【完結】淫獄の玩具箱

asami

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第百六十六話

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 BLUETOOTHイヤホンの調子が悪くてとうとう音が出なくなった。
何度か充電を繰り返してみたがやっぱりだめだ。
随分前に中学の入学祝いに叔父が買ってくれたイヤホンで音がいい高級品だ。
同じイヤホンを買おうと思ってインターネットで調べてみると結構な値段がする。
気に入っているイヤホンなので少しくらい高くても買いたいと思った。
金はないのでアルバイトをして稼ぐしかない。
アルバイトを探そうと思ってインターネットを調べているとよさそうな仕事を見つけた。
コマーシャルの撮影のエキストラのバイトだ。
通行人の役なので歩くだけだ。
写真と履歴書を送るとすぐに採用通知が来た。
撮影の当日は駅前に集合だ。
約束の時間に駅前に行くと撮影用の機材やスタッフを載せたワゴン車が一杯並んでいる。
小さなテントがいくつか用意されていて着替えに使っているらしい。
さっそく受け付けのテーブルが置いてあるテントの前に言って名前を告げた。
「じゃあ、そこのテントでこの衣装に着替えて下さい。そのあとお化粧しますから」と受け付けの女子社員に言われて俺は衣装を受け取った。
だが何だか変だ。
渡されたのは女子高生が着るようなセーラー服だ。
「あのこれ間違えてませんか」と俺は女子社員に聞いてみた。
「間違えてませんよ。あなたは女子高生の役で通行人になってもらう契約です」と言われて俺は困ってしまった。
ホームページでエキストラの募集を見たときもっとよく確かめればよかったと思ったがもう遅い。
いまさら断れないので俺はしかたなくセーラー服を着ることにした。
着替え用のテントに入ると他にも女の子たちがセーラー服に着替えている最中だ。
俺は女の子達の前で着替えるのは恥ずかしかったがなんとか急いで着替えた。
着替えが終わると別のテントでお化粧をしてもらった。
準備が済むとさっそく撮影が始まった。
ディレクターの合図にしたがって他の女の子達といっしょに駅前を歩くだけだ。
リハーサルのあと何度か本番の撮影を繰り返してやっと撮影は終了した。
着替えしようと思ったが他の女の子たちと一緒にテントで着替えをするのは気が引ける。
近くのロッテリアのトイレででも着替えようかと思って俺は撮影現場を離れた。
「ちょっと、君可愛いねカラオケでもしないか」と男性に声を掛けられた。
知り合いかと思ったが見たことのない顔だ。
それに中年の腹のでたオヤジでどう考えても変だ。
どうやら俺の事を本物の女子高生だと思ってナンパするつもりらしい。
俺は本当の事を行った方がいいかと思ったが、女子高生の振りをして男をからかうのも面白いと思った。
男と一緒にカラオケ店に入ると飲み物を勧められた。
一口飲んで見ると舌にピリッと来た。
なんだか変だと思ったがそのまま飲み込むと胃袋が熱くなった。
頭がぼんやとして目眩がしてきた。



 目が覚めたとき俺は公園のベンチで寝ているのに気がついた。
家に戻ったはずだと思ったがどうも違っていたらしい。
どうやらコスプレのセーラー服を着たまま公園のベンチで寝たしまったらしい。
昨日の事を思い出そうとしたが、カラオケを出た所までは覚えているがそのあとの記憶がない。
俺は尿意がしたのでトイレを探した。
見回してみると少し奥にトイレが見えたので俺は急いでトイレに駆け込んだ。
セーラー服を着ているので便器に座って小便をしようとしたとき俺は愕然とした。
股間にあるべきものがないのだ。
何度も手で触って確かめたがやっぱりない。
それでも小便がでるので用は済ませたがやっぱり変だ。
トイレの鏡で自分の顔を確かめてみたがいつもの俺の顔とは全然違う。
お化粧をしているから別人に見えるのかとも思ったが顔の輪郭が全然違う。
胸に手を当てて確かめると肉の塊の感触があって本物の胸だ。
何がなんだかさっぱり訳が分からない。
俺は昨夜何があったのか思い出そうとしてみた。
俺は昨日までは確かに男だったはず。
コマーシャル撮影のバイトでセーラー服の女装をしたが、それだけで身体が女になるはずがない。
俺はセーラー服を着たままなので着替えようと思ったが着替えがない。
持ち物をさがすと財布と携帯をもっている。
これなら家に帰る電車賃くらいはありそうだと思って公園を出たが自分がどこにいるのか分からない。
景色を確かめると体育館が近くにあるのが見えた。
どうやら渋谷にいるらしいと俺はなんとなく気がついた。
とりあえず渋谷駅まで歩くことにした。



 坂を下ってセンター街まで出ると人通りが多くて歩いているだけでも他の人とぶつかりそうになる。
渋谷の駅が見えてきたが俺はどうしようかと迷った。
このまま電車に乗って家に帰る訳にもいかないしかと言って行く当てもない。
とりあえず喉が渇いたのでどこかで一休みしようと思った。
財布を確かめるとコーヒー代くらいはある。
マクドナルドを見かけたので、一休みしてコーヒーを飲むことにした。
レジでコーヒーを買って席を探したが、店はかなり混んでいてなかなか席が見つからない。
しばらくトレーを持って待っていると、席が空いたのでやっと座れた。
コーヒーに砂糖とミルクを入れていると「その席座っていいわよね」と声を掛けられた。
顔を上げると女子高生がすぐ俺の目の前に立っている。
俺は女子高生の制服が俺と一緒なのに気が付いた。
俺はどう返事をしていいのか一瞬迷ったが、俺が返事をする前に女子高生は俺の前の席に勝手に座った。
「あなた今日学校さぼったんでしょう、勝手にさぼると大変よ」と女子高生が俺に話しかけてきた。
「私幸代って言うのよ。宜しくね」と女子高生が挨拶した所をみると俺とは知り合いではないらしい。
「私は徹子です」と俺は仕方なく返事をした。
幸代ちゃんは席に着くなり、もの凄い勢いで喋りだした。
俺は適当に相槌を打ちながら、幸代ちゃんの話を聞いていた。
幸代ちゃんの話は全部が全部男と女の話で、それ以外の話題は一切ない。
女子高生というのはそんなに男と女の事にしか興味がないのかと思って呆れてしまった。
「ところで徹ちゃんいいバイトがあるんだけどやってみない」と幸代ちゃんが突然言い出した。
「あなた、どうせ暇なんでしょう。それに男の子とも知り合いになれるバイトなの」と幸代ちゃんが言うので俺はこれは都合がいいと思った。
今日はこれから先は行く先が決まってない。
とりあえずアルバイトの口があれば当分はなんとかなりそうだ。
幸代ちゃんが今すぐ案内すると言うので俺は幸代ちゃんと一緒にマクドナルドを出た。



 裏道にはいってしばらく歩くと、小さなビルの三階に案内された。
入り口を入ると受付があり、その奥には小さな個室が並んでいる。
奥には控室らしい部屋がってセーラー服を着た女の子の姿が見えた。
控室の隣のドアを開けると事務所になっていて、店長らしい中年の男が座っていた。
部屋の奥にはベッドも置いてあって、仮眠用らしい。
「この子がここでアルバイトしたいって言うから、連れてきました」と幸代ちゃんが男に報告すると男はすぐに金庫からお金をだして幸代ちゃんに渡してる。
幸代ちゃんはお金を数えると「これ、徹ちゃんの分よ、とっといてね」と言ってお札を一枚俺に渡した。
どうやら店で働きたい女の子を連れてくると紹介料がもらえる仕組みらしい。
俺はそれで幸代ちゃんが俺にやけに馴れ馴れしい態度だったのだと気が付いた。
最初から俺をこの店に誘うつもりで声をかけてきたらしい。
俺はどうしようかと迷ったが、せっかくお金になるバイトを紹介してもらったんだからやるしかない。
店長が店のシステムを説明してくれた。
店の個室で客の男に簡単なマッサージをするだけでいいらしい。
マッサージのやり方は店長が教えてくれるからその通りにやればいいとのこと。
客から他のサービスを要求された場合は断ってもいいし、お金がもらえるならやってもいいとのことだった。
店としては本番は禁止の建前だけど、あくまでも建前でお客さんと仲がよくなったら恋愛関係は自由だとのこと。
「まず最初に写真を撮らせてもらうからね。ホームページに載せる写真がいるからね」と男が言うので、俺は男の前に立った。
男は携帯を手にもって、俺の正面から写真を何枚かとった。
次に横を向いて写真を撮ってそのあとは、少し離れてから全身の写真を撮った。
一通り写真撮影が終わると「じゃあマッサージの指導をするからね。徹ちゃんはマッサージをしたことあるのかな」と男に聞かれた。
俺はマッサージをしたこともないし、マッサージをされたこともない。
「したことありません」と俺が答えると「大丈夫。マッサージは簡単だから誰にでもできるからね。研修をすればすぐお客さんをとって貰うよ」と男に言われた。
男は俺の見ている前で服を脱ぎ始めた。
マッサージをするのは服の上からでもいいはずだと思ったけど、それでは普通のマッサージと同じでいいお金にはならないらしい。
「女の子は服を着たままでいいんだよ。その方がいかにも女子高生らしくて雰囲気がでるからね」と男に言われて俺はとりあえず自分は裸にならなくてもいいと分かって一安心した。
男は全裸になるとベッドの上に横になった。
「じゃあまず足の裏からマッサージを始めてみようか。最初は小指の裏から揉んで御覧」と男に言われて俺はなるほどと思った。
なるべく男の急所から遠いところから揉み始めて、男の気持をじらして期待をもりあげるという手順らしい。
足の指を一本一本丁寧に揉んだあとは、足の裏を指を押し付けるようにして揉んでそのあとはふくらはぎをゆっくりと揉んだ。
ふくらはぎを揉んだ後は太ももを揉む順番になった。
「もっと、上の方を揉んで御覧」と男に言われて掌を腿の付け根にあてがうと、いやでも男のオXンXンが目に入る。
自分のオXンXンだったら普通に毎日目にしているが、他の男のオXンXンなんかをまじまじと見たことはない。
修学旅行で一緒にお風呂に入った時以来だ。
他の男のオXンXンは自分とどう違うのか、興味があることはあるけどじっくりと見つめるチャンスなど今までになかった。
俺のオXンXンは普通に肌色だし、修学旅行の時にみた友達のオXンXンも普通の肌色だった。
だけど俺の目の前にあるオXンXンは薄黒い紫色で色が全然違う。
なぜこんな色をしているのか全然理由が分からない。
「徹ちゃん。フェ××オってしたことあるかな」と男に聞かれて俺は返事に困った。
俺は男だから他の男にフェ××オしたことなんて在るわけがない。
友達の話ではフェ××オをしてもらうととっても気持ちいいらしいが、そいつも実際にフェ××オしてもらった経験はないらしい。
「この店ではね本番は禁止だけど、フェ××オはやってもらわないと困るんだよ。お客さんだってそれが目当てで高いお金を払ってるんだからね」と男に言われて俺はやっぱりと思った。
いくら本番禁止だからといって、それでお客が金を払ってくれるはずはない。
やっぱりそれなりにお客の喜ぶエッチなサービスを提供するのは当たり前だ。
「フェ××オが出来ないなら、この店では雇えないからね。フェ××オが上手かどうかたった今試させて貰うよ」と男に言われて俺は困ってしまった。
フェ××オがよっぽど上手にできないとこの店ては雇って貰えないらしい。
俺は裏ビデオで男が女の口の中に射精する場面を見たことがあるのを思い出した。
女はとても嬉しそうな顔で舌先で樹液を味わっていたけど、樹液なんて舐めて美味しいはずがない。
「口の中にだされたらどうすればいいんですか」と俺は遠回しに男に聞いてみた。
男は「そのときは飲み込んで貰えるかな。男の樹液を飲むとね肌が綺麗になるし。とっても美味しいんだよ」と答えた。
「女の子だったら誰だって大好きだし。嫌いな女の子なんていないからね」と男に言われて俺はとても信じられなかった。
「俺は飲んだことないけどね。そんな変態じゃないから」と男が付け加えたのを聞いて俺は腹が立った。
女には飲めば肌が綺麗になると言っておきながら自分は変態じゃないから飲まないなんて言い草はあまりにも勝手すぎる。
それに男の樹液の香りは、とても口に入れてられるような物じゃないってことは俺は男だからよく知っている。
口の中でネバネバする感触が舌に絡みつくのを想像するだけで吐き気がしてくる。
いくら金を貰えるからと言って毎晩男の樹液を飲まされるなんてとてもやってられない。
俺はもっと楽なバイトを探した方がいいと思って「私帰ります」と言って部屋から出ようとした。
男は俺の手を掴んで床に押し倒すと「フェ××オすると言うまでお仕置きだ」と怒鳴りつけてきた。
「お仕置きってなんですか」と俺は男に聞いてみた。
男は「つべこべ言うんじゃねえ、俺に口答えする気か」とまた俺を怒鳴りつけてきた。
いきなり男が俺のお尻を掌で叩きつけてきて俺は体が飛び上がった。
お仕置きというのはお尻を叩くことらしい。
男は「一つ、二つ」と数を数えながら俺のお尻を叩き始めた。
繰り返し男の手が俺のお尻に叩きつけられると痛くて死にそうになった。
「やめて下さい」と俺は必死で男に頼んだが男は止めてくれる気配はない。
男に尻を叩かれる度に俺は自分の体が変な感じになって来るのに気が付いた。
俺の体には今はオXンXンはついていないのになんだかオXンXンが大きくなったような気がする。
オXンXンの代わりに俺のオXXコが熱くなってきちゃってるらしい。
なんだかオXXコがぬるぬるしてきてるような気がする。
男が俺のお尻を叩くたびにオXXコが火箸でつつかれるような気がして体が震えだした。
どうしてお尻を叩かれてこんな気持ちになるのか訳が分からない。
男は俺の様子を見てさらに力を込めて俺のお尻を叩きつけてきた。
俺は体に襲い掛かる快感に耐え切れずに背中を仰け反らせて体中を震わせた。
男が50発俺のお尻を叩き終わると俺は痛くてお尻の感触がなくなっていた。
「さあ、口でやってもらおうか。いやならもう一度お仕置きだ」と男が厳しい口調で俺に命じてきた。
こうなったらとても男には逆らえない。
俺は男の前に膝を付くと男の股間に口を寄せた。
柔らかな感触を楽しむようにあなたは腰を寄せて俺の口の中に押し入れてきた。
偽りのない従属を享受する快感を俺は追求し続けた。
強情な程に張りつめた気分はやがてなま暖かい感触に変わり、腰を振る勢いが激しさを増していった。
支配される快感がやがて俺の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきた。
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