【完結】淫獄の玩具箱

asami

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第百六十七話

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 新学期が始まって情報の授業でプログラミングの実習をすることになった。
家でもノートパソコンでプログラミングの勉強をしないといけないのだが俺の持っているノートパソコンはクロームブックだ。
小学校の時は学校で使うパソコンがクロームブックだったのでそれでよかったのだがクロームブックではプログラミングの勉強はできない。
俺は新型のウィンドーズのノートパソコンを買おうと思った。
俺はインターネットでよさそうなノートパソコンを探してみたがどれも結構な値段だ。
俺はバイトをしてノートパソコンを買おうと思った。
アルバイトを探そうと思ってインターネットを調べているとよさそうな仕事を見つけた。
チンドン屋のアルバイトでコスプレをしてビラを配ればいいだけの仕事だ。
さっそく俺は電話して面接を受けることにした。
約束の時間に駅前のスーパーの前に行くとチンドン屋らしい服装をした人が楽器の準備をしている。
すぐにコスプレの衣装に着替えてバイトのビラ配りをすることになった。
だが渡された衣装は女子高生が着るようなセーラー服だ。
それもスカートの丈がかなり短い。
魔法少女かなにかのコスプレらしい。
それに下着のブラジャーとパンティーも渡された。
女子高生が着るような白色のレース模様の下着だ。
俺はまだ小さかったころに姉の幼馴染みの誕生会で女装させられたことがある。
その時にワンピースの下に着せられたのもこんな感じの下着だった。
俺は女装させられたときオXンXンが立ってしまい、女の子たちにからかわれた事を思い出した。
その頃はまだ小さかったからなんで自分のオXンXンが立ったのか理由が分からなかったが、今思い出してみると死んでしまいたいほど恥ずかしい。
俺は一瞬ためらったが金になる仕事なので断る訳にはいかない。
スーパーのトイレでセーラー服に着替えるとチンドン屋の女の子がお化粧をしてくれた。
チンドン屋の化粧だけあって随分と派手にアイシャドーを入れて付け睫をつけて頬も真っ赤だ。
見た目はどうにか女子高生に見えなくもないがスカートが短くて恥ずかしくてとても歩けない。
ブラジャーには大きなパッドが入れてあって胸がブラウスの前に突き出て足元がみえない。
胸の大きい女の子はいろいろと苦労があるものだと初めて気がついた。
駅前のスーパーを出て近くの商店街を一回りすると小さな子供が面白がってついてきた。
子供の目の位置から見るとセーラー服のスカートの中が丸見えになってしまうのだ。
俺は恥ずかしくてとても歩けなかったが子供になら見られてもいいやと思って頑張ってビラ配りを続けた。
すぐ横で太鼓やクラリネットが大きな音を立ててるので耳が痛くなったが我慢するしかない。
何度も同じ道をビラを配って歩くと夕方近くになってやっと仕事が終わった。
明日も同じ時間に来るように言われてそのまま現地解散になって俺は困ってしまった。
セーラー服を着たまま家に帰るのはさすがにつらい。
それにこんな厚化粧で歩いてる女子高生など居るわけもない
とりあえずスーパーに戻ってトイレで着替えようと思って歩きだすと男に声を掛けられた。
「ちょっと、君可愛いねカラオケでもしないか」と男性に声を掛けられた。
知り合いかと思ったが見たことのない顔だ。
それに中年の腹のでたオヤジでどう考えても変だ。
どうやら俺の事を本物の女子高生だと思ってナンパするつもりらしい。
スカートの丈も短いし厚化粧なのでよっぽど遊んでる女子高生に見えたらしい。
俺はどうしようかと思ったがとりあえずカラオケで化粧を落としたほうがいいと思いついた。
男と一緒にカラオケ店に入ると飲み物を勧められた。
一口飲んで見ると舌にピリッと来た。
なんだか変だと思ったがそのまま飲み込むと胃袋が熱くなった。
頭がぼんやとして目眩がしてきた。



 目が覚めたとき俺は公園のベンチで寝ているのに気がついた。
家に戻ったはずだと思ったがどうも違っていたらしい。
どうやらコスプレのセーラー服を着たまま公園のベンチで寝たしまったらしい。
昨日の事を思い出そうとしたが、カラオケを出た所までは覚えているがそのあとの記憶がない。
俺はセーラー服を着たままなので着替えようと思ったが着替えがない。
持ち物をさがすと財布と携帯をもっている。
これなら家に帰る電車賃くらいはありそうだと思って公園を出たが自分がどこにいるのか分からない。
景色を確かめると体育館が近くにあるのが見えた。
どうやら渋谷にいるらしいと俺はなんとなく気がついた。
駅前まで歩いていくとロッテリアを見つけたので一休みしようと思った。
エビバーガーとコーヒーを頼んで空いてる席に座ると食べ終わったあとトイレに立った。
セーラー服を着ているので便器に座って小便をしようとしたとき俺は愕然とした。
股間にあるべきものがないのだ。
何度も手で触って確かめたがやっぱりない。
それでも小便がでるので用は済ませたがやっぱり変だ。
トイレの鏡で自分の顔を確かめてみたがいつもの俺の顔とは全然違う。
お化粧をしているから別人に見えるのかとも思ったが顔の輪郭が全然違う。
胸に手を当てて確かめると肉の塊の感触があって本物の胸だ。
何がなんだかさっぱり訳が分からない。
俺は昨夜何があったのか思い出そうとしてみた。
俺は昨日までは確かに男だったはず。
チンドン屋のバイトでセーラー服の女装をしたが、それだけで身体が女になるはずがない。
スカートを直して席にもどったが頭の中は混乱するばかりだった。
このまま家に帰るかどうか俺には決心がつきかねた。
俺はもともと男の子なはず。
家に戻れば家の子じゃないと言われるに決まっている。
決心がつかづにぼんやりしていると携帯にメッセージが届いた。
携帯を開いてみると「今どこにいるの」とだけ書いてあって相手に思い当たりはない。
もしかして俺が女体化した事を知っていてメッセージを送ってきたのではないかとふと思った。
だったら何か事情を知ってるかもしない。
「駅前のロッテリアです」とだけ返事を書くとすぐに「これから会えるかな」と返事が来た。
俺はロッテリアでメッセージの相手と待ち合わせの約束をした。
しばらく待っていると中年の男が俺の座った席の前まで来て「いや、待たせたね」と声を掛けてきた。
俺は男の顔をよくよく確かめてみたが見覚えはない。
だが相手の男が俺を知っている所をみると俺の女体化と関係がありそうだと思った。
「さっそくだけど昨日のお礼だ。約束通り三万円だ」と男が俺に一万円札の束を渡そうとした。
俺はなぜ男が俺に金を払うのか理由は分からなかったが、とりあえずお金はあったほうがいいと思ってお金を受け取った。
中年の男性が女子高生にお金を払うのはもしかしたら援助交際かもしれない。
俺は一応確かめた方がいいと思って「これは何のお金なんですか」と聞いてみた。
「昨日の分だよ、約束通り一晩で三万円だ」と男が答えるのを聞いて俺はやっぱり援助交際らしいと気が付いた。
だが援助交際とは言っても実際に何が起きたのか俺には全然記憶がない。
昨日まで俺は男だったはずなので援助交際なんかできるわけがない。
俺は男に昨日のことをどう聞いていいのか迷ったが「今日もお金はもらえるんですか」と試しに聞いてみた。
男はすぐに「もちろんだよ、遊んだ後にちゃんと渡すからね」と答えた。
やっぱり俺は昨日この男と一緒に遊んだらしいがそれと俺の女体化と関係があるのかはよく分からない。
俺が黙り込んでいるのを見て男は「今日はどんな遊びがしたいのかな」と俺に聞いてきた。
俺はとっさに「昨日と同じがいいです」と男に答えた。
そう聞けば俺が昨日男と何したのか確かめられると思ったからだ。
男は口元を綻ばせて笑い顔を作ると「じゃあ、さっそく行こうか」と立ち上がった。
どこに行くのかは分からないがともかく一緒についていくしかない。
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