【完結】令嬢はされるがままに

asami

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第八十八話

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 新聞の折り込みチラシを見ていると近所に開店したばかりの100円寿司店を見つけました。
開店セールでチラシのクーポン券を持っていくと800円で食べ放題と宣伝していました。
私は聡美さんを誘って早速行ってみることにしました。
ウルトラ寿司と大きな看板のある店は、近くの大通りに出来たばかりで、駐車場は100台も入れるくらいの広さでした。
店はとても混んでいて1時間待ちだと掲示板に書いてありました。
私達は待合室で待たされましたがちょうど私達のすぐ後からきた二人組の男性に話しかけられました。
話題は最近のモーニング娘とか、たわいのないものでしたが、しだいにちょっとエッチな下ネタが多くなりました。
聡美さんは、調子を合わせて笑い転げていましたが、私は黙って聞いていました。
順番が来ると、私達が知り合いだと店員が思ったのか、一緒の席に案内されました。
私と聡美さんは、せっかく食べ放題だからと、次から次へと値段の高そうなお皿を取っては前に並べました。
とても食べきれないほど食べてもうお腹がパンパンになると、男の一人が胃の薬があるからと紫色の錠剤を私と聡美さんに渡してくれました。
聡美さんは言われるままにお茶と一緒にすぐ薬を飲み込みました。
私はなにか変な薬だと困ると思って飲んだ振りをしてお財布にしまいました。
会計が済む間に私はトイレにいって来ましたが、戻って入り口や駐車場をさがしても聡美さんの姿は見あたりませんでした。
私はしばらく店で聡美さんを待ちましたが、見当たらないので一人で先に帰ったと思い、私だけ一人で帰ることにしました。
夜になると聡美さんの旦那から電話があり、「聡美が今夜帰って来ないが、どこにいるのか知らないか」と聞かれました。
私は思い当たる節はありましたが、「知りません、駅までは一緒に来ました」と答えました。
翌朝になって聡美さんから電話があり私の所に泊まったことにして欲しいと言われました。
私は会社に電話して、昨日電話があったあとに、聡美さんが来て泊まっていったと聡美さんの旦那に嘘をつきました。



 一週間ほどたって、聡美さんがまた私の所に泊まることにして欲しいと電話してきました。
夕方になって、聡美さんの旦那さんが家に来て「聡美はどこに居るんだ」と言い出しました。
「まだ来てません」と返事をすると、「来るまで待たせてもらう」と言って帰りませんでした。
深夜になっても、聡美さんは来るわけはなく朝の7時くらいになってようやく聡美さんが帰ってきました。
「いったいどうゆうつもりなんだ」と旦那が聡美さんにつかみかかると、髪をひっぱりました。
言い争いが続くと、聡美さんは座り込んで泣き出しました。
徹造さんは会社に行く時間だと言って私の家を出て行きました。
聡美さんもなんとか私がなだめるとやっと泣きやんで家に帰ってくれました。
夕方聡美さんから電話がかかってきて、「こんど浮気したら、お前を殺して自分も死ぬ」と旦那に言われたと言います。
しかし浮気の相手には写真を撮られていて「呼び出しに応じなければ、写真を旦那の会社に送ってやる」と脅されているそうでした。
私がよくよく問いつめると浮気の相手というのはこの間聡美さんに薬を飲ませた男でした。
あの薬はやっぱり変な薬で、飲まされると男が欲しくてたまらなくなり、何をされても逆らえなくなるということでした。
「一度アレ飲んでセックスしたら、もうとても止められなくなっちゃうから」と聡美さんが言うので、私はあのとき薬を飲まなくてよかったとつくづく思いました。
「呼び出しに応じても旦那に殺される、呼び出しに応じなければ写真を旦那の会社に送られてやっぱり旦那に殺される。どっちでも自分は殺されてしまうので、なんとか助けて欲しいの」と聡美さんにお願いされましたが私は返事に困りました。
私が黙っていると、聡美さんが「替わりに有紀ちゃんを行かせると約束したのよ、お願いよあなただって浮気したいでしょう」と言うので私はびっくりしました。
私を替わりに行かせればなんとか許してやるというのが相手の男性の言い分だそうでした。
いくらなんでもそんなことで解決できるはずはないのにと、私は呆れた気持ちで聡美さんの頼みを聞いていました。
どう答えたらいいのか分からなくて、私は「旦那に相談してみますね」と言い訳をして電話を切りました。
私は旦那に「ねえ私が浮気したらどうする」と聞いてみました。
すると「お前みたいな女、相手する男がいるわけないだろう、浮気できるならやってみな」と言って私に背を向けてDVDを見始めました。
いくら夫婦でも言っていいことと悪いことがあるのにと、私は悔しくて涙がこぼれてきました。
一人でトイレに駆け込んで泣き続けましたが、どうにも悔しくて気持ちが収まりませんでした。
私は旦那が浮気してみろと言ったんだから、浮気ぐらいしてやると腹立ち紛れに思いました。
私は聡美さんに電話して「旦那が浮気してもいいって言ってるから、私行くわね」と返事をしました。
聡美さんはひどく驚いていましたが、私が替わりに行くというので、ようやく心の荷が降りてほっとした口調でした。
翌日待ち合わせの場所で待っていると、車が来て乗せられました。
車はしばらく走るとすぐラブホテルに入っていきました
中に入ると部屋の真ん中には丸い形をした大きなベッドがありました。
ふんわりと柔らかそうなベッドの上には、ピンク色のレース模様のシーツがかけられていました。
天井にはシャンデリアがあって明かりがキラキラ輝いていました。
私の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさでした。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
終わることのない永遠の時が、私の支配者に与えられた時間でした。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなりました。
子宮からあふれる潮の流れがつま先から頭のてっぺんまでを奔流となって走り抜けていきました。
思いもしなかった突然の緊張が私の身体を捕らえると、震えながら奧までしっかり届いてきました。
男は私の身体を至福の楽園まで舞い上がらせると、次の瞬間に奈落の底に突き落としました。
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