【完結】淫獄の玩具箱

asami

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第百三十五話

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 BLUETOOTHイヤホンの調子が悪くてとうとう音が出なくなった。
何度か充電を繰り返してみたがやっぱりだめだ。
随分前に中学の入学祝いに叔父が買ってくれたイヤホンで音がいい高級品だ。
同じイヤホンを買おうと思ってインターネットで調べてみると結構な値段がする。
気に入っているイヤホンなので少しくらい高くても買いたいと思った。
金はないのでアルバイトをして稼ぐしかない。
アルバイトを探そうと思ってインターネットを調べているとよさそうな仕事を見つけた。
コマーシャルの撮影のエキストラのバイトだ。
通行人の役なので歩くだけだ。
写真と履歴書を送るとすぐに採用通知が来た。
撮影の当日は駅前に集合だ。
約束の時間に駅前に行くと撮影用の機材やスタッフを載せたワゴン車が一杯並んでいる。
小さなテントがいくつか用意されていて着替えに使っているらしい。
さっそく受け付けのテーブルが置いてあるテントの前に言って名前を告げた。
「じゃあ、そこのテントでこの衣装に着替えて下さい。そのあとお化粧しますから」と受け付けの女子社員に言われて俺は衣装を受け取った。
だが何だか変だ。
渡されたのは女子高生が着るようなセーラー服だ。
「あのこれ間違えてませんか」と俺は女子社員に聞いてみた。
「間違えてませんよ。あなたは女子高生の役で通行人になってもらう契約です」と言われて俺は困ってしまった。
ホームページでエキストラの募集を見たときもっとよく確かめればよかったと思ったがもう遅い。
いまさら断れないので俺はしかたなくセーラー服を着ることにした。
着替え用のテントに入ると他にも女の子たちがセーラー服に着替えている最中だ。
俺は女の子達の前で着替えるのは恥ずかしかったがなんとか急いで着替えた。
着替えが終わると別のテントでお化粧をしてもらった。
準備が済むとさっそく撮影が始まった。
ディレクターの合図にしたがって他の女の子達といっしょに駅前を歩くだけだ。
リハーサルのあと何度か本番の撮影を繰り返してやっと撮影は終了した。
着替えしようと思ったが他の女の子たちと一緒にテントで着替えをするのは気が引ける。
近くのウェンディーズのトイレででも着替えようかと思って俺は撮影現場を離れた。
「ちょっと、君可愛いねカラオケでもしないか」と男性に声を掛けられた。
知り合いかと思ったが見たことのない顔だ。
それに中年の腹のでたオヤジでどう考えても変だ。
どうやら俺の事を本物の女子高生だと思ってナンパするつもりらしい。
俺は本当の事を行った方がいいかと思ったが、女子高生の振りをして男をからかうのも面白いと思った。
男と一緒にカラオケ店に入ると飲み物を勧められた。
一口飲んで見ると舌にピリッと来た。
なんだか変だと思ったがそのまま飲み込むと胃袋が熱くなった。
頭がぼんやとして目眩がしてきた。



 目が覚めたとき俺は公園のベンチで寝ているのに気がついた。
家に戻ったはずだと思ったがどうも違っていたらしい。
どうやらコスプレのセーラー服を着たまま公園のベンチで寝たしまったらしい。
昨日の事を思い出そうとしたが、カラオケを出た所までは覚えているがそのあとの記憶がない。
俺はセーラー服を着たままなので着替えようと思ったが着替えがない。
持ち物をさがすと財布と携帯をもっている。
これなら家に帰る電車賃くらいはありそうだと思って公園を出たが自分がどこにいるのか分からない。
景色を確かめると体育館が近くにあるのが見えた。
どうやら渋谷にいるらしいと俺はなんとなく気がついた。
駅前まで歩いていくとモスバーガーを見つけたので一休みしようと思った。
テリヤキバーガーとコーヒーを頼んで空いてる席に座ると食べ終わったあとトイレに立った。
セーラー服を着ているので便器に座って小便をしようとしたとき俺は愕然とした。
股間にあるべきものがないのだ。
何度も手で触って確かめたがやっぱりない。
それでも小便がでるので用は済ませたがやっぱり変だ。
トイレの鏡で自分の顔を確かめてみたがいつもの俺の顔とは全然違う。
お化粧をしているから別人に見えるのかとも思ったが顔の輪郭が全然違う。
胸に手を当てて確かめると肉の塊の感触があって本物の胸だ。
何がなんだかさっぱり訳が分からない。
俺は昨夜何があったのか思い出そうとしてみた。
俺は昨日までは確かに男だったはず。
コマーシャル撮影のバイトでセーラー服の女装をしたが、それだけで身体が女になるはずがない。
スカートを直して席にもどったが頭の中は混乱するばかりだった。
このまま家に帰るかどうか俺には決心がつきかねた。
俺はもともと男の子なはず。
家に戻れば家の子じゃないと言われるに決まっている。
決心がつかづにぼんやりしていると携帯にメッセージが届いた。
携帯を開いてみると「今どこにいるの」とだけ書いてあって相手に思い当たりはない。
もしかして俺が女体化した事を知っていてメッセージを送ってきたのではないかとふと思った。
だったら何か事情を知ってるかもしない。
「駅前のモスバーガーです」とだけ返事を書くとすぐに「これから会えるかな」と返事が来た。
俺はモスバーガーでメッセージの相手と待ち合わせの約束をした。
しばらく待っていると中年の男が俺の座った席の前まで来て「いや、待たせたね」と声を掛けてきた。
俺は男の顔をよくよく確かめてみたが見覚えはない。
だが相手の男が俺を知っている所をみると俺の女体化と関係がありそうだと思った。
「さっそくだけど昨日のお礼だ。約束通り四万円だ」と男が俺に一万円札の束を渡そうとした。
俺はなぜ男が俺に金を払うのか理由は分からなかったが、とりあえずお金はあったほうがいいと思ってお金を受け取った。
中年の男性が女子高生にお金を払うのはもしかしたら援助交際かもしれない。
俺は一応確かめた方がいいと思って「これは何のお金なんですか」と聞いてみた。
「昨日の分だよ、約束通り一晩で四万円だ」と男が答えるのを聞いて俺はやっぱり援助交際らしいと気が付いた。
だが援助交際とは言っても実際に何が起きたのか俺には全然記憶がない。
昨日まで俺は男だったはずなので援助交際なんかできるわけがない。
俺は男に昨日のことをどう聞いていいのか迷ったが「今日もお金はもらえるんですか」と試しに聞いてみた。
男はすぐに「もちろんだよ、遊んだ後にちゃんと渡すからね」と答えた。
やっぱり俺は昨日この男と一緒に遊んだらしいがそれと俺の女体化と関係があるのかはよく分からない。
俺が黙り込んでいるのを見て男は「今日はどんな遊びがしたいのかな」と俺に聞いてきた。
俺はとっさに「昨日と同じがいいです」と男に答えた。
そう聞けば俺が昨日男と何したのか確かめられると思ったからだ。
男は口元を綻ばせて笑い顔を作ると「じゃあ、さっそく行こうか」と立ち上がった。
どこに行くのかは分からないがともかく一緒についていくしかない。



 大通りをしばらく歩いて横の小道に入るとネオンの看板がたくさんでている通りにでた。
飲み屋街らしい。
男はビルの一つに立ち止まるとエレベーターに俺を連れ込んだ。
男は俺を飲み屋に連れ込むらしい。
俺はまだ高校生だから大人が行くような飲み屋には行ったことがない。
俺はどんな所なんだろうと興味津々だった。
店に入ると見た感じは普通の喫茶店と変わらないが照明がかなり暗い。
天井にミラーボールがあってカクテル光線が薄暗い店の中で輝いて見える。
椅子やテーブルも普通の喫茶店よりはお洒落で高級な気がした。
店の中は奥に細長くて思ったより広い。
中央にカウンターがあり丸椅子がカウンターの前に並んでいる。
男は俺をカウンターに案内すると「飲み物はなにがいい」と聞いてきた。
俺はお酒なんか飲んだことがないので何を注文したら良いのか分からない。
「お任せします」と答えると男は適当に注文した。
バーテンダーは注文を聞いてさっそくシェーカーを振り始めた。
手慣れた手つきでシェーカーを振る手つきは見ているだけでも面白かった。
しばらくして俺の前に置かれたのはグラスに入った虹色のカクテルだった。
カウンターの正面には大きな液晶テレビが設置してあるのが見えた。
俺の家にある液晶テレビよりも数倍大きい。
写っているのはアイドルの音楽ビデオらしくてビキニの水着姿で踊る女の子の達の姿が大写しになっている。
しばらくして音楽ビデオは終わったらしくて、セーラー服を着た女の子の二人画面に映った。
二人は顔を寄せ合って女同士でキスを始めた。
どうやら二人はレズらしい。
女子高では女同士が特別に仲がいいのはよくあることで仲が良すぎて抱き合ってキスしたりすることもあると聞いたことがある。
実際に目の前で女同士がキスするシーンを見ているとなんだか変な気分になってきちゃう。
しばらくビデオを見ていると、店にカップルの客が入ってきた。
女の子の方は女子高生らしくてセーラー服を着てる。
俺と同じセーラー服を着てるので学校の名称の生徒らしい。
女子高生は俺に気が付くと俺の隣のカウンター席に座った。
「あなた今日学校さぼったんでしょう、勝手にさぼると大変よ」と女子高生が俺に話しかけてきた。
「私秀美って言うのよ。宜しくね」と女子高生が挨拶した所をみると俺とは知り合いではないらしい。
「私は和子です」と俺は仕方なく返事をした。
秀美ちゃんは目の前のビデオを見ても驚いた様子はない。
この店に来るのは今度が初めてではないらしい。
隣に座った男が手を伸ばすと俺の膝に手を載せてきた。
俺はどうしていいのか分からなくてそのままじっとしていた。
男の手が俺のセーラー服のスカートの下に入るとパンティーの上から俺のオXXコを指でなぞり始めた。
ビデオの画面が変わると女子高生が二人とも床に背中合わせに膝を付いて座っていて、男達が女の子の前に立っている。
フェ××オをしている場面だとすぐに分かった。
女子高生はレズだとばかり思っていたけど、男のオXンXンも好きらしい。
女子高生の口元が大写しになるとオXンXンが画面いっぱいに映った。
モザイクの入っていない裏ビデオだ。
どうやらこの店は普通にお酒を飲ませるだけの店ではないみたいだ。
裏ビデオを見せる飲み屋があるなんて初めて知ったけど、これも普通なのかもしれないと思った。
自分のオXンXンだったら普通に毎日目にしているが、他の男のオXンXンなんかをまじまじと見たことはない。
修学旅行で一緒にお風呂に入った時以来だ。
他の男のオXンXンは自分とどう違うのか、興味があることはあるけどじっくりと見つめるチャンスなど今までになかった。
液晶画面に映ったオXンXンはあまりにも巨大で、細かいところまではっきりと映し出されている。
色も形も俺のオXンXンとは全然違っていてただ驚くばかりだった。
秀美ちゃんもビデオが気になるようで、視線を向けたまましばらく無言だった。
俺がビデオ画面に見入っていると不意に秀美ちゃんの手が伸びてきて俺のセーラー服のスカートの下に入れられてきた。
秀美ちゃんの指先が俺の敏感な所を探り当てると、軽くくすぐるように指先を震わせてきた。
さすがに女同士だとどこが感じるのか男よりもよく知っている。
俺は秀美ちゃんもレズらしいと気が付いたが、男に触られるよりは女の子に触られほうがいいと思った。
画面が変わると女の子は二人とも裸で床に寝ているのが見えた。
男が女子高生の上に体を重ねて腰を動かし始めた。
女子高生の体は男の腰の動きに合わせて大きく揺れている。
女子高生が「ぁあぁん、あ、ぁあぁあーーー」と喘ぐ声がスピーカーから聞こえてきて耳を塞ぎたくなるくらいだ。
レズっ気のある女というのは二人同時にセックスをすると興奮するらしい。
男が腰を離して立ち上がると女子高生の顔に射精するのが見えた。
すぐに別の男が女子高生の股間に腰を寄せてしゃがみ込んだ。
女子高生が相手をしているのは一人だけじゃないと気が付いて俺はびっくりしたが裏ビデオなんだからそのくらい当たり前だと思った。
俺は男だからアダルトビデオを見るときはいつも男の気持ちになって、こんなことをしてみたいなと思いながら見てる。
だけど今は女だ。
過激なシーンを見ていると自分が女と同じ目にあってるような気分になってくる。
輪姦されるなんてどう考えたって絶対に経験したくないはずだが、輪姦されてると思うとなぜか体がぞくぞくしてくる。
俺はなんだか変な気分になってきたが、自分の体がどうなってるのか自分でもよく分からない。
俺はパンティーが濡れているような気がして「トイレにいかせて下さい」と男に頼んだ。
秀美ちゃんの手がすぐに俺のセーラー服のスカートの下から離れた。
男が俺のオXXコから手を引くと、俺は椅子から降りてセーラー服のスカートの裾を直した。
奥のトイレでパンティーを降ろして便器に座ってみたがおしっこは出ない。
変だと思ってオXXコを指で探ってみるとまるでおもらししたようにびっしょりと濡れている。
俺は以前大人向けの官能小説を読んだとき、オXXコが濡れるという表現を見たことがある。
女の体はセックスの時に気持ちよくなるとオXXコが汗を書いたように濡れるらしいとは一応知識としては知っていたが本当に自分が濡れているのは初めての体験だ。
それもただ濡れるだけではなく、オXXコがうずうずしてもっと触わって欲しくてたまらない気分だ。
自分でもなんでこんな気持ちになるのか訳が分からない。
トイレを出ようとしてドアを開けようとするといきなり秀美ちゃんが入ってきた。
秀美ちゃんのセーラー服のスカートの裾が捲れあがってる。
秀美ちゃんも男にオXXコをいじられて濡れてきちゃったらしい。
「和子ちゃん。私」と秀美ちゃんが言いかけた後急に俺に抱き着いて唇を重ねてきた。
俺は女の子とキスするなんて初めてなので、頭に血が上って眩暈がしてきた。
俺の胸もかなりの大きさだけど、秀美ちゃんの胸はそれよりもかなり大きめだ。
二人の胸が押し付けられて潰れると変な気分になっちゃう。
秀美ちゃんの手が俺の背中に回されると、指先で背中をくすぐりながら撫でまわしてきた。
俺は女の子にそんなことをされたことはないので、自分でも何が何だか分からない変な気分になって体が熱くなった。
しばらくして秀美ちゃんは俺から体を離した。
「和子ちゃん、席に戻らない方がいいわよ。男の人たちが和子ちゃんを廻そうって相談してるから」と秀美ちゃんに言われたが俺はすぐには意味が分からなかった。
「和子ちゃん、さっき見たビデオみたいに本気で輪姦されたくてこの店に来たの。この店じゃ何をされるか分からないのよ。あんたここがハプニングバーだって知ってて来たんでしょう」と秀美ちゃんに言われて俺はこの店が飛んでもない店だとやっと気が付いた。
俺は秀美ちゃんと一緒にこの店から逃げ出そうと思ってトイレを出た。
トイレの前には男が数人立ちはだかって俺達の逃げ場を塞いだ。
男達の間を通り過ぎようとしたとき男達は俺と秀美ちゃんを床に押し倒してきた。
「この店はハプニングバーなんだぜ、やりたいことは何をしてもいいんだ」と男の一人が大声で叫ぶと、男達はすぐに襲い掛かってきた。
燃えるような欲望が俺に襲いかかると、強い風が俺の体を突き刺すように吹き付けてきた。
許しを請う時も与えられずに、俺の体は征服者に汚された。
激しさと優しさを繰り返しながら、征服される喜びが体に流し込まれてきた。
満足する間もなくすぐに次の杭が俺に打ち込まれ、また今度も激しい律動が俺の体を突き抜けた。
繰り返される欲望の儀式は、俺にとっては永遠の時のように思えた。
女子高生の俺を呼ぶ声はやがて俺の耳に届かなくなり、信じられないような快感が俺の体中に溢れでて止まらなくなった。
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