【完結】淫獄の玩具箱

asami

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第百一話

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 俺は夕食の後に部屋でパソコンのスイッチを入れた。
昨日かったばかりのエロゲー「不倫地獄」をやるためだ。
「不倫地獄」は最新型のゲームパソコン向けに開発されたアダルトゲームで主人公は会社員になって人妻と不倫する体験ができる。
エロ場面はまるでアダルトビデオみたいにリアルで本当に不倫している気分になれる。
だが誘っても簡単には落ちないようにシナリオが組んでありエロ場面にたどり着くまでは結構大変だ。
俺は結婚したての部下の人妻を口説いてみたがなかなか落ちない。
プレゼントを買ったり、妊活のアドバイスをしたりといろいろやってみたが手間がかかるわりにはゲームが先に進まない。
俺は疲れてきてもう今夜は限界だと思った。
布団をかぶって寝ているとなかなか寝つけない。
疲れのせいで頭がいたくて起きたら死んでいそうな気がした。


 ようやく寝ついたとき夢を見た。
女神が俺の前に現れて「あなたはもう死んだんですよ」とのたまう。
「そんな馬鹿な間違いですよ、きっと誰か他の人のことでしょう」俺は女神に言い返した。
「間違いはない筈ですが、調べてみますね」と女神が言うとなにやら台帳のような大きな巻物を取り出した。
「あなた、さっきコンビニに買い物にいきましたよね」と女神に聞かれたので俺は「行ってない」と答えた。
「そんなことはないですあなたはコンビニでカップラーメンと唐揚げを買いましたよね」と女神が聞いたので「買ってません」と俺は答えた。
「変ねえ、あなたはコンビニの前でダンプカーにひかれる運命なはずだけどどこで間違ったのかしら」と女神が独り言のように呟いた。
俺はさっきゲームの中にコンビニにがあったのを思い出したがゲームの中でダンプカーにひかれても本当に死ぬわけがない。
「どうして俺が死ななきゃいけないんですか」と俺は女神に聞いてみた。
「それがあなたの運命だからです」と女神が答えたがかってに決められても困る。
「もう一度調べ直して貰えますか俺はコンビニにもいっていないしカップラーメンも買ってないですから」と俺が主張すると女神は困った顔をしてる。
やっぱり俺が言った通りに何かの間違いだったらしい。
「ああ、ごめんなさい人違いみたいです、とりあえず転生の手続きをとりますがどこに転生したいですか」と女神に言われて「ゲームの世界に転生できますか」と聞いてみた。
「ああ、それなら大丈夫ですよ、なにしろ私は女神ですから」と女神がのたまうので俺はどうせこれは夢なんだから夢の中で「不倫地獄」に転生して好きなだけナンパをしたいと思った。
「不倫地獄に転生させて貰えますか」と俺が頼むと女神は「ご希望どおりにさせて頂きます」とやけに丁寧なくちょうで頭をげた。
翌朝起きてみると部屋の様子が変だ。
いつもの俺の部屋ではない。
部屋が広くてベッドが二つ置いてある。
窓際のカーテンはピンク色で俺の部屋のカーテンとは違う。
どうやらどこかの夫婦の寝室らしい
俺はまだ夢の続きを見ているのだと思った。
もう一度寝れば起きたときにはいつもの自分の部屋で目覚めるはずだ。
俺は眠くもないのに無理をしてもう一度寝た。
小一時間ほどたって目が覚めた。
俺は部屋の中を確かめてみようと思って起き上がったがどうもいつもと勝手がちがう。
なにか重いものでもぶら下げているように肩に重荷がかかっている。
変だと思って胸に手を当ててみると胸がでかい。
いったいどうなっているんだろうと思って部屋の鏡を見ると、見慣れない顔だ。
それもどうみても女の顔だ。
着ているのもネグリジェでいつも俺が着ているストライプのパジャマではない。
生地が薄くて紫色のスケスケのお色気たっぷりのネグリジェだ。
俺はいったい何がどうなってるのか分からずに当惑して立ち尽くした。
携帯の鳴る音がして俺はメールを確認した。
「今日は接待で遅くなるから夕食はいらない」とメッセージが届いた。
相手が誰だか分からないがどうやら俺の旦那らしい。
俺は独身で男だし旦那がいるはずはない。
どう考えても変だ。
俺は寝室を出て部屋の様子をよくよく確かめてみた。
台所のテーブルの配置や玄関の様子をよくよく調べてみると俺は変なことに気がついた。
昨日やっていた「不倫地獄」に登場する若妻の済んでいるマンションとよく似ているのだ。
変だと思ってトイレやバスルームも調べてみたが昨日口説こうとした若妻の住んでいるマンションの部屋とまったく同じだ。
俺は部屋から出ようと思って着替えを探した。
スケスケのネグリジェのままでは外にでれないので服を探すと、赤いミニのワンピースが壁に掛けてある。
他に着るものも見当たらないのでとりあえず何でもいいから着るしかない。
着替えようとしてネグリジェ脱いだが自分の胸を見てびっくりしてしまった。
さっきから変だと思っていたが胸がでかくなってる、それもかなりの大きさだ。
それだけでなく乳首がかなりの大きさで乳輪もでかい。
どうみても女の胸にしか見えない。
どうして胸がこんなにでかくなったのか理由が分からない。
下着を確かめて見るといつものトランクスではなくピンク色のフリルの一杯ついたパンティーを履いてる。
俺はパンティーの前が膨らんでいないのを見てこれはまずいことになってると寒気がした
パンティーの中に手を入れて確かめてみるとやっぱりあるべきものがない。
どうやら俺は胸がでかくなっただけでなく、身体全部が女になってしまったらしい。
とりあえずワンピースを着ようと思って手にとってみるとかなり生地が薄い。
このまま着たら乳首が丸見えになってしまう。
それに胸もでかいので身体を動かすたびに揺れて動きづらい。
これはブラジャーをしたほうがいいのではと思った。
その辺を探せばブラジャーはあるだろうと思って見回してみると枕元にそれらしいブラジャーが置いてある。
ピンク色のフリルの一杯ついたブラジャーでパンティーとお揃いだ。
随分と派手なブラジャーだがしないよりはましだ。
ブラジャーなんてしたことはないので着方が分からないがなんとかやってみたら上手くいった。
ワンピースを着ると丈がかなり短いが我慢するしかない。
とりあえずワンピースを着て鏡を見たが、よく似合ってるのでこれでなんとかなると思った。
恐る恐る外にでてみると足元がスウスウする。
ワンピースはいつもはいてるズボンと違って腰の締めつけがないのでまるで着ていないみたいに腰の周りがスカスカだ。
俺はマンションのドアを開けて外に出ようとしたがドアのノブを廻すとドア全体が明るく輝いて「立入禁止」の文字が浮き上がった。
赤いメッセージは「不倫地獄」で表示される立入禁止のメッセージと同じだ。
俺は寝ているときに女神に出会った夢を見たのを思い出した。どうせ夢の中だから不倫地獄に転生させて欲しいと頼んだのを薄々と覚えている。
もしかして夢の中の女神は本当の女神で俺は本当に不倫地獄の中に転生してしまったのかもしれない。
とりあえず冷蔵庫を開けてみると食べるものは入ってる。
新聞を読もうと思ったが、どこを探しても新聞はない。
週刊誌でもないかと思ったが、アダルト雑誌しかない。
テレビをつけてみたがどのチャンネルもニュースしかやっていないみたいだ。


 食事をしながらしばらくテレビを見ていると玄関のベルの音がした。
時計を見るといつの間にか時間がたって夜の11時近くだ。
ゲームの中ではかってに時間がどんどん進んでしまうらしい。
ドアを開けて見ると男が二人玄関に入ってきた。
片方は俺の旦那のはずだが、どっちが旦那なのか分からない。
ドアが開いたままになっているので外に出ようとしたがまたさっきの「立入禁止」の表示がでてドアから外に出られない。
俺は諦めて二人を居間に案内した。
年上の男性が若い男性を介抱して居間のソファーに運んだ。
「部長すみません」と若い方の男が礼を言ってる
若い方の男性が俺の旦那で、年上の男性は上司の部長らしい。
「いや可愛らしい奥さんですね、噂どおりに美人で器量もよくてもったいないくらいだ」と部長が俺を褒めた。
「寝室はどちらですか、酔いつぶれてしまってタクシーでなんとか運んで来たんですが寝かせないといけませんからね」と部長が言うので確かにその方がよさそうだと俺は思った。
部長に手伝ってもらって旦那を寝室に運ぶとベットの上に寝かせた。
「僕が手伝いますから服を脱がせてパジャマに着替えさせましょう、そうしないと寝苦しくて眠れませんからね」と部長が言うと旦那の服を脱がせ始めた。
旦那が下着だけの姿になるとトランクスの前が膨らんでいるのが見えて俺は目をそらせた。
部長に手伝ってもらって旦那にパジャマを着せると寝室の明かりを消して俺は居間に戻った。
「今日はどうもありがとうございます」と俺が部長に礼を言うと「実は奥さん大事な話があるんです」と部長が言い出した。
「なんでしょうか」と俺が聞いてみると「実は旦那は会社の金を横領しましてね、このままでは会社を首になってしまうんです」と部長が言うので俺はびっくりしてしまった。
どうやらゲームの中では俺の旦那はとんでもない事をしでかしたらしい。
「でも大丈夫、僕がなんとか経理と話をつけてバレないようにしてあげますからね、でもそれは奥さん次第なんです」と部長が言うので俺はなんだか変だと思った。
「奥さんが僕と特別な関係になってもらえれば、旦那は会社を止めなくて済むんです」と部長の言うことを聞いて、俺は自分の立場が分かってきた。
このゲームでは普通に口説いても人妻は口説けないのだ。
旦那が会社の金を横領したとかのフラグが立つと、俺は不倫を断れない立場になってしまうらしい。
「奥さんがどう返事をするかで、旦那の首が掛かっているんですよ」と部長に言われてしまった。
私がどう返事をしようかと迷っているとすぐ目の前の空間に赤いメッセージが浮かび上がった。
「断るとレイプされてビデオを撮られて脅される」「なんでも言うことを聞きますと約束する」の二択しかない。
旦那が会社の金を横領したのがバレたときはこのゲームでは他の選択はできないらしい。
いくらゲームの中でも乱暴にレイプされてビデオに撮られたりするのはいやだ。
俺は仕方なく「なんでも言う通りにさせていただきます」と答えた。
部長はすぐに俺を旦那が寝ている隣のベッドに押し倒してきた。
俺の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさだった。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがあった。
激しい渦の流れに俺の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなった。
俺の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めた。
いつまで続くともわからない時間が俺の心の中で凍り付いていた。
空高く飛ばされた俺の身体は、快楽の絶頂を求めて空を舞い続けた。
支配者の剣は俺の体を責め続けると、ようやく最後の一撃で俺を打ち抜いた。
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