喋りをしながら歩いたので道順をよく覚えていませんでした。
ともかく目の前に大きな東京タワーが見えるのでその方向に行けばいいと思い、少し歩いてから横の小道に入りました。
すこし先にいくと小さな公園がありちょうどトイレがあったので私はちょっと用をたそうと思ってトイレに入りました。
トイレから出ようとするとちょうど男性用のトイレから別の男の子が出てきました。
男の子はなんともいやらしい目つきで私のつま先から頭の上まで視線をなめ回すと急に私につかみかかってきました。
逃げようとする間もなく私は男子トイレに連れ込まれて、小さな個室に押し込められました。
男の子は私の体を後ろから抱え込んで押さえつけてきました。
男の子は私の頭を、西洋便器の中に押しつけると、水を流しました。
私は頭に水をいっぱいにかぶり、トイレの水を飲み込んで苦しくてもがきました。
男の子は私の髪の毛をつかんで頭を持ち上げると「逆らったらまた水を飲ませるぞ」と脅しました。
私はとても逆らえないと観念しました。
熱く煮えたぎった欲望を前にして、私の心は逆らう気力を失いました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
逃げることの出来ない快楽の時が始まったことを私は思い知らされました。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けました。
このままずっと責め続けられたら、私は支配者に屈服するよりないと覚悟しました。
廃墟となって崩れ落ちた私の身体を、男の子はとどめの一撃きで貫き通しました。
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