【完結】淫獄の玩具箱

asami

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第百四十話

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 学校の昼休みに幼馴染みの奈々恵ちゃんが俺のクラスに来た。
「ねえ秀夫ちゃん頼みたいことがあるんだけど聞いてくれるわよね」と奈々恵ちゃんに頼まれて俺は奈々恵ちゃんの頼みなら断るわけにはいかないと思った。
「こんど将棋の大会で団体戦があるんでけどメンバーが一人足りなくて困ってるの。秀夫ちゃん将棋得意だったわよね」と奈々恵ちゃんに言われた。
「そんなに強くないけど俺でいいなら出てもいいよ」と俺が答えると「それはとっても助かるわ。有り難う。だけど一つだけ問題があるの」と奈々恵ちゃんが続けた。
「出場資格は女の子だけなの。だから本来なら秀夫ちゃんは出場資格がないんだけど。そこをなんとかして出場して欲しいの」と奈々恵ちゃんに言われて俺はなんとなくさっしがついた。
俺に女の子の振りをして将棋大会に出場して欲しいということらしい。
俺は奈々恵ちゃんのお誕生会に呼ばれたとき奈々恵ちゃんの服を着せられて女装させられたことがある。
その時はまだ子供だったから女装しても可愛く見えたが今は高校生だ。
「大丈夫秀夫ちゃんだったら絶対にバレないから、だって秀夫ちゃんは今でも女の子みたいに可愛いから」と奈々恵ちゃんに言われて俺はその気になった。
学園祭のカラオケコンテストで女装したときも可愛くて女の子みたいと言われたことがある。
それに将棋を指すような女の子は大抵色気がなくて見た目は男の子みたいな子も多い。
うまく誤魔化せばバレないと思って俺は奈々恵ちゃんの誘いに乗ることにした。
将棋大会に当日は事前に奈々恵ちゃんの家に行って奈々恵ちゃんのセーラー服を着てお化粧もしてもらった。
下着も女の子らしい水色のフリルの一杯ついたブラジャーとパンティーだ。
ブラジャーにはパッドも入れて胸を膨らませた。
胸が大きすぎると目立つし、ぺちゃんこだと男の子だと判ってしまうので、小さめのパッドを入れた。
駅で待ち合わせして他の女の子達と一緒に将棋大会の会場に行くと女子高生やその家族らしい大勢の人たちでごった返していた。
将棋を指すような女の子たちはみな真面目そうで色気もない。俺はこれならなんとか誤魔化せそうだと思った。
来賓の挨拶が終わるといよいよ大会が始まった。
俺は自分ではそこそこ将棋が強いと思っていたが将棋大会に出場するような女の子はみなかなり強い。
団体戦でも全然勝てなくて初戦で敗退してしまった。
残った時間は他のチームの将棋を見学して大会が終わるのを待った。
優勝チームが決まって講評も済むと他の女の子たちは反省会を開くというので俺はひとまず先に帰ることにした。
セーラー服を着たまま一人で帰るのは何だか不安な気がしたがしょうがない。
駅近くまで来ると「ちょっと、君可愛いねカラオケでもしないか」と男性に声を掛けられた。
知り合いかと思ったが見たことのない顔だ。
それに中年の腹のでたオヤジでどう考えても変だ。
どうやら俺の事を本物の女子高生だと思ってナンパするつもりらしい。
俺は本当の事を行った方がいいかと思ったが、女子高生の振りをして男をからかうのも面白いと思った。
男と一緒にカラオケ店に入ると飲み物を勧められた。
一口飲んで見ると舌にピリッと来た。
なんだか変だと思ったがそのまま飲み込むと胃袋が熱くなった。
頭がぼんやとして目眩がしてきた。



 朝になって目が覚めると胸に何かが載っているような重みをかんじた。
変だと思って起きてみるとなんだか変だ。
いつもの自分の部屋ではない。
いったいどこに居るんだろうとと思って部屋の中を見回してみるとホテルの部屋らしい。
それにベッドは巨大なダブルベッドだ。
体を起こしてベッドから降りると全裸で何も着ていない。
胸が大きく膨らんでまるで女の体みたいだ。
俺は不安な気持で股間を確かめてみたがあるべきものがない。
俺は自分の体が女体化しているに気がついて当惑した。
ベッドの横に大きな鏡があるので俺は自分の体を確かめてみた
どっから見ても女の体で顔もいつもの俺の顔とは違う。
何がなんだか判らない。
とりあえず部屋から出ようと思って服を探すと昨日着たセーラー服しかない。
下着も女物のパンティーとブラジャーだ。
あるものを着るしかないので俺はパンティーとブラジャーを付けてその上にセーラー服を着た。
部屋を出てエレベーターに乗って一階に降りると受け付けについた。
そとに出ると裏通りの小道だ。
普通のホテルにしてはなんだか場所が変だと思ってよくよくみるとご休憩の看板がでている。
どうやらラブホテルだったらしい。
どうして俺がラブホテルになんか泊まったのか理由がわからない。
小道の少し先は大通りになっていて駅前に通じる道らしい。
駅前まで歩いていくとファーストキッチンを見つけたので一休みしようと思った。
ベーコンエッグバーガーとコーヒーを頼んで空いてる席に座ると俺はこの先どうするのか途方にくれた
このまま家に帰るかどうか俺には決心がつきかねた。
俺はもともと男の子なはず。
家に戻れば家の子じゃないと言われるに決まっている。
決心がつかづにぼんやりしていると携帯にメッセージが届いた。
携帯を開いてみると「今どこにいるの」とだけ書いてあって相手に思い当たりはない。
もしかして俺が女体化した事を知っていてメッセージを送ってきたのではないかとふと思った。
だったら何か事情を知ってるかもしない。
「駅前のファーストキッチンです」とだけ返事を書くとすぐに「これから会えるかな」と返事が来た。
俺はファーストキッチンでメッセージの相手と待ち合わせの約束をした。
しばらく待っていると中年の男が俺の座った席の前まで来て「いや、待たせたね」と声を掛けてきた。
俺は男の顔をよくよく確かめてみたが見覚えはない。
だが相手の男が俺を知っている所をみると俺の女体化と関係がありそうだと思った。
「さっそくだけど昨日のお礼だ。約束通り三万円だ」と男が俺に一万円札の束を渡そうとした。
俺はなぜ男が俺に金を払うのか理由は分からなかったが、とりあえずお金はあったほうがいいと思ってお金を受け取った。
中年の男性が女子高生にお金を払うのはもしかしたら援助交際かもしれない。
俺は一応確かめた方がいいと思って「これは何のお金なんですか」と聞いてみた。
「昨日の分だよ、約束通り一晩で三万円だ」と男が答えるのを聞いて俺はやっぱり援助交際らしいと気が付いた。
だが援助交際とは言っても実際に何が起きたのか俺には全然記憶がない。
昨日まで俺は男だったはずなので援助交際なんかできるわけがない。
俺は男に昨日のことをどう聞いていいのか迷ったが「今日もお金はもらえるんですか」と試しに聞いてみた。
男はすぐに「もちろんだよ、遊んだ後にちゃんと渡すからね」と答えた。
やっぱり俺は昨日この男と一緒に遊んだらしいがそれと俺の女体化と関係があるのかはよく分からない。
俺が黙り込んでいるのを見て男は「今日はどんな遊びがしたいのかな」と俺に聞いてきた。
俺はとっさに「昨日と同じがいいです」と男に答えた。
そう聞けば俺が昨日男と何したのか確かめられると思ったからだ。
男は口元を綻ばせて笑い顔を作ると「じゃあ、さっそく行こうか」と立ち上がった。
どこに行くのかは分からないがともかく一緒についていくしかない。



 ファーストキッチンを出て、裏道に入ると歩きながら男の手が俺のお尻を撫で始めた。
俺は男だからお尻を撫でられたことなんか今までに経験がない。
なんだか痴漢にあってるような変な気分になって歩きながら膝が震えてきた。
裏道をしばらく歩くとさっきまで俺が居たラブホテルが見えてきた。
やっぱり俺はこの男とラブホテルに泊まったらしい。
ラブホテルの入り口に入ると「昨日と同じ部屋がいいよね」と男が俺に聞いた。
俺が黙って頷くと男は受付で部屋の鍵を受け取った。
廊下の奥でエレベータが来るのを待っていると、俺達のあとからカップルが並んだ。
女の方はセーラー服を着てまだ女子高生らしい女の子で男はかなり年上の中年の男だ。
親子でラブホテルに来るはずはないので、援助交際のカップルらしい。
エレベータのドアが開いたので、俺達が先に中にはいるとカップルも一緒にエレベータに乗った。
俺は女の子の事が気になったが目を合わせるとまずいと思ってわざと視線をそらせた。
エレベータが止まると、カップルが先に降りた。
俺達と同じ階の部屋らしい。
カップルが廊下を先に進むと、部屋に入るのが見えた。
俺達の部屋はカップルが入った部屋のすぐ隣だったので俺はなんだかいやな予感がした。
男が先に部屋に入ったので俺も男の後から部屋の中に入った。
男はベッドの横に座ると、上着を脱ぎ始めた。
俺は気を利かせてテーブルの上にある電気ポットのスイッチを入れてお茶の支度をはじめた。
電気ポットの横には湯のみ茶碗が二つあって、ウーロン茶のティーバッグが二つ置いてある。
俺は自分でお茶などいれたことはないが、男に気に入られるにはお茶の支度くらいはした方がいいと思った。
男はシャツとズボンを脱いでトランクスとランニングシャツだけの姿になった。
俺がウローン茶の入った湯のみを男に渡すと、男は当たり前の様な顔で礼も言わない。
女がお茶を入れるのは当たり前だと思っているらしい。
不意に「誰か助けてーーーー」と叫ぶ女子高生の声が聞こえてきた。
どうやらさっき隣の部屋に入ったカップルの女子高生の声らしい。
ここはラブホテルだ。
男と女が二人で部屋に入れば、何が起きるかはわかり切ったこと。
援助交際のカップルが何をしようと俺には関係のないことだ。
しばらく女子高生の叫ぶ声が聞こえていたが「自分で脱ぎますから手を離してください」と女子高生が大声で怒鳴るのが聞こえた。
どうやら女子高生の方も諦めて覚悟を決めたらしい。
「さっさと脱ぐんだ。つべこべ言うんじゃない」と男が女子高生を怒鳴りつける声が聞こえてきた。
俺は男に言われる前に自分で服を脱いだ方がいいような気がした。
どうせラブホテルの部屋に入ったんだからやることは決まっている。
変にさからって乱暴にされるよりは、最初からいいなりになったほうがましだ。
セーラー服を脱ごうとしたとき俺は急に不安になった。
朝起きた時は確かに女の体だったけどもしかして男に戻ってるかもしれない。
今裸になって俺の体にオXンXンが付いているのが分かったら男が怒って何をするか分からない。
俺はとりあえず自分の胸を触ってみた。
掌で包み込むようにして掴んでみると思ったより大きくてふっくらとしている。
ギュッと握りしめると痛みがあるので詰め物ではなく本物の乳房だ。
俺は次にセーラー服のスカートの上から股間を探ってみた。
昨日まであったはずのオXンXンはやっぱりない。
俺はそれでも不安な気がしてセーラー服のスカートをめくってパンティーの下に手を入れて直に触ってみた。
やっぱりオXンXンの感触がなく、肉が盛り上がって左右に割れているのが分かる。
俺は指先に変な感触があるのに気が付いた。
まるでおもらしでもしたように指先が濡れている。
俺は以前大人向けの官能小説を読んだとき、オXXコが濡れるという表現を見たことがある。
女の体はセックスの時に気持ちよくなるとオXXコが汗を書いたように濡れるらしいとは一応知識としては知っていたが本当に自分が濡れているのは初めての体験だ。
それもただ濡れるだけではなく、オXXコがうずうずしてもっと触わって欲しくてたまらない気分だ。
自分でもなんでこんな気持ちになるのか訳が分からない。
ともかく服を脱ぐしかないと思って俺はセーラー服を脱いで、ブラジャーとパンティーも脱いだ。
朝起きた時は気が動転していて自分の体をあまりよく確かめては居なかったが、やはり胸が大きく膨らんでウェストがきゅっとしまってお尻はかなり大きめだ。
普段エッチな雑誌で見るグラビアアイドルの体とまったく一緒で、どっから見ても女の体だ。
俺が男の横に座ろうとしたとき、男がテレビのリモコンを手に取ってスイッチを入れた。
目の前の液晶画面には女の上に体を重ねた男の背中が映っている。
男が腰を動かすたびに、女が苦しそうに顔を歪めている
アダルトビデオらしいと俺は気が付いたがアダルトビデオにしてはなんだか変だ。
カメラがベッドの真上にあるらしくて、盗撮ビデオ物の裏ビデオらしい。
男の腰の動きがいきなり激しくなくと「ぁあぁ、あぁん、ぁあぁあーー」と女が大声で叫ぶのがスピーカーから聞こえてきた。
だがなんだか変だと俺は気が付いた。
隣の部屋からも同じ声がはっきりと聞こえて来る。
俺は女の顔が、さっき隣の部屋に入った女らしいと気が付いた。
どうやらこのラブホテルには天井に隠しカメラがしかけてあって、他の部屋からも見られるらしい。
ビデオに映った男は女の反応を確かめながら、すこしずつ腰の動きを強くしたり弱くしたりを繰り返してる。
随分と女と遊びなれた男らしい。
女の体を知り尽くした男に、徹底的に攻められたら女子高生の女の子がどれだけ快感を感じるのか想像もつかない。
男がリモコンのスイッチを操作するとテレビの画面が消えた。
だが隣りの部屋から聞こえてくる女の声は、俺の耳にはっきりと響いきた。
これから自分も同じ体験をすることになるに違いないと思うと、嬉しさと期待で胸が一杯になった。
俺はベッドの上に横になると、膝を立てて足を広げた。
アダルトビデオで女が男を迎えるときの格好だと知っていたからだ。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が俺の身体に響いてきた。
許されない喜びの深い淵に俺の体は沈み込んで戻ることができなくなった。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできなかった。
支配者に従属するのが女の宿命だと俺は心のそこから思い知らされた。
男の繰り返すリズムは最後の時が間近だと俺の子宮に告げると、押し広げるようにしてしっかりと奧まで届いてきた。
廃墟となって崩れ落ちた俺の身体に、男は征服者の鉄杭を力強く打ち込み続けた。
俺は女の体がこんなに気持ちいいならずっと女の体で居た方がいいと本気で思った。
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