【完結】淫獄の玩具箱

asami

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第七十二話

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 俺は夜中に夢を見た。
女になって魔界の大王と闘う夢だ。
大きな剣を両手にもって魔王に切りかかった。
魔王の剣が俺の打ち下ろした剣をなぎ払うと俺の剣は弾き飛ばされた。
何度やっても魔界の大王はとても強くてどうやっても倒せない。
今度こそと思って渾身の力を込めて剣を打ち下ろしたとき、俺の剣は手元から離れて遠くに落ちた。
魔王は間合いをつめると俺の足元をすくって床に押し倒した。
俺の体の上に魔王の大きな体がのしかかると身動きできなくなった。
魔王が腰を巧みに上下に動かすと俺の体の中に魔王のオXンXンが押し入れられてくるのがはっきりと判った。
俺は男だからオXXコはないはずだが、まるで本物のオXXコに魔王のオXンXンが奥まで入ってくるような感触だ。
信じられないような快感が俺のオXXコから沸き上がると俺は何度も大きな声で叫んだ。
朝になって目が覚めてみると体中に汗をかいている。
翌日になっても同じ夢をみた。
その次の夜も同じ夢だった。
魔王のオXンXンが一晩中俺を責めつづけて朝起きると体中が汗でびっしょりだ。
どうしてこんな変な夢を見るのか理由が分からない。
誰かに相談したほうがいいと思ったが、誰に相談すればいいのか分からない。
俺は子供のころから親しくしている親戚の叔父に相談することにした。
叔父に電話をして待ち合わせをすると、駅前の喫茶店で夢の話をした。
叔父は俺の話を一通りきいたあと心理カウンセラーに相談するように薦めてくれた。
叔父の大学の時の友達が心理カウンセラーをやってるから紹介してくれることになって俺は新宿まで出かけた。
叔父に話したのと同じ話を心理カウンセラーの先生に話したが一通り話を聞いてくれただけであとは薬を処方してくれただけだった。
俺は変な夢をみるだけでなんで薬を飲まなければいけないのか理由が分からなかった。
帰り道に俺はデパートの裏道に占いの看板がでているのを見つけた。
俺は試しに占い師に夢の事を聞いてみることにした。
一通り夢の話を聞いてもらった後に占い師は俺の手相をじっと見つめてしばらく何も言わなかった。
俺が不審に思っていると占い師は「これは珍しい魔法少女の相が出ています。あなたは生まれついての魔法少女で、魔王と闘う運命なんです。痴漢にあったときは気をつけなさい」と説明してくれた。
俺は男だから痴漢にあったことなんかない。
どうして痴漢に気をつけなければいけないのか理由が分からない。
「どうして痴漢に気をつけなければいけないんですか」と俺は占い師に聞いてみた。
すると「魔界の魔物は痴漢に化けて魔法少女に近づいてくるんです、魔界の魔物は魔法少女の敵なんです。痴漢にあったら魔法少女に変身して闘うしかないんです、そうしないと魔界の城に連れていかれて魔王の奴隷にされてしまうんですよ」と占い師が言うのを聞いて俺は自分がとんでもない運命らしいと気がついた。
あまりにも突拍子もない話を聞いて俺は半信半疑で占い師の言うことはとても信用できないと思った。
だがもしかして俺は本当に魔法少女に生まれたのかもしれないと思うと少しだけ嬉しくなった。
もし本当に俺が魔法少女なら魔界の魔王と闘って負けたらどうなるのか想像しただけで体がゾクゾクしてきた。



 朝食のあといつものように制服に着替えて家を出た。
地下鉄の駅まで歩くと、階段でホームに降りて電車を待った。
いつもと同じだと俺は思ったが電車が動き出してからいつもとは違う出来事が俺を待っていた。
電車が揺れるたびに変な感触が俺のお尻に伝わってきた。
軽く手の平が触れると俺は痴漢らしいと気がついた。
俺は男だから痴漢にあったことはないが、どうやら男の身体に触る痴漢もいるらしい。
急にお尻の下から手が差し入れられてきて俺はどきっとした。
俺はズボンをはいているから直に痴漢の手が俺のお尻に触れるはずはない。
変だと思って、足元を見ると俺は大変なことに気がついた。
俺はズボンではなくスカートを履いている。
それもかなり短いスカートだ。
これじゃあ、女と間違えられて痴漢に遭うのも無理はない。
だが俺はスカートなど履いた覚えはない。
着ている服装をよくよく確かめると女の子が着るセーラー服だ。
俺はいったいどうなってるのかと訳が分からなくなった。
俺は昨夜見た夢を思い出してみた。
「魔界の魔物が現れたときは、汝は魔法少女に変身する」と言っていたような気がする。
もしかするとこの痴漢が魔界の魔物で、俺はこの魔物を退治するために魔法少女に変身したのかもしれない。
魔法少女はセーラー服を着ているのだとすると話が合う。
そんな馬鹿なことがあるはずないと思ったが他に考えようがない。
電車が学校のある駅で止まったとき俺は必死の思いでホームに降りた。
痴漢の男も俺のあとを追いかけてホームに降りた。
俺は痴漢の男の顔をよく確かめてみたが魔界の魔物なのかどうかは分からない
俺は急ぎ足で学校に行こうとしたが俺の学校は男子校なのに気がついた。
セーラー服を着たままで学校に行くわけにはいかない。
俺は途中でいつも学校の帰りに寄り道をしている神社に行くことにした。
曲がり角で学校の方向とは逆に曲がると痴漢の男もついてくる。
俺は痴漢の男が後をつけやすいようにわざとゆっくり歩きながら神社の境内に入った。
神社の賽銭箱の前でしばらく立って待っていると後ろから痴漢の男が腰を押しつけてきた。
今だと思って俺は後ろを振り返って両手で男の身体を突き飛ばした。
男は後ろ向きに倒れると、立ち上がろうとした。
俺は男の上に馬乗りになって男の顔を殴ろうとしたがあっというまに俺の身体は投げ飛ばされた。
柔道の巴投げだ。
相手はやっぱりただの痴漢ではなかったらしい。
俺は頭から境内の石畳に叩きつけられてすぐには起き上がれなかった。
男がすぐに俺の身体を後ろから抱え込んできた。
男の手は獣のような毛が生えていて、やっぱり魔界の魔物だったらしい。
俺には女神に授かった魔法の力があるはずだと思ってなんとか魔物の手を振りほどこうとしたが上手くいかない。
男が俺を後ろ向きに投げようとしたとき、俺は自分から後ろ向きに倒れ込んだ。
タイミングがよかったらしくて、男の身体は俺の背中に押されて石畳に叩きつけられた。
さっきみたいに巴投げを食らわないように俺は男の股間を蹴りつけた。
魔界の魔物でも股間は急所だったらしい。
男の身体が急に縮むとどんどん小さくなって行く。
変だと思ってよくよく確かめてみると、小さな消しゴムの人形みたいな物が境内の石畳に落ちている。
魔物の正体は消しゴムだったらしい。
俺は消しゴムを手にとるとポケットにいれた。
ひとまず魔界の魔物退治には成功したがこの先どうしたらいいのか分からない。


 俺はこれからどうしようかと迷ったがいい考えは思いつかない。
もしかしたら魔界の魔物を退治したらすぐにもとの身体に戻れるのかもしれない。
だがこのまま魔法少女に変身したまま元に戻れないというのも十分にありそうな話だ。
セーラー服を着た女の身体では学校に行っても相手にはされないし、家に戻るわけにもいかない。
俺は家出した少女が渋谷のセンター街に集まるという話をテレビの番組でやっていたのを思い出した。
家出した少女を不健全な商売で働かせる業者がいるとかの話だ。
不健全な商売というのがどうゆう商売なのか、俺にはよくわからないがとりあえず泊まる場所くらいは用意してもらえるはず。
たとえ一部屋に大勢で雑魚寝するとしても、泊まる場所がないよりはましだ。
渋谷までの電車賃もあるので、俺は渋谷のセンター街に行ってみることにした。
電車に乗って渋谷駅で降りると、地下道が入り組んでいてどこから階段を上がればいいのか分からない。
駅の標識をたよりに階段を上がると、ちょうど渋谷の駅前にでた。
スクランブルの交差点が目の前にあるので、信号を渡るとセンター街に出た。
まだ昼間だというのに大変な数の通行人が行き来していて、歩いているだけでもぶつかりそうになる。
若い女の子やセーラー服を着た女子高生もいっぱいいて、テレビで見た通りだ。
財布を確かめるとコーヒー代くらいはある。
マクドナルドを見かけたので、一休みしてコーヒーを飲むことにした。
レジでコーヒーを買って席を探したが、店はかなり混んでいてなかなか席が見つからない。
しばらくトレーを持って待っていると、席が空いたのでやっと座れた。
コーヒーの飲みながら俺は今日の出来事を振り返ってみた。
朝痴漢にあって魔法少女に変身して、神社の境内で魔界の魔物をやっつけた。
占い師に告げられた事は全部本当だったらしい。
俺はポケットに入れたゴム人形を取り出してよく確かめてみた。
消しゴムにしては形が大きすぎるし、変なイボイボが一杯ついていて消しゴムにはとても使えそうにない。
よくみると中心が空洞になっていて指にはめるとちょうどいい大きさだ。
俺はゴム人形を指にはめてみたがいったい何に使うのかは見当もつかない。
俺は叔父にもう一度相談してみることにした。
携帯のメールで相談したいことがあるので会いたいと伝えるとすぐに返事が来た。
仕事の手が空いているのでこれから会って話を聞いてもらえることになった。
ハチ公前で待ち合わせをするとしばらくして叔父がやってきた。
「お待たせしました」と俺は叔父に声をかけたが叔父はすぐには俺が誰だか気がつかなかった。
今の俺は顔も身体も女の子になっているし着ている服もセーラー服だ。
俺だと分からないのは無理もない。
「私圭造です、この間はどうもありがとうございます」と俺が言ってみたがそれでも不審そうな顔をしている。
「私魔法少女になったんです、それでこんな格好をしているんです」と俺が説明すると「いやあ圭ちゃん。そんな格好をしているので気がつかなかったよ、でも今日はハロウィンじゃなかったよね」と叔父が驚いた声を上げた。
「どうみても女の子だよ、どうやって仮装したんだ、お化粧してるんだね」と叔父に言われて俺は返事に困った。
「私大事な話があるんです、相談に乗っていただけますよね」と俺が言うと叔父はちょっと首を傾けてから「大丈夫だ、何でも相談に乗って上げるよ、誰でも女の子になりたい時はあるからね」と言ってくれた。
叔父は俺が魔法少女になったことを信用してはいないらしい。
俺が魔法少女のコスプレをしていると思い込んでるみたいだ。
「とりあえず二人でゆっくり話ができる場所に行こうか」と叔父が言うので俺は叔父と一緒に歩きだした。
センター街をしばらくあるいて裏道に入ると変な建物の前に連れてこられた。
紫色の看板にはご休憩と書いた文字が光っている。
どうやらラブホテルらしいと俺は気がついた。
「心配いらないよ、ここならゆっくり話ができるからね」と叔父に言われたので俺は叔父と一緒に中に入った。
部屋には大きなベッドがあり、部屋の壁は大きな鏡になっていた。
叔父は冷蔵庫から飲み物を出すと俺に薦めた。
少しだけ口に入れて味を確かめると舌に刺激のある飲み物で、かなり強いお酒らしい。
「相談したいことがあるって言ってたよね」と叔父が話を切り出した。
「そうなんです、俺魔法少女になったんです、これからどうしていいのか分からなくて」と俺が言うと叔父は「男の子が女の子に簡単に変身したりはしない物なんだよ、テレビのアニメでは簡単に変身できるけど実際にはそう簡単に男の子が女の子の身体になったりはしないんだ」と叔父に言われてしまった。
俺は占い師に占って貰った事や、朝痴漢にあって魔法少女に変身したこと、神社の境内で魔法を使って痴漢に化けた魔界の怪物をやっつけた事を叔父に話した。
叔父は最後まで俺の話を聞いてくれたが本当の事だとは思っていない顔つきだった。
「そういえば圭ちゃんは子供の頃から女の子になりたいって言ってたよね、女の子の服を着たいってお母さんを困らせたそうじゃないか」と叔父に言われてたしかに子供の頃そんなことがあったような気がした。
「でも本当に俺女の子なんです」となおも俺が主張すると叔父は「じゃあ、身体を調べさせてもらうよ、そうすればすぐ分かるから」と言い出した。
「服を脱いで裸になって貰えるかな、そうしないと身体を調べられないからね」と叔父に言われて俺は服を脱いで裸になった。
「下着も全部脱ぎなさい」と叔父に言われて俺はパンティーとブラジャーも脱いで丸裸になった。
「ベッドに横になって貰えるかな」と叔父が言うので俺は言われた通りにベッドに寝そべった。
「まず最初に胸から調べるからね、胸を揉んで本物の女の子の胸か確かめるんだ」と叔父が言うと俺の両方の胸を手のひらで包んで押し廻してきた。
「確かに胸は女の子の胸だ。それにオXンXンもない。本当に魔法少女に変身したんだね。こんなことが本当にあるなんてとても信じられないよ」と叔父が驚いた様子で言った。
「じゃあ次にオXXコを見させて貰うよ」と叔父が言うと俺の股間に顔を近づけた。
俺は恥ずかしくて顔から火が出そうになった。
「可愛いオXXコだ。だけど見ただけじゃ中までは分からないからね。指を入れさせてもらうよ」叔父は指先をオXXコの中に押し込んで、かき回すように指先を動かした。
「凄い、もうびしょ濡れだ、これなら普通の女の子と全然変わらない。だけどオXンXンをオXXコに入れてみない事には本当のオXXコかは分からないからね」叔父に言われて俺は確かにそうだと思った。
俺が本当に魔法少女になったのなら、オXンXンをオXXコに入れてもらえば気持ちいいはずだ。
実際にやってみなければ本当に気持ちよくなるかどうかは分からない。
試してみるには早い方がいい。
「お願いします」と俺は甘えた声で叔父におねだりした。
俺の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさだった。
俺の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が俺の感触を楽しむように打ち寄せてきた。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがあった。
支配者の許しがなければ、俺は涙を流すことさえできなくなった。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできなかった。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていった。
俺に許されたのは、望みを捨てて従属する快感に身をゆだねることだけだった。
支配者が究極の快楽の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなった。
叔父は俺の身体を一撃で貫き通すと、最後の望みを遂げた。
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