【完結】淫獄の玩具箱

asami

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第九十五話

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 学校の帰りに駅前まで来ると新しくできたタコ焼き屋のタコ焼き新眼賀流が開店セールをやっていた。
開店三日間は半額だ。
かなりの人数の行列が店の前に出来ていたがタコ焼き半額は魅力だ。
列の後ろに並んでいると「あら京介ちゃん久しぶりね」と列に並んだ女子高生に声をかけられた。
聞き覚えのある声は幼馴染みの芳子ちゃんだ。
芳子ちゃんは住まいが近所なので、小学校と中学校は同じ学校だった。
クラスも何度か同じクラスになった事があるが高校生になってからは学校が別であまりつき合いはない。
芳子ちゃんもタコ焼き半額の魅力には勝てなかったようだ。
しばらく並んでからタコ焼きを買うと俺は芳子ちゃんと近くの神社で一緒に食べることにした。
おしゃべりをしながら近所の神社にくると境内のベンチに座ってタコ焼きを食べ始めた。
タコ焼きを食べながら芳子ちゃんが「ねえ京介ちゃん、子供の頃この神社でよく遊んだわよね。なにして遊んだか京介ちゃん覚えてるわよね」と言われて俺はまずいことになったと思った。
俺は幼稚園の頃によく女の子をさそってこの神社の裏でお医者さんごっこをして遊んだ事がある。
芳子ちゃんを誘ってお医者さんごっこをしたことも何度かある。
芳子ちゃんがその時の事を言っているのに間違いない。
いまさら覚えていななんて言い訳なんかできるはずはない。
「ああ、覚えてるよ」と俺は仕方なく返事をした。
「京介ちゃん私のオXXコ可愛いって言ってくれたわよね」と芳子に言われて俺はやっぱりお医者さんごっこの事を言ってるんだと判った。
「京介ちゃんのオXンXンもちっちゃくて可愛かったわよね。私が口に入れて舌で嘗めてあげたらおっきくなったの覚えてるわよね」と芳子ちゃんに言われて俺は困ってしまった。
お医者さんごっこをして女の子のパンツをぬがしてオXXコに指をつっこんだり。女の子に俺のオXンXンを嘗めさせたりしたことは確かだが相手が芳子ちゃんだったかどうかははっきりとした記憶はない。
芳子ちゃんが言うんだから確かに俺が芳子ちゃんにオXンXンを嘗めさせたのは間違いなさそうだ。
「京介ちゃん将来私と結婚してくれるって約束してくれたわよね」と芳子ちゃんに言われて俺はお医者さんごっこをした相手の女の子にはみな将来結婚しようと言っていたのを思い出した。
他の女の子にも将来結婚しようと言ってたなんて芳子ちゃんに言える訳がない。
「私たち将来結婚するんだしもう子供じゃないんだから男と女が何をするのか京介ちゃんだって知ってるわよね」と芳子ちゃんに言われて俺は自分が困った立場に追い詰められた事に気がついた。
その時急に後ろから「おい、お前らなにやってるんだ」と男の声が聞こえた。
振り返ってみると幼馴染みの哲ちゃんだ。
「おい芳子。俺はお前の彼氏なんだぞ。なに浮気してやがるんだ」と哲ちゃんが大声で怒鳴りつけてきた。
どうやら芳子ちゃんは哲ちゃんと付き合っているらしい。
「哲ちゃんそうじゃないの。誤解よ。そんなんじゃないの」と芳子ちゃんが哲ちゃんに言い返した。
「何言ってやがるんだ。話は全部聞いたんだ。嘘つくんじゃねえ」と哲ちゃんがまた大声で怒鳴った。
どうやら哲ちゃんは俺と芳子ちゃんがタコ焼きを買ったときからずっと俺たちの後をつけてきたらしい。
このままだと不味いことになりそうだと思ったがどうやって言い訳をすればいいかすぐには思いつかない。
その時空が急に暗くなったのに気がついた。
あっというまに空が真っ暗になると大粒のヒョウが降り始めた。
握り拳くらいの大きさのヒョウはまともにあたったら命がない。
急に激しい雷の音がして俺の体に激しい衝撃が襲った。
目が醒めたとき俺はベッドに寝ていた。
「芳子ちゃん大丈夫」とベッドの側にいた女性に声を掛けられたが俺の母親ではない。
どっかで見た顔だと思ってよくよく思い出してみると芳子ちゃんのお母さんらしい。
以前あったのは随分昔で芳子ちゃんのお誕生会の時だったとなんとなく覚えている。
そのときよりはかなり老けた顔つきだが芳子ちゃんのお母さんに間違いはない。
「芳子ちゃんしっかりして、大丈夫よすぐ元気になれるから心配いらないわ」とまた芳子ちゃんのお母さんが俺に声をかけてきた。
俺は芳子ちゃんのお母さんが人違いをしているんだと思った。
「京介ちゃん目をさまして、しっかりして」と俺のすぐ近くで俺のお母さんの声が聞こえて俺は何だか変だと思った。
俺の寝ているベッドのすぐ横に並んだベッドの周りを俺のお母さんとお父さんが立っていて白衣をきた医者らしい男性がなにか話している。
「残念ですが、ご臨終です」と言っているように聞こえた。
神社の境内で雷にあったことは覚えている。
そのあと病院に運ばれたのなら俺の隣で寝ているのは芳子ちゃんなはずだ。
だが隣のベッドの周りを取り囲んでいるのは俺のお母さんとお父さんなので話が合わない。
俺はベッドから起き上がろうとしたが体に力が入らない。
なんどか試してみたが体はまったく動かなかった。
なんとか声を出そうとしたが声もでない。
俺はいつの間にか気をうしなってしまった。
気がついたときは朝らしくて小鳥の声が聞こえた。
病室には誰もいない。
体を起こしてみると昨日は動かなかった体が不思議と自然に動いた。
隣のベッドを確かめてみたがやはり誰もいない。
体を起こしてみると何だか変だ。
俺はさっきから胸の上になにか乗っているような息苦しさを感じて変だと思って胸を触ってみた。
手の平に柔らかくて大きな肉の塊の感触がある。
俺は自分の胸が大きくなってるのに気がついた。
俺は変だと思って、下着の中に手を入れて確かめてみたがやっぱりあるはずの物がない。
どうやら俺は芳子ちゃんの体に転生してしまったらしい。
そんなことあるはずがないと何度も思ったが他に説明がつかない。



 数日たって退院前に担当の医者の先生に診察を受けた。
「名前を言って貰えますか」と最初に先生に聞かれて俺は船井京介と答えそうになったがそんな返事をしたら退院させて貰えないかもしれない。
俺は芳子ちゃんの名前を言うしかないと思って「望月芳子」ですと答えた。
「生年月日は」と聞かれたが、俺は芳子ちゃんの誕生会には何度も呼ばれていたので芳子ちゃんの誕生日は覚えていた。
「2月10日」ですと答えると次は住所を聞かれた。
俺は答えられなかった。
お母さんの名前とお父さんの名前も聞かれたがやはり答えられない。
「事故の時に頭を打った衝撃で、記憶を失っているようですね。大丈夫しばらくしたら元にもどると思います」と先生が母親に答えていた。
退院すると芳子ちゃんの家に連れて行かれた。
芳子ちゃんの部屋に入ると綺麗に片づいていて、前来たときと変わらない。


 翌日学校に行こうと思って制服を着ようとすると女物のセーラー服を渡された。
俺は学園祭の余興で女装したときにセーラー服を来たことがあるがまさか本当にセーラー服を着て学校に行くとは思わなかった。
翌日学校に行くことになったが俺は困ってしまった。
芳子ちゃんが通っていたのは安田学院だとは知っていたが場所が分からない。
定期券を見て地下鉄に乗ればいいらしいと気がついた。
駅まで行って電車を待っていると同じ制服を着た女の子がちらほらとホームに見えた。
少し待つと電車が来たので俺は電車に乗ると降りやすいようにドアの近くに立った。
学校のある駅に着くと電車を降りたがどこに行けばいいのか分からない。
電車で一緒だった女の子たちの後をつけるとどうやら俺の学校らしい建物の前まで来た。
どこの教室に行けばいいのか分からない。
学生証を見るとクラスの名前は分かったが場所は分からない。
順番に校舎の廊下を歩いてやっと自分の教室を見つけた。
教室のドアを開けると遅刻してしまったらしくてホームルームはもう始まっていた。
空いてる席が一つあったのでどうやらそこが俺の席らしい。
出席をとるとき先生が「望月芳子」と呼んだとき俺はすぐには自分の名前だとは気がつかなかった。
先生は俺が返事をしないのを不審に思ったのかもう一度大きな声で「望月芳子」と呼んでくれた。
俺は慌てて自分が呼ばれたのに気がついて「はい」と返事をした。
授業が始まっても先生の顔に見覚えもないし、教科書のどこを開けばいいのかも分からなかった。



 一週間ほど経って学校での生活にも慣れてきた。
週末の日曜日になって俺は原宿に古着を買いに行くことにした。
部屋に置いてある服はみな女らしくて可愛らしい服ばかりで恥ずかしくてとても着られない。
男物の服を着る訳にはいかないが地味な服を古着屋で探そうと思った。
原宿に学校の制服を着ていく訳にもいかないと思って俺は着ていく服を探してみたが一番地味な服でも花柄のワンピースだ。
俺は仕方なくワンピースを着て原宿に行くことにした。
原宿駅前から竹下通りに入ると、細い道の左右に洋服屋が一杯並んでる。
どの店も女の子向けの可愛らしい服をたくさん飾ってある。
俺は古着屋を一軒づつ見て回って安い女物のズボンを探した。
二件目の古着屋でよさそうなズボンを見つけたが、もっと安い店があるかもしれないと思って。俺は次の店を目指して竹下通りを先に進んだ。
三軒目の古着屋は前の二軒よりかなり広くて、値段も安かった。
奥に入ると細い通路の先に女物のズボンがいっぱい置いてある。
俺は似合いそうなズボンを手に取って値段を調べてみたがかなり安い。
この店で買おうと思ってズボンを手に取ると、次はシャツを探すことにした。
原宿だけあって女物のシャツは可愛いものばかり。
店の一番奥に行くと、男の子っぽい地味目のシャツが置いてある売り場があった。
俺がシャツを手に取ってサイズを確かめていると、俺の後から男が近づいてくるのに気が付いた。
女の子の古着の売り場なのに、何で男が来るのかと思っていると男は俺のすぐ後ろまで来た。
俺はなんだか変だと思ったけど、気にせずにチェックのシャツを手に取ろうとして前かがみになった。
そのとき俺のお尻にくすぐったい感触が触れてきた。
何度も軽く押し当てるようにお尻を触られて、俺は痴漢らしいと気が付いた。
ワンピースを着て居るので、前かがみになるとお尻が丸出しになってしまうんだ。
女の子は前かがみになるときは膝を曲げてしゃがむ恰好をしないといけないんだと俺は気が付いた。
そうしないとお尻が丸見えになってしまうんだ。
ともかく今は着替えを買わないといけないと思って俺はしばらく痴漢に何をされても我慢していた。
しばらくして他の客の女の子が俺に近づいてきたとき痴漢は俺から離れてどこかに消えた。
俺はこれでやっと一安心と思ってレジでズボンとブラウスを買った。
どこかで着替えをしようと思って携帯で検索してみると近くに児童公園があるらしい。
俺は古着屋を出て、裏通りに入るとしばらく歩いて遊具の置いてある児童公園についた。
トイレで着替えを済ませて、トイレを出ようとしたとき目の前に男が立ちはだかっているのが見えた。
さっきの痴漢にずっと後を追いかけられていたらしいと気が付いて俺は寒気がした。
俺は男の横を通り過ぎようとしたがいきなり腕を掴まれた。
男は俺の腕を捩じりあげると、トイレの中に連れ込んだ。
欲望の嵐が激しい竜巻となって俺の体に襲いかかってきた。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがあった。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こした。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできなかった。
信じられない感触が俺の体中に広がると許しを請うことさえできなくなった。
俺に許されたのは、望みを捨てて従属する快感に身をゆだねることだけだった。
暴君が究極の快楽の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなった。
心を失った俺の身体を、哲治さんは最後の一撃きで貫いた。
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