淫獄の玩具箱

asami

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第五十八話

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 学校の帰りに駅まで来ると近所の神社の夏祭のポスターを見つけた。
今年は安室奈美恵のミニライブがあるらしい。
ミニライブの他にも安室奈美恵そっくりさんカラオケコンテストが開催されるらしい。
参加者募集と書いてあるが優勝すると商品にミラーレス一眼がもらえると書いてある。
ミラーレス一眼は前から欲しかったし自分で買うには結構な金がかかる。
それに俺は以前結婚式の余興で女装したとき安室奈美恵によく似ていると言われた事がある。
優勝はできないかもしれないが参加賞くらいは貰えるかもしれない。
俺は夏祭のそっくりさんカラオケコンテストに出場してみようと思った。
当日は姉に手伝ってもらってお化粧をして姉のセーラー服を着て家をでた。
地下鉄にのって神社のある駅まで来ると歩いて夏祭の会場に向かった。
控室になっているテントでカラオケコンテストが始まるのを待った。
他の参加者の歌が聞こえてきたが、それほど上手いわけでもない。
俺はもしかして優勝してミラーレス一眼が貰えるかもしれないと思って胸がドキドキしてきた。
俺の歌う番になってマイクを持って舞台にでると観客は思ったより多い。
俺はすっかりあがってしまって足が震えてきた。
前奏が始まったのでなんとか気持を落ち着かせようとしたが頭の中はまっしろになった。
伴奏に合せてなんとか最後まで歌ったがとても自信はなかった。
全員が歌い終わるとしばらく待たされた後に優勝者の発表があった。
思った通り俺は落選して貰えたのは参加賞だけだった。
俺はセーラー服を着たままお祭りの露天を見てあるいたあと帰ろうと思って駅まで歩きだした。
「ちょっと、君可愛いねカラオケでもしないか」と男性に声を掛けられた。
知り合いかと思ったが見たことのない顔だ。
それに中年の腹のでたオヤジでどう考えても変だ。
どうやら俺の事を本物の女子高生だと思ってナンパするつもりらしい。
俺は本当の事を行った方がいいかと思ったが、女子高生の振りをして男をからかうのも面白いと思った。
男と一緒にカラオケ店に入ると飲み物を勧められた。
一口飲んで見ると舌にピリッと来た。
なんだか変だと思ったがそのまま飲み込むと胃袋が熱くなった。
頭がぼんやとして目眩がしてきた。


 目が覚めたとき俺は公園のベンチで寝ているのに気がついた。
家に戻ったはずだと思ったがどうも違っていたらしい。
どうやらコスプレのセーラー服を着たまま公園のベンチで寝たしまったらしい。
昨日の事を思い出そうとしたが、カラオケを出た所までは覚えているがそのあとの記憶がない。
俺はセーラー服を着たままなので着替えようと思ったが着替えがない。
持ち物をさがすと財布と携帯をもっている。
これなら家に帰る電車賃くらいはありそうだと思って公園を出たが自分がどこにいるのか分からない。
景色を確かめると高層ビルが一杯立っているのが見えた。
どうやら新宿にいるらしいと俺はなんとなく気がついた。
駅前まで歩いていくとロッテリアを見つけたので一休みしようと思った。
エビバーガーとコーヒーを頼んで空いてる席に座ると食べ終わったあとトイレに立った。
セーラー服を着ているので便器に座って小便をしようとしたとき俺は愕然とした。
股間にあるべきものがないのだ。
何度も手で触って確かめたがやっぱりない。
それでも小便がでるので用は済ませたがやっぱり変だ。
トイレの鏡で自分の顔を確かめてみたがいつもの俺の顔とは全然違う。
お化粧をしているから別人に見えるのかとも思ったが顔の輪郭が全然違う。
胸に手を当てて確かめると肉の塊の感触があって本物の胸だ。
何がなんだかさっぱり訳が分からない。
俺は昨夜何があったのか思い出そうとしてみた。
俺は昨日までは確かに男だったはず。
夏祭りのカラオケコンテストでセーラー服の女装をしたが、それだけで身体が女になるはずがない。
スカートを直して席にもどったが頭の中は混乱するばかりだった。
このまま家に帰るかどうか俺には決心がつきかねた。
俺はもともと男の子なはず。
家に戻れば家の子じゃないと言われるに決まっている。
俺はぼんやりとロッテリアの中を見渡してみたが、女子高生の姿が多い。
女の子達はいろんな学校の制服を着て居て同じ学校の子だけが集まってる訳でもない。
大抵が一人か二人で座っていて、みな携帯をいじってる。
それにどの女子高生もお化粧が濃くてスカートの丈も短くて普通の女子高生には見えない。
どうして女子高生がみな携帯をいじってるのか気になって、俺の隣の席の女子高生の携帯をこっそりと盗み見した。
女子高生は携帯の操作に夢中で俺が盗み見しているのには全然気が付く様子もない。
女子高生が夢中になってやっててるのはどうやら出会い系サイトらしい。
俺も携帯を取り出して今居る店の名前を検索してみた。
いろいろ試してみると俺は変な名前の投稿サイトを見つけた。
どうやらこの店は出会い系サイトの待ち合わせの場所になっているらしい。
店にいる女の子が携帯で自分の写真をアップロードして相手を見つける仕組みらしい。
出会い系サイトで男と遊ぶのは大抵が金が目当ての援助交際だ。
それでこの店には援助交際をしたい女子高生が大勢集まっているらしいと俺は気が付いた。
一応は女子高生らしくセーラー服をきているが、本当に女子高生なのか分かったもんじゃない。
俺も他の女の子の真似をして写真を出会い系サイトにアップロードして「いま暇してます」と書き込んだ。
すぐに男からメッセージが届いたので読んでみると「何して遊びたいのかな」と書いてある。
俺は適当に返事を書いて男とメッセージのやりとりを続けた。
「私、今日行くところがないんです」と俺が試しに書いてみると、すぐに男が「大丈夫、心配いらないら」とメッセージをよこした。
俺はとりあえず今夜はなんとか泊まる場所が確保できたと思って一安心したが、男に何をされるのかやっぱり不安な気持ちもあった。
俺はロッテリア前で待ち合わせをする約束をして返事を待った。
男はすぐ近くらしくてこれからすぐ来ると返事が来た。
ロッテリア前でしばらく待っていると、それらしい男が来た。
「いや、信江ちゃんだね、可愛いじゃないか」と男は俺に気が付いてすぐに声を掛けてきた。
グレーのジャンパーを着た中年の男はサラリーマンには見えない。
歳も俺のおやじくらいで、随分と老けて見える。
男がそんなに待たせずに待ち合わせの場所に来たところを見ると、すぐ近くでロッテリアの様子を覗き見していてよさそうな女を物色していたらしい。



 「じゃあ飯でも食おうか、お腹空いてるだろう」と男に誘われて俺は男と歩き始めた。
男はすぐに手を伸ばして俺の手をしっかりと掴んできた。
俺が逃げられないようにしっかりと捕まえておく気らしい。
俺は女の子と手をつないだこともないので、手を握られると胸がドキドキして変な気分になった。
「何が食べたいんだ」と男に聞かれて俺は「何でもいいです」と答えた。
しばらく歩いてちゃんこ鍋屋に着いた。
ちゃんこ鍋と言えばお相撲さんが食べる食事の事だ。
肉や野菜が一杯入った鍋物らしいと一応は知っている。
ちゃんこ鍋というのはテレビの番組で紹介されているのを見たことはあるが実際に食べるのは初めてだ。
有名なお相撲さんの肥後ノ海が経営している店らしいが俺は相撲の事は良く知らないので名前を聞いても判らない。
メニューにはいろんな種類のちゃんこ鍋が並んでいてどれを頼んでいいのか判らない。
しかたないので俺は適当に頼んだ。
しばらくしてちゃんこ鍋が運ばれてくると随分と量が多い。
だが鍋は一つしかない。
どうやら二人前らしい。
男と二人で分けて食べてみると海老やカニが入った濃いめの醤油味でそんなに美味しい物でもなかった。
一応はおなかいっぱいにはなったがまだ食べたりない気がした。
たぶんお相撲さんはもっと他にも料理をいっぱい食べるんだろうと思った。
「ところで信江ちゃん、映画は好きかな」と男が聞いてきた。
俺は適当に答えればいいと思って「はい、好きですけど」と答えた。
「ちょうどよかったこの近くの映画館で、いい映画をやってるから見に行かないか」と男が俺を誘った。
俺は別に映画を見たいとは思わなかったけど、男に誘われたら断らない方がいいと思った。



 ちゃんこ鍋屋を出て、センター街をしばらく歩いた後裏道に入ると小さな映画館が見えた。
男が入場券を二枚買ってくれたので俺は男と一緒に映画館に入った。
映画館の中はちょうど上映中でスクリーンが光って見える。
男はスクリーンから少し離れた見やすい席に俺を案内した。
上映中の映画は新聞で連載された不倫物の小説だ。
連載された当時は随分と話題になったらしいが俺は読んだことがない。
不倫なんてのは何が楽しいのかさっぱりわからないが夫婦仲が悪ければ他の相手が欲しくなるというのも分かるような気がした。
不倫のカップルが温泉旅行にいって家族風呂に二人で入るシーンがスクリーンに映った。
家族風呂というのは家族で入るとばかり思っていたけど、不倫のカップルがエッチな事をする場所らしい。
お互いに体を洗いっこしたり、変な格好で抱き合ってシャワーを浴びたりとエッチな場面が続いた。
そのあと部屋で二人っきりにてからは、へんてこな体位の変態プレーが延々と続いた。
不倫と言うのは夫婦ではできない変態プレーをやるから楽しいらしい。
もしかして俺のおかんも不倫してるんじゃないかとふと思った。
そのあとは不倫を種に怪しげな私立探偵に脅されて、借金を作って返せなくなり輪姦されるというストーリーだ。
新聞にこんな過激な小説が連載されれば話題になるのは当たり前だと思った。
主人公の女が服を一枚づつ脱がされて裸にされ最後には、輪姦される場面が延々と続いた。
女優の演技が真に迫っていると話題になったが、実際に輪姦されるシーンを見ると確かに凄い迫力だ。
輪姦されるなんてどう考えたって絶対に経験したくないはずだが、輪姦されてると思うとなぜか体がぞくぞくしてくる。
俺はなんだか変な気分になってきたが、自分の体がどうなってるのか自分でもよく分からない。
隣に座った男が手を伸ばすと俺の膝に手を載せてきた。
俺はどうしていいのか分からなくてそのままじっとしていた。
男の手が俺のセーラー服のスカートの下に入るとパンティーの上から俺のオXXコを指でなぞり始めた。
俺は男が最初から俺にエッチなことをするために映画館に誘ったのだと気が付いたがいまさら男に逆らう訳にもいかなかった。
映画が終わったらしくてスクリーンにはもう何も映っていない。
場内に明かりがつくと、男はやっと俺から手を離してくれた。
「これから二人でゆっくり出来る所に連れてってやるぜ、その方が信江ちゃんもいいだろう」と男が俺の耳元で囁いた。
男が俺をどんな場所に連れ込むつもりなのか大体の見当は付いた。
映画館をでてしばらく歩くとラブホテルの前に着た。
エレベータに乗って二階に上がると俺は男の後から部屋に入った。
部屋の中を見回してみると、大きなベッドの横に大きな液晶テレビが置いてあり他には自動販売機らしい機械が置いてあるだけ。
特段に変な物が備えてある訳でもない。
俺はとりあえず一安心した。
男は俺をベッドに座らせると、ベッドの横にある大きな液晶テレビを操作した。
駅のホームで電車を待っている女子高生の後ろ姿が見えた。
画面が揺れるので携帯で盗撮した動画らしい。
女子高生のセーラー服のスカートは随分と短い。
電車が来て女子高生が乗り込むとカメラを持った人物も一緒の電車に乗ったらしい。
女子高生が奥まで進んでドアの横に立つのが映し出された。
ビデオの画面が荒れると、女子高生のお尻らしい物が見えた。
女子高生のスカートの下に携帯のカメラを差し入れて撮影しているらしくてパンティーがはっきりと画面に映った。
どうにも趣味の悪い盗撮ビデオだ。
しばらく女子高生のパンティーが映っていると画面に男の手らしい物が映り込んだ。
男の手が女子高生のパンティーの上からお尻を撫で回しているのを見て痴漢をしているらしいと判った。
どうやらこのビデオは痴漢の盗撮ビデオだったらしい。
痴漢の盗撮ビデオを見ているとまるで自分が痴漢に遭っているような気分になって足が震えてきた。
女子高生はスカートを短くしているとよく痴漢に遭うという話をきいたことがあるが本当だったらしい。
その上盗撮までするなんてとんでもない卑劣な男がいるものだ。
やがて電車がとまったらしくて女子高生がドアの外に降りるのが映った。
女子高生は階段を上がって途中の身体障害者用のトイレに入った。
女子高生がドアを閉めようとしたときカメラも強引にドアを開けて中に入った。
痴漢の男は女子高生の腕をねじり上げると前のめりに便器に頭をつけさせて後ろからスカートを捲り上げた。
「びしょ濡れじゃないか、よっぽど男が欲しいんだな」と痴漢の男が言うと指先で女子高生のオXXコを責め始めた。
指先を震わせるようにしてオXXコを撫で回す手つきは随分と手慣れている。
女子高生は最初はいやがる素振りも見せずに痴漢の男にされるままになっている。
痴漢の男が女子高生のパンティーを膝まで降ろすと、女子高生のオXXコが大写しになった。
女子高生の膝が震えて腿の筋肉が引きつっているのが見えた。
痴漢の男は後ろから腰を突き上げるようにしてオXンXンを女子高生のオXXコに押し込むと腰を使い始めた。
俺はビデオの画像を見ていてとても信じられなかった。
スカートを短くしている女子高生は痴漢に遭いたくてスカートを短くしてるんだという噂を聞いたことがあるがどうやら本当だったらしい。
その上電車の中で触られるだけでなく、駅のトイレでこんな目に遭わされるなんてとても信じられない。
それも女子高生は全然嫌がっている風にも見えない。
まるで自分から痴漢をトイレに誘っているようにも見える。
女の子が痴漢に遭うときの気持は俺が想像していたのとはかなり違っていたらしい。
男は俺をベッドに置き去りにしたまま、バスルームに入ってシャワーを浴び始めた。
俺は男がすぐに戻ってきてくれるとばかり思って、それまで液晶テレビを見て時間を潰すことにした。
女が繰り返し絶叫するのを見て俺はなんだか自分の体がだんだんと変な気分になっていくのに気が付いた。
本来ならオXンXンが大きくなっているはずだが、その代わりにオXXコが熱くなって変な感じだ。
俺はセーラー服のスカートの下に手をいれてオXXコを触って確かめてみた。
指先がオXXコに触れた瞬間にまるで電気が流れたような感触が俺のオXXコから俺の体全体に広がって俺は思わず体を震わせた。
軽く指が触れただけなのに飛んでもなく気持ちがい。
その上指先が濡れておもらしでもしたように濡れている。
あまりに気持ちがよすぎて俺は自分でオXXコをなぞるのが止められなくなった。
オXXコがさらに湿り気を増して、指先がぬるぬるになった。
不意に携帯の呼び出し音が聞こえて俺は我に返った。
男の携帯がなったらしい。
俺が男の携帯に出るわけにもいかないので、しばらく待っていると男がバスルームから裸のまま出てきた。
男は携帯を取り上げてベッドの脇に座ると、通話を始めた。
何の話をしているのかは分からなかったがどうやら相手は女らしい。
いつまでたっても男は携帯で話すのをやめる様子はない。
かれかれ一時間近くも男が携帯で話を続けるので、俺は呆れてしまった。
目の前に女がいながら、他の女と延々と携帯で話をするなんていったいどんな神経をしているのだろうと俺は腹がたってきた。
相手の女が誰だかは分からないが、俺よりもその女の方が大事だってことには間違いなさそう。
俺は試しに腰かけていたベッドから立ち上がると、こっそりとドアの前まで歩み寄って男の様子を見た。
俺が部屋から出ようとしているのに気が付いたら、きっと電話を止めて俺を引き留めてくれるとばかり思っていた。
だが俺の期待に反して男は、ずっと電話に夢中で俺に気が付いたそぶりも見せない。
俺はこれでは男に何を期待しても無駄だと諦めて、ドアを開けて廊下にでた。
俺はこのまま男を置き去りにしてラブホテルをでていいものか一瞬迷ったが、男が俺を追いかけてこない以上はもう仕方ないと思った。
エレベータで一階に降りると、正面の受付の玄関から外へ出ようとした。
そのとき受付の奥の待合室に部屋が空くのを待っているカップルが座っているが目に入った。
女の方は女子高生らしくセーラー服を着ていて相手は腹の出た中年の男だ。
このラブホテルには援助交際のカップルがよく来るらしい。
女はソファーに座って足を大きく開いた格好で男にキスをされている。
男の手が女のセーラー服を捲りあげて、パンティーの中で動いているのがはっきりと見えた。
まるで痴漢みたいな男の手の動きに合わせるように女が体を捩って腿を震わせている。
俺はその光景を見て、急に足が震えて止まらなくなった。
このままラブホテルから出たら、さっきの男とはもう二度と会う機会はないかもしれない。
それに男だって電話が済めば、今度はきっと俺の相手だってしてくれるに違いない。
どうしようかと迷っていると不意に「いくら欲しいんだ」と男の声が聞こえた。
声の方に視線を向けると中年男が立っている。
俺を援助交際の女子高生だと思ったらしい。
こんな所で女子高生が一人で立っていれば援助交際の相手を探していると思われても仕方がない
俺はこんな男は相手にしていられないと思って、さっきの部屋にすぐ戻ることにした。
後ろも見ずにエレベータの前まで急いで走ると、男が追いかけて来る。
すぐにドアを閉めるボタンを押すと、エレベータが動き始めた。
さっきの階で降りて部屋番号をたよりに男の居る部屋に戻った。
ドアを叩いてみたが返事がない。
試しにドアを押してみると、ドアが奥に開いた。
さっきの男がきっとまだ部屋に居るはずだと思って、ドアの隙間から部屋の様子を伺ってみるとセーラー服を着た女が床にしゃがみ込んでいるのが見えた。
あれっと思ってよく見ると、女は男の腰に顔を寄せて頭を前後に揺すっている。
フェ××オしていることろだとすぐわかった。
さっきから男が電話していた女は最初からこのホテルにいたらしい。
きっと別の部屋で男が来るのを待っていたか、それとも他の男と一緒だったかどちらだと思った。
それに女の顔はさっきみた裏ビデオに映っていた女とよく似ている。
どうも変だと思ったけど、この男はよっぽど女と遊んでいるらしい。
俺は部屋に入って男を問い詰めようかと思ったがそんな事をしても何の足しにもならない。
どうせ男に邪険にされて嫌な思いをするだけだ。
やっぱり男の事は諦めてラブホテルを出るしかない。
エレベータの前で待っていると、ドアが空いて男が出てきた。
俺はさっき俺に「いくら欲しいんだ」と聞いてきた男だとすぐに気が付いた。
男は黙って俺の横を通り過ぎようとした。
俺は今しかないと思って「五万円でいいです」と男に声を掛けた。
男は体をぴくっとさせて驚いたように立ち止まると俺に振り向いて顔を綻ばせた。
俺は男と一緒に部屋に入った。
男はすぐに俺をベットに押し倒してきた。
俺の子宮は男に乱暴に扱われるのを待ち望んでいるように熱くなった。
俺の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が俺の感触を楽しむように打ち寄せてきた。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがあった。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできなかった。
意志を失った人形の体を女の宿命が支配し続けた。
征服者が究極の至福の時を告げるのを待つしかもう希望はなくなった。
男は俺の身体を一撃で貫き通すと、俺の目からは涙がこみ上げて止まらなくなった。
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