【完結】偶像は堕ちていく

asami

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第九話

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 新曲の録音が終わった後しばらくして、コマーシャルの撮影をすることになった。
梅印乳業の新製品のピュアヨーグルトのコマーシャルで、新鮮な感じがラブエンジェルズのイメージにぴったりだと会長が直々に指名してきたらしい。
新曲とのタイアップの企画でマネージャーの話では「コマーシャルが話題になれば新曲の大ヒットは間違いない」との事だった。
私もラブエンジェルズの女の子たちも本当にそんなに上手くいくんだろうかと半信半疑で話を聞いていた。
コマーシャルの撮影に朝早くからスタジオに行くと、スタッフが大勢スタジオで撮影の準備をしていた。
随分と広いスタジオで照明器具が天井や、壁際に沢山並んでいた。
撮影のスタッフ以外にも背広をきちんときた男女が大勢いて、ただ立っているだけで何もしない。
広告代理店の人やスポンサーの会社の人たちらしくて、マネージャーがさっそく名刺を交換していた。
しばらくして撮影の準備がすんだらしくて、撮影の監督を紹介されると打ち合わせが始まった。
「今日の撮影は、明るく楽しく、ラブエンジェルズらしい可愛らしさがポイントだから、君たちはいつも道理にして普段の感じをだしてくれればいいよ」と監督に説明を受けてからリハーサルが始まった。
時間にしてたった15秒だけど、何回もリハーサルを繰り返した。
リハーサルの後にやっと本番の撮影だ。
本番の撮影も何回もやると、さすがに疲れてきて表情が硬くなってしまった。
「はい、休憩」と監督が声を掛けてくれたので、しばらく缶コーヒーを飲んで休憩した後また撮影を繰り返した。
やっと撮影が終わったあと控室に戻ると、マネージャーが「有紀ちゃんちょっと来て」と私を控室の外に連れ出した。
「実は梅印乳業の会長の山口さんがわざわざコマーシャルの撮影の様子を見に来てくれてね。ぜひ有紀ちゃんと一緒に食事をしたいと言ってるんだ。大事な話があるらしくてね」とマネージャーが言い出した。
「大事な話ってなんですか」と私が聞いてみると「たぶん、テレビドラマの話だと思うんだけど、梅印乳業がスポンサーになっている金曜日の9時から始まるドラマのことらしくてね。山口さんが本人に直接話したいと言ってるんだ」と教えてくれた。
なんで私にマネージャーにも理由を言わずに私に直接話をしたいのか事情がよく判らなかったが相手はスポンサーなので断る訳にもいかない。
「これからですか」と聞いてみると「うん、これから車でレストランまで一緒に行ってほしいだ。悪いね。他のメンバーには僕が言っておくから」とマネージャーに言われた。
マネージャーと一緒に会議室に行くと会長の山口さんがすぐに出てきて「いや、初めまして僕が会長の山口です」と私に名刺を渡そうとした。
名刺をもらっても困ると思ったが、名刺を渡されたら受け取るのが礼儀だと思って仕方なく受け取ると「すみません、私は名刺もってないんです」と山口さんに謝った。
「いやあ、僕はそんなこと全然気にしませんよ」と山口さんが言ってくれたがやはり名刺を持っていないのは相手に失礼だった気がした。
「有紀ちゃんはフランス料理と、イタリア料理と中華料理とどれが好きかな」といきなり聞かれた。
私は食事のことより大事な話というのが何なのか気になって「私は何でもいいです」と適当に答えた。
「じゃあ、中華料理にしよう。広東料理の美味しい店を予約してあるんだ」と山口さんが言ったので、私はあれっと思った。
もしかしたらフランス料理店とイタリア料理店と、中華料理店を同時に予約しておいて、私の気に入った店以外はキャンセルする予定だったらしいと思った。
大会社の会長さんなら、それが普通らしいと彩香ちゃんにちらっと聞いたことがある。
私は困った相手と食事をすることに成りそうだと思ったが断る訳にもいかない。



 スタジオをでて駐車場に案内されると、山口さんが高級そうな車のドアを開けてくれた。
運転席には白い手袋をした運転手が座っていて、コマーシャル撮影の間中ずっと待っていたらしい。
車は少し走っただけで、大きなホテルの駐車場に入っていった。
エレベータでホテルの最上階に上がると、見晴らしのいい席に案内された。
最初にお酒で乾杯した後しばらくして料理が運ばれてきた。
「有紀ちゃんはご両親は健在ですか」とまず最初に聞かれた。
最初に家庭環境の調査をする気らしい。
「二人とも元気です」と私が答えると次に「お父さん。お仕事は何をなさってるんですか」と山口さんに聞かれた。
「父は公務員で、市役所に努めてます」と私が答えると「お母さんは、お仕事なさってるんですか」とまた聞かれた。
「母はもと看護婦で今は専業主婦です、父とは中学の時の同級生なんです。」と私が答えると次は「御兄弟は何人ですか」と聞かれた。
「弟が一人います」と私が答えると「有紀ちゃんは長女なんですね、どうりでしっかりした性格な訳ですね」と褒められた。
「ラブエンジェルズにはどんなきっかけで入られたんですか」と聞かれて「オーディションを受けたんです。オーディションには落ちたんですがたまたま別の新グループの企画の話が合って、私に話が回ってきたんです。それがラブエンジェルズだったんです」と答えた。
「ところで僕の会社はテレビドラマのスポンサーをやっていてね。月曜日9時からのドラマで、もう30年もスポンサーをしてるんだ」と山口さんが話題を変えた。
「今度の4月から新ドラマが始まるけど、まだ主演女優が決まってなくてね」と山口さんが言い出したので私はきっと私に主演女優をやってほしいとの話だと思って体が宙に舞い上がりそうになった。
「オーディションで選ぶ予定だけど、審査委員長は僕だからね。僕が推薦すればオーディションは間違いなく通るんだ。僕としては是非、有紀ちゃんに主演女優をやって欲しいんだ」と山口さんに言われて私は嬉しくて思わず叫び声を上げそうになった。
「その前に条件があってね。有紀ちゃんがその条件を承諾してくれたらの話なんだが」と山口さんに言われて私は山口さんがどんな条件を持ち出すのか大体の見当がついた。



 「ここでは話せないから、ちょっと一緒に来てもらえないかな。ホテルに部屋をとってあるからそこで話の続きをしよう」と山口さんに言われて私は迷ってる暇なんかないと自分に言い聞かせた。
山口さんと一緒にエレベーターに乗って下の階に降りると、部屋に案内された。
大きな部屋には特大のダブルベッドがあり、その横には大きなソファーが置いてあった。
私がソファーに先に座ると山口さんも私のすぐ隣に座った。
「ところで有紀ちゃんいつも何処で遊んでるのかな」と山口さんが聞いてきた。
私は山口さんが何でそんなことを効くのか怪訝に思った。
ライブコンサートが毎週あってその上、踊りと歌のレッスンで忙しくて遊ぶ暇なんてない。
楽屋で気分転換にアルプス一万尺を踊ったり、あっちむいてほいをやるくらいが精々だ。
「いつも楽屋で鬼ごっこしたりあっちむいてほいしてます」と私が答えると山口さんが「僕は六本木に遊びに行くのが好きでね」と言い出した。
六本木だったらテレビ局も近くだし、他のタレントさんと食事をすることもよくある。
山口さんが聞きたかったのは、いつもお酒を飲んだり食事をする場所の事らしいと私は気が付いた。
「六本木だったら私もよく遊びに行ってます。お洒落な店が一杯ありますよね」と私は慌てて山口さんに調子を合わせた。
「六本木はお洒落な女の子が一杯いるから、遊ぶにはもってこいだね」と山口さんが言い出したので、私は返事に困ってしまった。
山口さんにとっては六本木は女の子と遊ぶ場所らしい。
女の子がいる店なら一杯あるけど、男のいる店と言ったらホストクラブくらいしかない。
いくらなんでもアイドルがホストクラブで遊んだりする訳には行かない。
私は適当に返事をすればいいと思って「そうですね」と答えた。
「いつも六本木でどんな遊びをしてるのかな」と山口さんが聞くので私はまた返事に困ってしまった。
そんな事をきく理由が分からない
ホストクラブで遊んでるかどうかを確かめたいのに違いないと思って「カラオケはよくします、デュエットが得意なんです」と答えて山口さんの反応を伺った。
「誰とデュエットするのかな。いつも彼氏とデュエットしてるの。それとも他に付き合ってる男とかいるのかな」と山口さんが聞いてきたので私はようやく山口さんが私から何を聞き出したいのか気が付いた。
要は彼氏が居るかどうかを確かめたかったらしい。
「私まだ彼氏は居ないんです。お友達なら沢山いますけど」と私が答えると「それは寂しいね。彼氏はやっぱり欲しいでしょう。一人じゃ寂しいよね」と山口さんが話を向けてきた。
「そうなんです。私毎晩寂しくて泣いてるんです。一人で寝るのは辛くて死んじゃいそう」と私はわざと大げさに言ってみた。
山口さんは私が誘ってると思ったのかいやらしい顔をして微笑んだ。
私はとりあえず山口さんの機嫌を取るのに成功してやれやれと思った。
「夜一人で寂しい時はいつも何してるの。女の子だったら一人でする遊びがあるよね」と山口さんに言われて私はどきっとした。
山口さんがオ×ニーの事を私に言わせたいのは間違いない。
どう返事をしていいのか私は一瞬言葉に詰まった。
「今度のテレビドラマでは、主人公の女子高生がオ×ニーする場面があるんだよ」と山口さんが言い出したので私はドキッとした。
私はラブエンジェルズの一員で、オ×ニーのシーンがあるテレビドラマになんか出たら大変だ。
「オ×ニーのシーンの放送は最終回だから早くても半年先、それまでラブエンジェルズを続けられるんだ。有紀ちゃんもその方がいいだろう。女優になる道があるならチャンスを逃す手はないよね」と山口さんに畳みかけられて私は「そうですよね」と頷いな返事をした。
「早速だけどオ×ニーの演技を見せて欲しいんだ。見本があるから見せてあげるからね。そっくり同じ演技をするんじゃなくて有紀ちゃんの個性がでるように工夫して欲しいんだ」と山口さんが言うと携帯を取り出した。
携帯のメニューを操作すると映画の一場面らしいシーンが液晶の画面に映し出された。
ラブホテルらしい部屋のベッドに紫色のスケスケののネグリジェを着て寝そべっているのは有名な女優の凛華さんだとすぐ判った。
「これからテレクラに電話する場面なんだ、有紀ちゃんテレクラってしってるよね」と山口さんに教えられて私は「テレクラくらい知ってます」と知ったかぶりをして答えた。
凛華さんが携帯で話を始めると、しばらくして黒のレース模様のパンティーを脱ぐのが見えた。
相手の男の声が聞こえないので判らないけど男にパンティーを脱げと指図されたみたいだ。
凛華さんは両足を大きく広げて、指を使いながら腰を上下に激しく降り始めた。
私がいつもしてるオ×ニーとはまったく別の大人の世界だ。
こんなオ×ニーは私にはとてもできないと思って私は唇をかんだ。
凛華さんが体を仰け反らせて大声をだすと、急に静かになった。
しばらく凛華さんが体を小刻みに震わせてすすり泣きを続けた後に、携帯を持ち直して男に「お願い今すぐ来て、我慢できないの。今すぐ抱いて」と言う台詞が聞こえてきた。
テレクラで電話した後に女性が男と待ち合わせをして会うなんて、あるはずがないと思ってたけどこうゆう事なんだと私は理由が分かった。
テレクラで男とエッチな話をしているうちに、興奮してしまってオナニーが止められなくなって、それで男に会いたくなってしまうんだ。
テレクラを使うような男は遊び慣れてるから、女の方から会いたいと言わせるくらい簡単なんだと判って何だか怖くなった。
「有紀ちゃんもテレクラに電話したことあるよね。とりあえずテレクラに電話したつもりになってオ×ニーして見てくれないか」と山口さんに言われて私は「私にはできません」と即座に断った。
凛華さんがやってるような凄いオ×ニーなんて私には到底できない。
私にはとても女優になんかなれないんだと諦めるしかないと思った。
「いや、だれでも最初はできないのは当たり前なんだ。有紀ちゃんにやる気があれば努力しだいでできるようになるんだから頑張ってやってみようよ」と山口さんは慌てたそぶりで私を説得しようとした。
「有紀ちゃんは才能もあるし、美人だし。頭良いから演技だってできるはず」と山口さんに言われたができないものはできない。
「私もう帰ります」と言って部屋をでようとしたとき山口さんが「有紀ちゃんちょっとまって、凛華さんに演技指導をしてもらえばきっとできるよ」と言い出した。
山口さんが携帯を取り出すとすぐに凛華さんが出たらしくて「演技指導をしてもらえないか、例のシーンなんだけど」と話すのが聞こえた。
相手が凛華さんと聞いて私は思い直した。
凛華さんに演技指導をしてもらえるなんて滅多にない機会だ。
とりあえず凛華さんに私の名前を知ってもらえるだけでもいいから話を聞いたほうがいいと思った。
山口さんに携帯を渡されると私はすぐに「はじめまして。ラブエンジェルズの有紀です」と挨拶した。
「有紀ちゃん女優になりたいんですってね。大丈夫よ私だって最初っから女優になろうと思った訳じゃないんだから」
「誰だって最初から上手に演技なんかできないのよ。でも大丈夫。いろんな経験をするうちに演技もだんだん上手になっていくの。私もそうだったの」
「ともかく手当たり次第にいろんな体験してごらんなさい。遊びでも仕事でも恋でも何でもいいから」
「恋にもいろんな恋があるのよ。真剣な恋だけじゃないの。遊んだり遊ばれたり。裏切られたり脅されたりすることだってあるの」
「その一つ一つが演技の肥やしになるのよ」と凛華さんに言われて私はすっかり感心してしまった。
「有紀ちゃんだってもう大人なんだからオ×ニーくらいした事あるでしょう。いま私もオ×ニーをするから私と一緒に有紀ちゃんもオ×ニーしてごらんなさい。私の真似をするだけでいいのそれならできるでしょう」と凛華さんに言われて私はとても断れなかった。
「まずパンティーを脱いじゃいましょうね。それだけでも随分と気持ちが違うから。私も脱ぐから」と凛華さんに言われて私は一瞬ためらった。
いくらなんでも山口さんの目の前でパンティーを脱いだりしたら、ふしだらな女だと思われるに決まってる。
だけど凛華さんが自分もパンティーを脱ぐと言ってくれてるのに断る訳にもいかない。
私は山口さんに背を向けてパンティーを脱ぐとベッドの枕元に置いた。
「脱ぎました」と私が凛華さんに報告すると「じゃあ、ベッドに横になって御覧なさい。私も横になるから」と指示された。
言われた通りに私がベッドに横になると「有紀ちゃんいつもどんなこと想像して、オ×ニーしてるの」と凛華さんに言われて私は困ってしまった。
私のオ×ニーする時の妄想は結構過激だ。
「有紀ちゃん。女の子はねオ×ニーする時は彼氏と愛し合っう普通のセックスを想像してもなかなか気持ちよくならない物なの」
「今までで一番嫌だった体験を想像して御覧なさい。有紀ちゃんだってもう大人なんだから輪姦された経験だってあるわよね」
「その時の事を想像したほうが、絶対気持ちよくオ×ニーできるはずよ」と凛華さんに言われて私はドキッとした。
どうして私が輪姦されたことがあるって凛華さんが知ってるのか理由が分からない。
「どうして知ってるんですか」と私は思わず凛華さんに聞き返した。
「女優になりたい女の子はね、だれでも輪姦された経験は一度や二度はあるのが普通なのよ」
「そうでなければリアルな演技ができないでしょう。女優になるにはいろんな体験をしないと駄目なのよ」と凛華さんに言われて私はきっと凛華さんも輪姦された経験があるんだろうと思った。
私の輪姦体験なんてきっと凛華さんが体験した輪姦に比べたらまだ子供なんだろうと思うと少しは気が休まった。
まだラブエンジェルズとしてデビューする前に、ダンスのレッスンのあと六本木のカラオケでナンパされたことがある。
その時はまだ男の子にナンパされるとどんなことになるのか知らなかったから、一緒にお酒を飲んで酔いつぶれてしまった。
ラブホテルに連れ込まれて彩香ちゃんと一緒に輪姦された時の事は今でもはっきりと覚えている。
輪姦なんかされて楽しいはずはないのに体が異様に興奮して朝まで震えてた。
それ以来オ×ニーする時は、輪姦されるのを想像するのか止められない。
輪姦なんか絶対にもう二度とされたくなかったけど、それでもオ×ニーするときは輪姦されたいと思う気持ちが自分でも抑えられなかった。
「膝を立てて足を左右にいっぱいに開きなさい。オXンXンが無理やりにオXXコに入ってくるのを想像して指を使うのよ」と凛華さんに指示されて私は言われた通りに指を使った。
「有紀ちゃん気持ちよくなったら声を出すのよ。大きく息をすって吐くのを繰り返すと自然と声がでるからやってみなさい」と凛華さんが言うと「ぁあぁん、あ、ぁあぁあーーーー」という声が私の耳に響いてきた。
私は必死で同じように声を出そうとしたが、凛華さんほどに迫力のある声は出そうと思っても真似できなかった。
「オXンXン本当に奥まで入ってる。オXXコ壊れちゃう」と大声で叫ぶ凛華さんの声が聞こえてきたとき、私は急に体中が震えだして止まらなくなった。
しばらくして体が楽になったとき気が付くと携帯の電話はもう切れていて凛華さんの声は聞こえなかった。
「なかなか良かったよ、オ×ニーも雰囲気出てたし。オ×ニーの演技は合格だ。だがまだ難しい演技があってね」と山口さんに言われて私はまだ演技のテストがあるらしいと不安な気持ちになった。
「テレクラで男と会う約束をしたら。男にラブホテルに連れ込まれるよね。そこでレイプされるんだが、嫌がって抵抗しながら、実は自分からレイプを誘うと言う演技が必要でね。有紀ちゃんにできるかな」と山口さんに聞かれて私は「やります、やらせて下さい」と答えるしかなかった。
「じゃあ始めるよ」と山口さんが言うと、両手で私の両足を掴んで足を拡げようとしてきた。
私は必死で山口さんの両手を振りほどこうとして足をばたつかせたが、山口さんは私の足首をしっかり掴んで離さない。
「いや、止めて、お願い」と私が大声で叫ぶと山口さんは「いい加減にしろ、ぶっ殺すぞ」と私を怒鳴りつけて来た。
私が抵抗するのを止めると、山口さんは私の股の間に腰を落としてきた。
欲望の儀式が始まる予感が、私の身体を襲った。
山口さんの欲望は、楽しみを先に延ばしたいかのように、私の身体ををじらしながら開いてきた。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがあった。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできなかった。
信じられない感触が私の体中に広がると許しを請うことさえできなくなった。
時計の針が止まると、永遠の時間が私の体を支配していた。
このままずっと責め続けられたら、私は暴君に屈服するよりないと覚悟を決めた。
山口さんは私の身体を一撃で貫き通すと、最後の望みを打ち砕いた。
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