【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第百九話

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 旦那が夕食のあと部屋でパソコンをいじっていると急に大喜びして部屋をでてきました。
インターネットの懸賞でハワイ旅行が当たったというのです。
なんでも、普通の値段の3割引だと言うのです。
私は、「それはただ売れ残りの切符を安く売ってるだけじゃないの」と言ってみたんですが、旦那は「懸賞にあたったんだ」と言い張るので私は諦めました。
どうせ誰でもあたるインチキな懸賞に違いないのですが、旦那が喜んでいるのでそれ以上は言わない事にしました。
懸賞に当たったのは一人分だけだったので、旦那は一人でハワイに二泊3日の旅行に出かけました。
旅行から帰って来ると、こっそりカバンから草の乾燥させたものを取り出しました。
「これすごいんだぞ、これを飲むと感じるんだ、それも女専用の奴だ」と旦那が言い出します。
「効き目がすごいんだぞ」と言うのですが、どうも言うことが怪しくて現地の風俗の女性かなにかに貰った様子でした。
「それで、どうしてよく効くって分かるの、誰かに飲ませたの」と私が問いただすと、これはまずい展開になったと思ったのかそれ以上は白状しませんでした。
居間でお茶を飲んでいると、富山の置き薬のセールスマンから電話があり、これから集金に来るといいます。
私は押入から置き薬の箱をだして、玄関に用意しました。
すこし待つと、セールスマンがチャイムを鳴らす音がしました。
セールスマンは私が待っている間に、薬を調べて金額を合計していました。
私は旦那がハワイから持ってきた草をセールスマンに見せて、「この草なんの草だか分かりますか」と聞いてみました。
「旦那がハワイから持ってきたんですが、なにかの薬らしいんですが」と言ってみると、セールスマンは笑いながら「あ、これはただの雑草ですよ、ハワイでは観光客相手に雑草を薬だといって売りつける連中がいるんですよ」と答えてくれました。
「それでこの薬なんの薬だといって買ってきたんですか」と聞かれて、「女性によく効く薬だそうです」と言うと、「ああ、じぁあっちのコールガールにだまされたんでしょう、薬飲んで自分で薬が効いたように演技するんですよ」
「ところで、本当に効く薬ならありますけど、試して見ますか、バイアグラなんですけどね、アメリカからの平行輸入品でね、こっちは本当にききますよ」と勧められました。
「それで、効くんですか、バイアグラって」と試しに効いてみると、「そりゃあききますよ、元気な人が飲んだら一晩たちっぱなしですよ」と言ってまた笑いました。
「そうだ奥さん、バイアグラは男性用なんだけど、女性用もあるんですよ、」
「普段はお客さんには見せないんだけどね、いろいろあるんですよ」とカバンの中から、小さな薬を数錠だしてきました。
「よかったら今晩試してみませんか旦那が喜びますよ、いや内緒ですよ、内緒」と言いながら私の手に薬を2つほど渡してくれました。



 セールスマンが帰った後、いつも遊びにきている和代さんが訪ねてきました。
旦那がアメリカから持って帰ったがビデオあるからと言います。
旦那が「面白いから友達と一緒に見ろ」と勧めてくれたそうでした。
私の家のシアターセットで見たいと言うので、旦那の部屋に案内しました。
私はちょっと悪戯に和代さんに、さっきの女性用バイアグラを飲ませてみようと思いつきました。
紅茶に薬を混ぜて旦那の部屋にもっていくと、ちょうど和代さんがビデオをかけている最中でした。
私がお盆に載せた紅茶を勧めると、和代さんはカップを手にリモコンを操作しました。
液晶テレビの大きな画面には外国の町並みらしい景色が映し出されると、黒人男性の二人組が日本人の旅行者らしい女の子に声を掛ける場面が映りました。
女の子は英語が得意らしくて、黒人の男と何度か言葉を交わした後に男と一緒に歩き始めました。
和代さんは紅茶を少しずつ飲み始めましたが、特に変わった様子はありませんでした。
薬はすぐには効いてこないのかしらと思いながら、私は自分も紅茶を飲みました。
ビデオの画面が変わって女子大生らしい女が部屋の中に案内されるのが映し出されました。
女の子が大きなソファーに座るとすぐに黒人の男がキスをしようと女の子の口元に顔を寄せてきました。
女の子はびっくりしたようすでソファーから立ち上がろうとしましたが、男の手が女の子の膝を押さえて立ち上がれないように押さえつけました。
「やめて下さい」と女の子の小さな声が聞こえましたが黒人の男に日本語が分かるはずもないのは分かり切ったこと。
男が強引に女の子の唇を奪うと、胸を揉みながら舌先を動かしているらしい様子がはっきりと分かりました。
女の子は男にキスされて逆らう気力をうしなったのか、じっとしているだけで抵抗するそぶりは見せませんでした。
男は頭を巧みに動かしながら舌先を女の子の口の中で暴れさせているらしくて、女の子の頭が上下左右にと震えるように動くのが見えました。
しばらくキスを続けた後、男はキスを止めて女の子をソファーに押し倒して寝かせると、今度は服を脱がし始めました。
女の子の下半身が丸裸になると、男は女の子の膝に手をあてがって左右に開かせました。
男が女の子の上に体を重ねようとしたとき「だめ、誰か助けてー」と女の子が大声をだすと、足で男を蹴飛ばして抵抗を始めました。
しかしかか弱い日本人の女が黒人の男性の力にかなうわけもなく、男が女の子の足首を掴んで押さえつけると女の子は身動きできなくなりました。
ビデオが終わる頃、急に私の身体が火傷をしたように熱くなると目眩がしてきました。
私は間違えて和代さんに飲ませる紅茶を自分で飲んでしまったことに気が付きました。
腰が重くなり身体中に熱湯をかけられたような感触が広がってきました。
和代さんは「今夜このビデオ旦那と見たら」と言ってビデオを置いて帰って行きました。
私はビデオのリモコンを取ると、一番過激なシーンに巻き戻しました。
液晶の画面にはさっき見た過激なシーンが映し出されました。
スピーカーから女の声が聞こえて来ると、私の頭の中でエコーを繰り返すように何度も聞こえ続けました。
さっき飲んだ薬のせいで、体中が熱く燃え上がって汗が噴き出してきました。
ビデオを何度も繰り返し見ていると、急に玄関のチャイムがなりました。
誰が来たんだろうと思って、ひとまずビデオを止めると私は玄関のドアを開けてみました。
「奥さん、回覧板です、はんこうお願いします」と言いながら太った男性が私に回覧板を渡しました。
見かけない男性だと思って私は男の顔をよく確かめて見ましたがすぐに町内会の会長さんだと気がつきました。
会長さんは子供が六人もいて、あっちの方はかなり精力があると近所でも評判になっていました。
私は回覧板を見てからはんこうを押して、会長さんに回覧板を返しました。
会長さんが「奥さんどうしたんですか、顔が赤いですよ、熱でもあるんですか」と私に声を掛けてきたとき私はなんだか恥ずかしくて体の芯から熱い噴流が吹き上げてきました。
いますぐ会長さんに抱きしめられたいという願望が心の底からわき上がってきて私は会長さんの下半身を見つめたまま目が離せませんでした。
さっき飲んだ薬のせいらしくて頭の中が熱くなって自分でも自分の気持ちを抑え切れませんでした。
「会長さん、私相談したい事があるんです」と私は話を切り出しました。
私がどう話を持っていっていいのか迷って一瞬言葉につまると、「困ったことがあったら何でも相談に乗りますよ」と会長さんが先に言ってくれました。
「実は、夫婦生活の事なんです。旦那が子作りに協力してくれなくて困ってるんです」と私は思いきって単刀直入に会長さんに言ってみました。
「それはお困りですね、うちもなかなか子供ができなて随分苦労したんですよ」と会長さんが言ってくれたので私はこれはなんとか上手く行きそうだと気持ちが少しだけ楽になりました。
「私、本当に男性に愛される悦びをまだ知らないんです、旦那とのセックスは全然味気なくて、楽しめないんです」
「本当の女の悦びを体験しないと、子供を作るのは無理だと友達に言われたんですけど、旦那が相手じゃ駄目なんです」と私が勢いに任せて言ってみました。
ここまで言えば普通の男性なら私が何を言いたいのかすぐに気がつくはず。
「奥さん、本当の女の悦びはね、上手な男性と体験しないと駄目なんですよ、一度でも本当の女の悦びを体験すれば、自分から積極的に男を求めるようになれるんです。そうすれば子供だってすぐ出来ますよ」
「僕はね、いつも女性に感謝されているんですよ。『あなたのおかげで本当の愛の悦びを体験できました』ってね」と会長さんが言うのを聞いて私はもうとても我慢できなくなりました。
「お願いします、私に女の悦びを教えて下さい」と言うと私は会長さんに抱きついて会長さんの胸に顔を埋めました。
会長さんの手が私のお尻をなで回してくると、私は体を捩って会長さんの胸に自分の胸を押しつけました。
会長さんは私を抱きかかえたまま、寝室に入ると私をベッドに押し倒してきました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
私の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が私の感触を楽しむように打ち寄せてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
許されない喜びの深い淵に私の体は沈み込んで戻ることができなくなりました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体は意志のない人形のようにもてあそばれて引き裂かれました。
このままずっと責め続けられたら、私の体は征服者に従うしかないと覚悟しました。
会長さんは私の身体を至福の楽園まで投げ上げると、次の瞬間に奈落の底に突き落としました。
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