【完結】BL声優の実技演習

asami

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第八話

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 最近、事務所の後輩に迫られて困っている。名前は羽嶋拓也といってとてもかわいい顔立ちをしているのだがとにかくエロいのだ。仕事中でも隙があれば体を密着させてきて誘惑してくる。しかも服の上からわかるくらいに大きいらしいのである意味凶器だ。本人は無自覚なようだが明らかに誘っているとしか思えない。そんな日々が続きある日、ついに我慢できなくなったのかトイレの個室に入ってきてキスしてきた。舌を入れられ口内を蹂躙される。同時に胸板や太腿などを触ってくるためすぐに反応してしまう。
「先輩、ここ硬くなってますね」
股間の膨らみを指摘してくる。ズボン越しに触れられるとそれだけで達してしまいそうになるほどの快感を覚えた。「先輩、俺先輩のことが大好きです。だから俺のものになってください」
真剣な目で見つめてくる。どうしようもなく愛おしくなり思わず抱きしめてしまった。
「いいよ、俺も好きだから」
そう言って今度は自分から唇を重ねた。最初は触れるだけの軽いものだったがだんだん激しくなっていく。お互い夢中で貪り合ううちにどちらともなく口を離した時には唾液でべっとりと汚れていた。「嬉しいです……これで俺たち恋人同士ですね」
「ああ、そうだな」
それからというもののほとんど毎日のように求めてきた。もちろん嫌なわけではなくむしろ求められているという事実に興奮する。だがさすがに連日というのはキツかったため今日は断ることにした。
「先輩、今晩お願いします」「悪い、明日早いんだ。また今度な」
そう言うと残念そうな顔をしていたが渋々了承してくれた。
そして夜になり約束の時間になった。インターホンが鳴るとドアを開ける。するといきなり抱きついてきた。そのままベッドに押し倒される。
「せ~んぱいっ!会いたかったですよ~」
「おいおい……」
そのままディープな方のちゅーをされる。しばらく堪能した後ようやく解放された。「ふぅ……満足しました。それじゃあ早速……」
シャツを脱ぎ捨てると上半身裸になる。そしてズボンに手をかけると脱いでパンツ一枚の姿になった。
「じゃーん、今日の下着は黒の紐パンでーす」
自慢気に見せつけてくる。
「おお……」
「あれ?もしかして見惚れちゃいました?」
「ま、まぁな……」
「ふふっ、素直な人は好きですよ」
そう言うとさらに近づいてくる。肌と肌が直接触れ合い体温を感じる。それだけでも心地よい気分になれた。さらに耳元に顔を寄せ囁いてくる。
「ねえ、しましょうよ」
甘く蕩けるような声音に抗う術はなかった。
「わかった、するか」
「やった♪じゃあさっそく……」
そういうとこちらの上に跨ってきた。そして自分のモノを取り出すと挿入しようとする。
「ちょっと待った!ゴムは?」
「生の方が気持ち良いんですよ?」
「ダメだ!ちゃんとしなきゃ」
「ちっ、仕方ねえな」
不満げながらも従ってくれた。そしてゴムを装着する。そしていよいよ本番が始まるわけなのだがここで問題が発生した。いつも通り騎乗位でやるつもりだったのだがなぜか対面座位を求められたのだ。
「この方が繋がりやすいと思いまして」
「確かにそうだけど……」
「大丈夫ですって、安心して身を委ねてください」
そう言われてしまい仕方なく従うことにした。ゆっくりと腰を落としていく。
「くっ……きつっ……」
「んっ……入った……先輩のおっきい……苦しいけど気持ちいいよぉ……」
どうやら全部入り切ったようだがまだ動くには早すぎる気がした。少し待つように伝えるとおとなしく従ってくれたのでその間に呼吸を整えることにする。しばらくして落ち着いたところで少しずつ動き始めた。初めはゆっくりだったが徐々に速くしていく。
ぱんっ!ぱちゅっぱちゅっ!肉同士がぶつかり合う音が響く。その度に快楽に襲われるがなんとか耐える。やがて限界が訪れた。
「出るぞ!」
どぴゅっ!勢いよく飛び出した精液がアナルに注ぎ込まれる。その熱さに感じてしまったのか絶頂を迎えたようでビクビク震えながら痙攣していた。そしてこちらにもたれかかってきたかと思うとそのまま眠ってしまった。疲れ果ててしまったのだろう。起こさないようそっと抜け出し後処理をして服を着せてあげた。自分も着替えてから隣で眠る後輩を見つめながら呟いた。「幸せだな」
こうして俺たちの幸せな日々が始まったのだ。


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